酸で皮を剥ぐって、映画プレデターじゃないです。ケミカルピーリングの話。

私たちも美容部でケミカルピーリングを始めたのは、今から14年前のこと。その当時の会話です。

患者さん
患者さん

ピーリングってやると、一か月は外に出られないでしょ

桑満おさむ

えっつ、そんなことないですよ。その日からお化粧もできますよ

患者さん
患者さん

皮がぼろぼろになって、生肌が露出するんでしょ

桑満おさむ

それは大昔のハリウッド女優がやっていたブルーピーリングですよ

患者さん
患者さん

でも近所の皮膚科の先生が、皮膚が薄くなるっていってました

当時はこんな内容の会話に振り回されました。

今もこんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?このトンチンカンな話を整理しながら、正しいケミカルピーリングの知識を得ましょう。

そもそもケミカルピーリングとは?

表皮の構造

ピーリングとはpeelingと英語で表します。意味は「皮をむくこと」です。元々は果物の皮をむくことに使われていました。

化学薬品を使って皮膚を剝く方法が、欧米で今から40年以上前に始まりました。

それはまさに一か月は外の出られない、ベロンと皮膚を剝く方法でしたが、元々メラニンが少ない白人でさえ、一か月は紫外線を浴びられない方法、メラニンの多い日本人がやったら悲惨な結果を招く危険なものでした。

これらは「ブルーピーリング」と言われ現在では全く行われていません。

りんご

じゃあ、今のピーリングは何をつかっているの?

いまケミカルピーリングで使用されているものは、主にグルコール酸です。

グルコール酸はサトウキビやたまねぎを原料としています。

フルーツ酸ピーリングと表現しているクリニックもあります。

つまり、植物から抽出された安全なものです。効果はあまり強くないので、当院ではより効果を求める方にはサリチル酸やアミノ酸を使ったピーリングも行っています。

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皮膚を剝くから皮膚がうすくなるんじゃない?

確かに当院がピーリングを始めたころ、そんなことをよく尋ねられていました。
勉強不足の医師もそんな説明をしていました。ブルーピーリングの知識しかなかったのですね。
ケミカルピーリングはもともと「垢」となって剥げ落ちるいらなくなった角質を酸の効果で
剝くのではなく、浮かせるのです。
自然に浮き上がった古い角質をふき取ってピカピカの肌を生み出す方法です。
確かに赤ちゃんの肌と同じですので、紫外線には気を付けなければいけません。
今どきの日焼け止めは非常に効果的なので、日焼け止めを塗れば当日の外出も全く問題ありません。
もちろんお化粧は施術直後からOKです。

その当時皮膚が薄くなると言っていた医師も今では当たり前のようにピーリングをやっていて、私的には少し悔しい思いがあります。

スキンケアの基本中の基本のケミカルピーリングでさえ、このような誤解がいまだに蔓延しています。
このブログでドンドン正しい医療情報をお伝えしていきます。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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