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前立腺がんの転移と再発について

局所進行がんとは

局所進行がんとは、がんが前立腺を覆う被膜を破ったり、精嚢などの周囲の組織や、膀胱などの隣接する臓器にまで広がったりした状態のことです。

検査と治療法

前立腺がんの診断や再発の有無を調べるのが、PSAという腫瘍マーカーを検査するPSA検査です。PSAとは前立腺の細胞が作り出す前立腺特異抗原という物質で、PSA値は早期の前立腺がんでも高くなります。

がん検診や健診などでPSA値が基準値(4.0ng/mL以下)を超えている場合は、前立腺がんの可能性があるので、必要に応じて精密検査を行います。

精密検査では、再度PSA検査を行うとともに、問診、医師が肛門から腸に指を挿入して前立腺の状態を調べる直腸診、超音波を発信する超音波プローブを肛門から直腸に挿入して前立腺の状態を調べる経直腸的超音波検査などを行います。さらに、MRIやCTなどの画像検査も行います。

これらの検査で前立腺がんの疑いが強い場合は、前立腺に針を刺して組織を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べる生検を行います。また、骨への転移の有無を調べるために骨シンチグラフィーを行います。
確定診断のための検査で局所進行がんと診断されると、次のような治療が行われます。

手術療法または放射線療法、さらに多くの場合ホルモン療法が選択されます。場合によっては手術療法、放射線療法、ホルモン療法を組み合わせた選択をすることもあります。

骨転移とは

前立腺がんは進行するに従って臓器や組織に広がってきます。さらに進行すると、離れた組織や臓器に転移していきますが、特に転移しやすいのが骨です(これを進行転移がんと呼びます)。前立腺がんの転移の約80 %は骨に起こるとみられています。骨のなかでも背骨、骨盤、大腿骨の転移が多くみられます。

検査と治療法

骨への転移の有無を調べるために骨シンチグラフィーを行います。骨に集まりやすい放射性薬剤を静脈から注射して、体内から放射される放射線を画像化して調べます。

また、骨への転移がんに対して、男性ホルモンの合成や分泌を抑制してがんの増殖を抑えるホルモン療法が行われます。

詳しくは前立腺がんの治療法をご覧ください。

リンパ節転移とは

前立腺がんが最も転移しやすいのは骨ですが、それに次いで多いのがリンパ節です。これも進行転移がんと呼びます。
リンパ液が流れるリンパ管は、血管と同様に全身に張り巡らされています。リンパ節とは、リンパ管のところどころにある膨らんだ部分で、体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原体を処理する免疫機構の一端を担っています。リンパ節には全身を巡ったリンパ液が流れ込むため、前立腺がんのがん細胞が転移しやすいのです。

検査と治療法

限局がんや局所進行がんに対して行う前立腺全摘除術の際に、前立腺の近くにあるリンパ節を郭清して転移の有無を調べます。

骨転移と同様にホルモン療法や化学療法を行います。

再発

根治治療(前立腺全摘除術や放射線療法)によって目に見えるがんがなくなった後に、再びがんが発生することを「再発」といいます。

再発には、根治治療によっていったんは低下したPSA値が再び上昇するPSA再発と、MRIや骨シンチグラフィーなどの画像検査や直腸診などでがんの存在を確認できる臨床的再発があります。

治療法

PSA再発の場合、PSA値の上昇が緩やかで悪性度が高くないようであれば経過観察が選択されることがあります。

前立腺全摘除を行ってPSA再発が疑われ、治療を検討する場合は、前立腺があった場所に再発した局所再発と遠隔転移では治療法が異なります。
局所再発では、放射線療法を選択するのが一般的です。ただし、初発がんで放射線療法を受けた場合は、再び放射線療法を受けることができないのでホルモン療法を行います。
遠隔転移の場合は、ホルモン療法を実施します。

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著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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