「シミを取るのは痛いの?」その3 取った後再発させないために

せっかくレーザーでシミを取っても再発することがあります。シミは出来やすい好発部位と言われる場所がありますから、治療したら他の場所にシミが出来ないよう注意をしましょう!

取ってもケアをしないと再発?

レーザー治療後キレイにシミが取れたのに数か月後に同じ場所に色が着きだすことがあります。
「せっかく取ったのに治ってないじゃない!」と思われる方がいます。これはシミの再発ではなく、レーザーのパワーによって起こる外傷性の皮膚色素沈着と言われる現象です。
残念ながら日本人はメラニン色素が白人に比べ多いために、レーザー治療後この現象が半分くらいの人に起こってきます。これを炎症性色素沈着(post-inflammatory hyperpigmentation 略してPIH)と呼びます。私たちもこの現象にレーザー治療を始めた10年前はかなり悩ませられました。一時期はQスイッチ式のレーザーでのシミの治療を止めてしまおうとまで思い悩んだこともありました。

まずは治療前にしっかり患者さんにこのようなことが起こりうる点をしっかり伝えることが肝心です。
良い点ばかり強調した説明は誤解を生みますし、創傷治癒過程の通過点であることを医師側が説明すれば冷静にお互いに対応できるものなのです。例えばちょっとした擦り傷をイメージしてください。最初はかさぶたが出来ますね。次にかさぶたが取れて綺麗なそれこそピンク色の肌が出てきます。しかし、その後擦りむいた場所は少し他の皮膚と比べて色が付いてきます。すべての擦り傷がそうなるわけではなく、色が付いてしまって跡が残る場合もありますが、適切な治療をすれば傷跡は残りません。それと同じでレーザー治療後適切な管理をしていけばPIHは心配は無用です。そのままにしていても自然に色は消えていきます。
しかし、少しでもPIHの時期を短くするためにハイドロキノンと呼ばれる皮膚の漂白剤を使用することによってこの色素沈着を予防することもできます。

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簡単な方法

シミの好発部位は顔の正面より側面です。一個シミがあっても実は目に見えないシミの赤ちゃんが存在している可能性があります。そんな小さなシミも紫外線を浴びることによって成長していきます。そこで必要になってくるのが日焼け止めです。今ではSPF50なんてものも出現していますので、再発を防ぐとともに小さなシミが成長しないように気を付けていきましょう。

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さらに行ってもらいたいこと

一か所綺麗になるともっと綺麗になりたいのが、一般的な感覚ではないでしょうか?当院でお勧めしているのはケミカルピーリングです。ケミカルピーリングは酸を使って古くなった角質を浮かせることで薄いシミが厚みを増していくことを防ぎます。また、日光をあびてダメージを受けた皮膚が新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーの期間を早めることが可能になりますので、シミの予防にもなります。

イオン導入でシミの予防と再発を防ぐ

シミの予防と再発を防ぐためにはイオン導入という方法も効果が高いものです。イオン導入器という機械を使用して、肌に微弱な電流を通すことで、ビタミンCをたっぷり含んだ治療液をイオン化させ、ビタミンCを肌に浸透させる方法です。イオン化していない場合は皮膚のバリア機能によってなかなかビタミンCは皮膚の細胞内に入っていきません。イオン導入によって通常の化粧品によって肌に浸透するビタミンCの数百倍吸収させることができます。この施術を行うとシミの治療だけでなく、肌全体が潤いにあふれたプリプリのお肌が甦ってきます。薄いシミだとこの両者の併用療法だけで解決することもあります。

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次回は顔全体にできてしまったシミの治療方法をお伝えします。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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