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ヒアルロン酸注入治療百科

ヒアルロン酸治療ででてくるフィラーとは?

ヒアルロン酸について述べる前に、美容医療の分野で最近よく耳にする「フィラー」という言葉について説明します。

本来、フィラー(filler)とは、英語で「埋める物、詰め物、添加物」を意味します。建築においては隙間を埋めるための材料、工業においては、プラスチック・合成ゴムなどの素材原料に添加する無機材料、放送においては放送番組と放送番組のあいだの短いつなぎ番組のことを指すなど、いろいろな分野で使われる言葉です。

美容医療におけるフィラーとは、しわやへこみの改善、鼻やあごなどの輪郭を整える目的で皮膚内に注入する注入物のことを意味します。
フィラーの種類としては、以下の3種類があります。

  • 脂肪細胞や多血小板血漿(PRP)など、自分の体から採取した素材
  • コラーゲンやヒアルロン酸など、生物由来の素材
  • カルシウムハイドロキシアパタイト、ポリ乳酸などの合成素材。

また、フィラーは、注入後に完全に分解されて吸収されるタイプのものと、非吸収性の物質が含まれていて体内に永久に残ってしまうタイプのものがあります。
特に注意が必要なのが、液状シリコンやパラフィン、ポリアクリルアミドなど分解・吸収されないタイプのフィラーです。

これらの非吸収性のフィラーについては、注入後、数年~数十年たってから、腫れたり、赤くなったり、膿がたまったり、皮膚がただれたり、異物肉芽腫というしこりができたり、皮膚が盛り上がったり、皮膚が壊死を起こしたりといった合併症の報告が数多く出ています。
合併症の治療法としては、手術により可能な限り非吸収性フィラーと肉芽腫を取り除くしかありません。しかし、注入された非吸収物質は、組織浸潤といって、周囲の組織に複雑にしみ込むように入り込んでいるため、すべてを完全に取り除くことができません。
特に皮膚の真皮にしみ込んだ異物を無理して取り過ぎてしまうと血流障害を起こして皮膚が壊死を起こしてしまうことがあるので、あえて一部分残すことになってしまいます。そして、異物が残っている限りは、将来また炎症を起こして赤く腫れたり、再び硬いしこりが発生する可能性が一生つきまとうことになってしまうのです。
このような理由で、非吸収性フィラーは絶対に使用すべきではありません。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は人間の体内に元々存在するゼリー状の物質で、きわめて分子量の多いムコ多糖類の一種です。ムコ多糖類とは、ムコ(muco)が動物の粘性分泌物を意味するように、ヒトだけでなく、様々な動物の体内に存在し、ヌルヌルした状態で体に必要な水分を蓄える働きをしています。通常、ヒアルロン酸の分子量は100万以上もあり、水の分子量の18と比較すると、どれだけ大きいかがわかると思います。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はどんな形?

ヒアルロン酸はアセチルグルコサミンとグルクロン酸が交互に長くつながった、枝分かれのない鎖状の高分子化合物です。アセチルグルコサミンを白い真珠、グルクロン酸を黒い真珠に例えると、白と黒の真珠が交互につなぎ合わされ長く連なった形をイメージしていただくとわかりやすいと思います。このように非常に長い分子同士が、水の中で絡まり合ったり互いにくっついたりして、どろりとしたきわめて粘り気のある水溶液状になっています。

ヒアルロン酸の構造
ヒアルロン酸の構造
ヒアルロン酸のイメージ図
ヒアルロン酸のイメージ図

ヒアルロン酸の歴史(ヒアルロン酸は誰がいつ発見したか?)

ヒアルロン酸は、1934年にアメリカ・コロンビア大学教授のカール・マイヤー(Karl Meyer)博士らによって、牛の眼球にある硝子体とよばれる部分から発見されました。

カール・マイヤー博士
カール・マイヤー博士

(出典:National Academy Science

ヒアルロン酸の名前の由来は?

ヒアルロン酸は、ウシの眼球の中の硝子体から発見されたことから、硝子体を意味するギリシャ語のhyaloid(ヒアロイド)と、Uronic acid(ウロン酸)という物質を多く含むことから、両者を合体させて、Hyaluronic acid(ヒアルロン酸)と命名されました。

人の眼球

ヒアルロン酸は人の体内のどこにあるのか?

ヒアルロン酸は、体内のあらゆる場所に存在し、水分と結合してゼリー状になり、細胞と細胞の間を埋め、細胞の形を保持したり、細胞同士を接着しています。
組織に含まれるヒアルロン酸の中で濃度が最も高いのは臍帯(さいたい)で、次いで関節液、皮膚および硝子体の順に高い濃度のヒアルロン酸が存在します。また、絶対量としては皮膚に存在するヒアルロン酸が圧倒的に多く、全身の約50%を占めています。
人間の皮膚は外側から、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、ヒアルロン酸はそのうちの主に真皮層に含まれています。

体内のヒアルロン酸の量は年齢によって違いはあるのか?

ヒアルロン酸は、もともと人の体内に存在する成分ですが、その生成能力は20代半ばから緩やかに衰えはじめ、40代半ばを超えた頃から不足しがちとなり、さらに70歳になると身体に含まれるヒアルロン酸量は、赤ちゃんの頃と比較すると80%も減少してしまいます。
加齢とともに進行する肌の乾燥やシワ・たるみなどの老化現象は、皮膚に含まれるヒアルロン酸の量と大きく関係しています。

ヒアルロン酸にはどのような働きがあるか?

  1. ヒアルロン酸は水分と結合してゼリー状になり、細胞と細胞の間を埋め、体内の水分を保持しています。1gで6リットルもの水分を保持する能力があります。特に皮膚においては、そのみずみずしさや潤い、張りを保つのに重要な役割を果たしています。
  2. ヒアルロン酸は関節の軟骨や関節液に含まれ、関節がスムーズに動く潤滑油の役割や、関節への衝撃を減らすクッションの役割を果たしています。
  3. 傷付いた組織を修復する際に、必要な肉芽組織を形成し傷を治す機能があります。

上記以外に細胞を増やす作用、細胞を分化させる作用、炎症を抑える作用など、様々な機能があります。

ヒアルロン酸を多く含む食品にはどのようなものがあるのか?

ヒアルロン酸が多く含まれる食品は、動物性のものとしては鶏の軟骨、手羽先、フカヒレ、魚の眼、豚足などが、植物性のものとしては、オクラ、山芋、納豆などが挙げられます。しかし、ヒアルロン酸は熱に弱いため、加熱調理で効能は失われてしまいますし、分子量が大きいため腸から吸収されにくいこともあり、食品から摂取するのは困難です。

手羽先フカヒレ豚足

オクラ山芋納豆

ヒアルロン酸はどのような用途に用いられているか?

ヒアルロン酸は、医薬品・化粧品・食品などのさまざまな用途に利用されています。医薬品としては、目薬、口腔内スプレー、関節や皮膚への注射剤、眼科手術の補助剤、内視鏡用の粘膜下注入材など、化粧品としては化粧水、美容液、クリームなど、食品としては、栄養補助食品、サプリメントなどによく用いられています。

目薬注射剤クリームサプリメント

ヒアルロン酸は何からどのように作られるのか?

ヒアルロン酸の製造法としては、ニワトリのトサカや牛の関節、鯨の軟骨など動物組織から抽出する方法がありますが、採取量が少なく、また、不純物が多いため、高純度に精製するにはコストが高くなるという欠点があります。さらに、動物由来であるが故に、人によってはアレルギー反応を示す場合がありますし、鳥インフルエンザや狂牛病といった感染症の問題も発生し、動物由来の原料を敬遠する傾向が生じました。
これらの問題点を解決するために開発されたのが発酵法で、微生物(ヒアルロン酸産生菌)を用いた発酵によりヒアルロン酸を製造する方法です。発酵法は均一条件で製造されるため、製品の品質が一定に保たれ、大量生産も可能なことから、産業上、利用価値の大きい製造法です。

眼球の断面図

天然のヒアルロン酸と合成のヒアルロン酸で効果に違いはあるのか?

ヒアルロン酸には、ニワトリのトサカなど動物から抽出した天然物と、バイオテクノロジー(微生物発酵法)によって精製される人工物との2種類があります。天然のものでも合成品でも、ヒアルロン酸そのものの効能は変わりありません。

化粧品に入っているヒアルロン酸と注射用のヒアルロン酸はどう違うのか?

通常、化粧品に含まれているヒアルロン酸は分子量がとても大きいため、細胞間をすり抜けることができず、肌の内部までは到達できません。皮膚表面に留まって保湿をしたり、肌の保護膜の役割を担っていますが、洗顔すると洗い流されてしまいます。
肌深部への浸透をよくするためには、低分子化する必要があり、分子量を縮小し、特殊な技術で作ったアセチルヒアルロン酸(通称スーパーヒアルロン酸)などが開発されています。これは浸透性が高く、角質層の内部にまで浸透させることが可能ですが、せっかく体内に摂り込まれても、低分子のため早く分解されてしまい、効果の持続性に欠けるという短所があります。
これに対し、注射用のヒアルロン酸は、注射針を用いて直接、確実に肌の内部に高分子のヒアルロン酸を大量に送り込むことができるので、化粧品のヒアルロン酸と比較してその効果は絶大です。

ヒアルロン酸注入療法について

ヒアルロン酸注入療法とは?

ヒアルロン酸は元々人間の体内に存在する重要な物質ですが、加齢とともにその量が減っていき、いろいろな不具合が生じてきます。そこで、人工的に製造されたヒアルロン酸を注射で必要部位に注入する治療法がヒアルロン酸注入療法です。
ヒアルロン酸注入療法は大きく二種類あります。まず一つは、整形外科の分野で変形性膝関節症や肩関節周囲炎の治療を目的とした、関節内へのヒアルロン酸注入です。もう一つは美容医療分野でシワの改善やリフトアップを目的とした皮膚・皮下組織へのヒアルロン酸注入です。

ヒアルロン酸注入の歴史(ヒアルロン酸注射が初めて行われたのはいつか?)

1941年、膝の軟骨を傷めてしまい廃馬寸前だった競走馬の膝にヒアルロン酸を注入したところ、優勝するまでに回復し注目されました。以後,馬のみならず,犬や牛の関節炎の治療薬としても研究が進められ,人間への応用が考えられるようになりました.
1974年,Peyron,Balazs ,Helfetが,相次いで変形性膝関節症の治療にヒアルロン酸が有効であることを報告しました.
1987年、鶏冠から抽出したヒアルロン酸が人間の変形性関節症に初めて使用されました。

美容目的でヒアルロン酸注入が初めて行われたのはいつか?

美容用のヒアルロン酸注入材は、ニワトリのトサカから抽出した製品が1996年にヨーロッパで初めて承認され、ヒアルロン酸注入による美容治療が本格的に始まりました。

美容目的でのヒアルロン酸注入療法

(1) 美容用ヒアルロン酸注入製剤の種類

注入用ヒアルロン酸にはどんな種類があり、その違いは?どのように使い分けるか?
フィラーの代表格であるヒアルロン酸製剤には実に多くの種類があり、10か国以上の国で、80種類以上もの製品が作られています。
美容用の注入ヒアルロン酸製剤の種類を語るうえでポイントとなるのが「架橋」です。鎖状のヒアルロン酸は、一本一本バラバラに存在する状態では体内の酵素によってどんどん分解され短期間で吸収されてしまいます。そこで、架橋剤を加えることで、ヒアルロン酸の鎖同士を三次元的に結び付け、分解を遅らせ効果を長持ちさせる工夫をしているのです。

架橋されていないバラバラのヒアルロン酸
架橋されていないバラバラのヒアルロン酸
三次元的に架橋(赤線部)されているヒアルロン酸
三次元的に架橋(赤線部)されているヒアルロン酸

この架橋の数や構造、また、ヒアルロン酸の濃度の違いにより、注入剤の弾力性、粘性、硬度、持続性が異なります。架橋剤が多いほど吸収されにくくなり、長持ちしますが、多すぎるとヒアルロン酸が硬くなってしまいます。硬いヒアルロン酸は注入しにくく、仕上がりが凹凸になりやすかったり、一時的にしこりのように触れることがあります。逆に架橋剤が少ないと、注入しやすく、なじみもよく、仕上がりは綺麗なのですが、効果の持続性が悪くなるという欠点があります。

当院で使用しているヒアルロン酸
当院で使用しているヒアルロン酸
承認品と未承認品の違い(厚生労働省の承認を受けたヒアルロン酸と承認のないヒアルロン酸はどう違うのか?)

医薬品には、厚生労働省が承認している承認品と、承認をしていない未承認品があります。整形外科で関節内に注入するヒアルロン酸製剤は承認品であり、国内で製造もされています。
美容医療で使われるヒアルロン酸注入製剤は多くの種類がありますが、国産品はなくすべて海外の製品で、そのほとんどは未承認品です。数少ない承認品としては、米国アラガン社製のジュビダームビスタやスウェーデンのガルデルマ社(旧Q-MED社)製のレスチレンなどがあります。その他の未承認製剤は、医師が自己責任のもと、海外から個人輸入で取り寄せて使っている状況です。
承認品は日本の厳しい基準で効果や安全性が確認されていますが、未承認品は効果・安全についての詳細が不明なものもあります。また、承認品は万が一副作用など健康被害が発生した場合に「医薬品副作用被害救済制度」により救済給付を受けることができますが、未承認品は対象外です。さらに、承認品であれば、生産工程だけでなく、流通経路における品質管理まで徹底されていますが、未承認品の場合は、海外からの複雑な輸送過程において品質の徹底管理は困難です。
よって、効果効能のほぼ等しい類似品の中から選択するのであれば、厚生労働省の承認を受けているものを使うのがベストです。

承認品とその承認番号の例
承認品とその承認番号の例

(2) 適応症状(美容目的でのヒアルロン酸注入でどのような症状が改善できるのか?)

  1. しわや溝の改善
  2. へこみやくぼみの改善
  3. たるみやハリの改善
  4. 鼻やくちびる、あごなどの輪郭の形成
  5. 小さなバストのボリュームアップ

(3) 適応部位(美容目的でのヒアルロン酸はどの部位に注入可能か?)

一般的にほうれい線、ゴルゴ線、マリオネット線と呼ばれる特徴的な溝に注入することが多いですが、そのほか、顔については、額、眉間、こめかみ、上まぶた、下まぶた、ほほ、あご、口回り、くちびる、鼻などあらゆる部位に注入可能です。また、顔以外では首や豊胸目的でバストにも注入されています。

(4) 治療開始年齢(美容目的のヒアルロン酸注入は何歳頃が始めどきか?)

人間の皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っていますが、その中の主に真皮の部分にヒアルロン酸が存在し、肌の潤いと弾力をサポートしています。
この真皮内のヒアルロン酸は、20歳前半をピークに、年齢を重ねていくうちに体内で生成されにくくなり、30代半ばを過ぎた頃から不足しがちとなり、40代後半には激減します。よって、老化予防という観点からすると、ヒアルロン酸が激減してしまう前、つまり、30代後半ごろから注入を始め、補っていくのが理想的です。
ただ、しわのできやすさは人によって異なり、20代から気になる方もいれば、40代になっても目立たない方もいます。ヒアルロン酸注射は、年齢に関係なく、効果を得ることができる治療なので、気になれば20代でも施術可能です。また、鼻すじを通したり、あごやくちびる、涙袋などの輪郭を整える施術も、成人であれば年齢に関係なく受けることができます。

年齢と皮膚のヒアルロン酸量の関係
年齢と皮膚のヒアルロン酸量の関係

(出典:http://www.aujua.com/media/archives/2557

(5) 治療不可能な方(ヒアルロン酸注入をやってはいけないのはどんな人?)

  1. 妊娠中の方
  2. ヒアルロン製剤のアレルギーのある方
  3. 注入部位に感染(ヘルペス・にきび等)や炎症のある方
  4. ケロイド体質の方
  5. 血液が固まりにくい方、抗凝固剤を使用している方
  6. 免疫異常のある方、免疫抑制剤を使用している方
  7. 透析患者
  8. 全身状態の悪い方
  9. 精神疾患がある方
  10. 治療効果に過度の期待を抱いている人

(6) 注入法

  • 注入前の準備
    注入部位の化粧を落とし、治療前の写真の撮影を行います。治療後に、効果を実感できない、左右差が生じてしまった、注射の跡がシミになってしまったなど、なにか不具合が発生した場合、治療前の写真と比較して客観的に確認できるようにするために、写真に記録することは特に重要です。
  • デザイン
    ベッドに寝た状態と、起き上がった状態では重力の関係で、しわの位置やたるみの状況が変わるので、デザインは必ず起きた状態で行います。しわやへこみの部位を専用のペンでマーキングします。デザイン後、注入部位が患者さんの希望の部位と一致しているか、鏡を見て確認してもらいます。
  • 麻酔
    痛みの感じ方は人によって異なりますが、痛みが辛くて途中で治療を中断した方は当院ではいません。痛みをできる限り感じずに施術を受けていただけるよう、様々な麻酔法を取り揃えています。麻酔薬のアレルギーがある方は、麻酔薬を用いる麻酔ができませんので必ず申し出てください。

麻酔法は以下の5種類あり、注入部位や患者さんの体質により使い分けます。

  1. 局所麻酔注射
    専用のヒアルロン酸注入カニューレを使用する場合に、カニューレを差し込む刺入点のみに注射で麻酔薬を注入する方法です。
    局所麻酔注射
  2. 神経ブロック注射
    額や唇にヒアルロン酸を注入する際に行う麻酔法です。額や唇に分布する神経の本幹の部分にピンポイントで麻酔薬を注射することで、額全体、唇全体の感覚を鈍くする方法です。
    神経ブロック注射
  3. 局所麻酔クリーム
    ヒアルロン酸を注入する範囲に麻酔クリームを塗り、20~30分かけて麻酔薬を浸透させる方法です。
    局所麻酔クリーム
  4. 局所麻酔テープ
    ヒアルロン酸を注入する範囲にペンレスという麻酔テープを貼り、20~30分かけて麻酔薬を浸透させる方法です。
    局所麻酔テープ
  5. アイスパックによる冷却麻酔
    アイスパックを用いて皮膚をよく冷やすことによって皮膚の感覚を鈍くする方法です。痛みに強い患者さんの場合、麻酔薬は使わずに、アイスパックのみでも治療を受けられます。
    アイスパックによる冷却麻酔
  • 消毒
    皮膚の消毒はアルコールを用いるとかぶれることがあるので、塩化ベンザルコニウムやグルコン酸クロルヘキシジンなどを使用します。
    グルコン酸クロルヘキシジン
  • 注入針(美容目的でヒアルロン酸を注入するときにどのような針を使うのか?)
    ヒアルロン酸を注入する針は大きく分けて、先のとがった鋭針と、先端が丸くなっている鈍針があります。いずれも、さまざまな太さや長さのものがあり、ヒアルロン酸の種類や注入する部位・深さに応じて使い分けます。鋭針は細やかなデザインで注入できますが、内出血や血管内へ誤って注入してしまうリスクは高くなります。鈍針は、内出血や誤注入のリスクは少ないですが、浅い層の注入や細かいデザインでの注入がしにくいという欠点があります。血管を傷つけないために、鈍針カニューレを用いるのが基本です。カニューレとは体液の吸引や薬液の注入などに用いる医療用の管のことを指します。鈍針カニューレは様々な太さのものがありますが、かなり細いものでは、鈍針といえども血管を傷つけることがあるので、注意が必要です。
    針の太さに関しては、細いほど皮膚へのダメージが少なくなります。無架橋あるいは低架橋のヒアルロン酸で低濃度のものは細い針で注入可能ですが、高架橋・高濃度のヒアルロン酸は粘性が高くなるので、太い針でないと注入が困難です。
鈍針各種
鈍針各種
鈍針拡大
鈍針拡大
鋭針各種
鋭針各種
鋭針拡大
鋭針拡大
  • 注入テクニック
    ヒアルロン酸を注入する手技はいろいろあり、治療部位や注入する深さ、ヒアルロン酸製剤の種類によって使い分けます。

シリアルパンクチャー法(serial puncture):数珠状に連続して注入し、つなげていく方法

シリアルパンクチャー法

リニアスレッディング法(liner-threading):針を引きながら線状に注入する方法

リニアスレッディング法

ファンニング法(fannning):皮膚から針を抜かずに少しずつ方向を移動させながら扇状に注入する方法

ファンニング法

クロスハッチング法(cross-hatching):注入する方向を変えて、ファンニング法を組み合わせる方法

クロスハッチング法

グリッド法(grid):線状の注入を格子のように交差させて注入する方法

グリッド法

ボーラス法(bolus):1か所の刺入点から一塊のヒアルロン酸を注入する方法

ボーラス法

ファーニング法(ferning):極細の鋭針を用いて真皮浅層にシダ状に注入する方法

ファーニング法

  • 注入の深さ(ヒアルロン酸はどのくらいの深さに注入するのか?)
    ヒアルロン酸を注入する深さはヒアルロン酸製剤の種類や治療目的、注入部位、皮膚の硬さなどによって異なり、以下の4通りの注入法があります。
    人間の皮膚は外側から表皮、真皮、皮下脂肪の3層から成り立っており、その下に筋肉、さらにその下に骨があります。
  1. 真皮浅層
    非常に浅いシワ、細かいシワの改善。水光注射(皮膚の保湿を目的として、無架橋ないし低架橋ヒアルロン酸を真皮の浅い層に広範囲に少しずつ直接注入していく方法)。
  2. 真皮中層
    中等度のシワの改善。
  3. 真皮深層
    深いシワや皮膚の中等度のくぼみの改善。
  4. 皮下脂肪層
    深めのくぼみ改善。顔の広範囲のボリュームアップ。輪郭形成。
  5. 骨膜上
    加齢によって顔の骨が一部吸収され、土台となる骨格のボリュームが不足すると、たるみやシワの原因となります。骨の吸収によって変形した部位の骨膜の上にヒアルロン酸を注入して、土台からハリを戻す方法が最近の主流になっています。

ヒアルロン酸の注入の深さ

  • 注入量(美容目的で顔にヒアルロン酸を注入する時に、どれくらいの量を注入するのか?)
    ヒアルロン酸注入の適正量は年齢や症状、肌質、注入部位、仕上がりの希望などによってひとりひとり異なります。短い小じわ1本のみの改善であれば、0.1mlで十分な場合もありますし、へこみやたるみの程度が強く、しわの数が多い方は5~6ml以上必要な場合もあります。
    顔全体の若返り目的で注入する場合、目安量として、年齢を10で割った数字(小数点以下は四捨五入)に単位のmlを付けた量が理想的とされています。つまり30歳の方で3ml、40歳の方で4ml、57歳の方で6mlというイメージです。
    患者さん一人当たりの年間使用量としましては、体重60kg当たり20 mlが限度です。ヒアルロン酸注射
  • 施術時間(美容目的のヒアルロン酸注入の施術時間はどれくらいかかるのか?)
    ヒアルロン酸を注入するのに必要な時間は、麻酔の方法、注入箇所の数、注入量などによって変わります。アイスパックによる冷却麻酔で、小範囲にヒアルロン酸を1本(0.8~1ml)のみ注入する場合は5分ほどで終わります。麻酔クリームで麻酔をした後、顔全体に4~5本入れる場合だと約1時間かかります。

(7) 注入後の注意事項

  • 洗顔、メイク
    洗顔は通常通り可能ですが、注入部分を強くマッサージしないようにしてください。注射後の針穴から出血がなければ、針穴はふさがっているということなので、メイクも施術当日から可能です。
  • 入浴、サウナ
    長時間の入浴やサウナ、岩盤浴、サンルームなどで血行が良くなると、腫れや赤み、内出血、かゆみなどが出やすくなるため、施術後24時間は避け、軽くシャワーを浴びる程度にしてください。
  • 運動
    ヒアルロン酸注入後に普通に歩いたり、家事や事務仕事をするのは問題ありませんが、運動により血行が良くなると、腫れや赤み、内出血、かゆみなどが出やすくなるため、施術後24時間は激しい運動や重労働は控えてください。
  • 飲酒
    飲酒で血行が良くなると、腫れや赤み、内出血、かゆみなどが出やすくなるため施術後24時間は控えてください。
  • 紫外線
    ヒアルロン酸注入後に長時間、紫外線を浴びると、腫れや赤み、かゆみなどが出やすくなるため、施術後24時間は過度に日焼けしないように気を付けてください。
  • フェイシャルマッサージ
    施術後に激しいマッサージをおこなうと、注入したヒアルロン酸が移動したり、早く吸収されてしまうことがあります。注入後2週間は強く圧迫したり過度な刺激を加えないようにしないように注意してください。その後は組織になじみますので、今までどおりにエステやマッサージを受けることができます。
  • 他の美容治療
    ヒアルロン酸を注入した後、腫れや痛みが引き、ヒアルロン酸製剤が組織にしっかりなじめば、エステのマッサージや他の美容治療などをおこなうことは大丈夫です。目安としては、ヒアルロン酸注入後2週間後ぐらいからとなります。
  • 追加注入
    初回注入後、2~3週間後に再度ご来院いただき、仕上がり具合をチェックします。効果がまだ不十分な場合は、追加注入して調整します。この微調整のことをタッチアップといいます。再注入の場合、初回と同じ材質の注入剤を用いる場合と、濃度や材質を変更する場合があります。

(8) 効果

  • 即効性(ヒアルロン酸注入は即効性があるか?)
    ヒアルロン酸注入は、へこみや溝の下の部分に容量のある物質を直接注入し、物理的に盛り上げるので、直後から効果が実感できる即効性のある治療です。
  • 触り心地(ヒアルロン酸を注入した部位の触り心地はどうか?)
    昔のヒアルロン酸は、注入後、なじむまでのあいだに、硬くしこりのように触れることがありました。新しいヒアルロン酸は、改良が加えられ、適度な弾力を持ち、かつなめらかで、組織との親和性が高く、なじみやすい製剤となっています。そのため、しこりのように硬く触れることはなく、自然な触り心地となっています。
  • 持続期間(効果の持続期間はどのくらいか?)
    ヒアルロン酸製剤は架橋剤が多いほど吸収されにくくなり、長持ちします。架橋剤に関しては、美容用注入ヒアルロン酸製剤の種類を参照ください。無架橋のものだと、数日で吸収されてしまいますが、高架橋のものでは最長で2年ほど持続するものもあります。
    注入されたヒアルロン酸は、徐々に体内で分解・吸収されていきます。ヒアルロン酸注入の効果が持続する期間は、個人差、注入部位、注入剤の種類によっても異なりますが、おおよそ6カ月から2年程度です。
    ヒアルロン酸は、最終的には、完全に分解・吸収されてなくなってしまうものですから、効果を維持していくためには、継続的な注入が必要となります。

(9) 症例写真

  • おでこに注入
  • 眉間に注入
ヒアルロン酸注射前のおでこと眉間
治療前
ヒアルロン酸注射後のおでこと眉間
治療後
  • こめかみに注入
  • 上まぶたに注入
  • 下まぶたに注入
  • 頬に注入
  • ほうれい線に注入
ヒアルロン酸注射 こめかみ・まぶた・頬・ほうれい線 治療前
治療前
ヒアルロン酸注射 こめかみ・まぶた・頬・ほうれい線 治療後
治療後
  • ゴルゴ線に注入
  • 鼻筋へ注入
  • あごに注入
  • くちびるに注入
  • 顔全体に注入
ヒアルロン酸を注入前(ゴルゴ線に注入  ・鼻筋へ注入  ・あごに注入  ・くちびるに注入  ・顔全体に注入)
治療前
ヒアルロン酸を注入後(ゴルゴ線に注入  ・鼻筋へ注入  ・あごに注入  ・くちびるに注入  ・顔全体に注入)
治療後
  • 首に注入
  • 手の甲に注入
ヒアルロン酸 手の甲に注入前
治療前
ヒアルロン酸 手の甲に注入後
治療後

(10) 副作用・合併症

  • 青あざ(内出血)(皮下出血斑)
    針を刺す治療なので、内出血による青あざの可能性が全くないとは言い切れません。内出血の起こりやすさは個人差があり、血が止まりにくい体質の方や毛細血管拡張症のある人、ご高齢の方は出やすくなります。
    また、アスピリンやビタミンE,魚の油製材(EPA、DHA,、オメガ3など)を常用されている方は血液がさらさらになっていますので、内出血が起こりやすくなります。
    さらに、注射を打つ部位によっても内出血の起こりやすさが異なり、特に下まぶた付近は起こりやすいです。
    施術当日に飲酒・運動・長風呂など、血流がよくなる行為をされますと、内出血が起こりやすくなるので控えてください。内出血が起きてしまったとしても、コンシーラーでカバーでき、1~2週間で自然に吸収されて、消えていきますのでご安心ください。
    早く内出血を消すためには、ヘパリン類似物質含有クリーム(ヒルドイド)を一日数回塗ると効果があります。
    内出血を予防するためには、先端が丸くなっている専用の注入針(鈍針カニューレ)を使用するのがベストです。
    たとえ部分的に青あざになったとしても、マスクやコンシーラなどで隠せることが多いので、多くの場合は翌日から普段通り仕事に行けます。しかし注入後に写真撮影やパーティー、会合など、重要な予定がある場合は、念のため、その2週間以上前にヒアルロン酸注射を受けられることをおすすめします。
  • 腫れ、むくみ
    ヒアルロン酸は、適切な量を注入したとしても、高い保水力を持つため、体内の水分を吸収して少し膨らみ、腫れて見えることがありますが、1週間程度で自然な仕上がりに落ち着きます。腫れの程度は体質にもより、アトピー性皮膚炎やじんましん体質の方では腫れが目立つ傾向にあります。
    非常にまれですが、痛みや赤みを伴う腫れが続く場合は、細菌感染の可能性があります。また、注入して数日〜1ヶ月くらい経過した頃に、赤みやかゆみ、しこりなどを伴った腫れが起きた場合はアレルギーの可能性があるので、医師の診察が必要です。
    注入して数日が経過したころから赤みや鈍痛をともなう腫れが起きた場合は、静脈の中にヒアルロン酸が詰まった(静脈塞栓)可能性があるので、早急に医師の診察が必要です。
  • 赤み
    ヒアルロン酸を注入した部位は多少の赤みがでます。これは注入された物質に対して、最初、体が警戒反応を起こし、軽い炎症がおきるためです。しかし注入された物質が、もともと体内にあるヒアルロン酸の仲間であると認識すると警戒反応はおさまり、通常は48時間以内に赤みが引いていきます。
    非常にまれですが、痛みや腫れをともなう赤みが続く場合は、細菌感染の可能性があります。
    注入して数日〜1ヶ月くらい経過した頃に、腫れやかゆみ、しこりなどを伴った赤みが起きた場合はアレルギーの可能性があるので、医師の診察が必要です。
    注入して数日が経過したころから赤みが現れ、徐々に範囲が広がり、鈍痛や腫れを伴う場合は、静脈の中にヒアルロン酸が詰まった(静脈塞栓)可能性があるので、早急に医師の診察が必要です。
  • 青み(チンダル現象Tyndall effect)
    ヒアルロン酸自体は無色透明なものですが、注入したヒアルロン酸が皮膚の表面から青く透けて見えてしまうことがあります。これはチンダル現象によるものです。太陽光がとても小さな粒子(この場合はヒアルロン酸粒子)にぶつかると短波長の光が反射され、散乱した光により青い色が発現する現象です。晴れた日の空が青く見えるのも同様な現象です。体質的に皮膚が薄い方や目の下のような皮膚の薄い部位にヒアルロン酸を注入した場合に出ることがあります。また、皮膚の浅い層に打ちすぎた場合や、硬すぎるヒアルロン酸を注入した場合にも起こることがあります。
    チンダル現象が起きたとしても、注入したヒアルロン酸は徐々に吸収されていきますから、それとともに目立たなくなります。早く消したいという方は、ヒアルロニダーゼといわれるヒアルロン酸分解酵素を注入することで、早期にヒアルロン酸を分解することでチンダル現象もおさまります。
    ヒアルロン酸の注入によるチンダル現象
    (出典:https://iacdworld.org/dermal-fillers/
  • 針の跡
    針穴の跡が赤く点状に残ることがありますが、通常は1~3日で消えます。細い針の場合は通常1日前後、太い針の場合でも3日もあれば目立たなくなります。また、時々、針が毛細血管に触れることがあり、その部位に内出血を起こし、皮膚の色が紫色に変色することがあります。この内出血が治るまでに2週間程かかります。女性の場合はお化粧でカバーできる程度ですが、大切なイベント等がある場合は施術をさけていただいたほうが良いです。
  • 痛み
    神経ブロック麻酔や鈍針カニューレの挿し口に麻酔の注射をする際に、チクッとした痛みがあります。この痛みは、内科などで腕にする注射の痛みと似ていますが、顔は腕よりも神経が敏感なので、腕の注射より少し痛く感じるかもしれません。しかし、できるだけ痛みを和らげるために、美容医療で使う針は内科で使う針の半分くらいの太さ(0.3mmくらい)の極細のものなのでご安心ください。
  • かゆみ
    ヒアルロン酸注入後に一時的にかゆみを感じることがありますが、数日でおさまれば心配ありません。しかし、かゆみとともに、赤みが出る、熱を持つ、腫れるなどの症状を伴う場合は、アレルギーや感染が起きている可能性があるので、医師の診察が必要です。
  • 感染
    ヒアルロン酸注入部が化膿することは、ほとんどないのですが、注入後、数日以内に起こる急性期の感染と、2週間以上経過して遅れて発生する晩期性の感染がごくまれにあります。
    晩期性の感染は、注入したヒアルロン酸のまわりにバイオフィルム(菌膜)が形成されることで生じることが多いです。バイオフィルムは下記の症状がある際に、ヒアルロン酸を大量に注入した場合に起こることがあります。
    ■重度糖尿病の方
    ■免疫抑制剤内服中の方
    ■慢性病巣感染(重度齲歯、副鼻腔炎、慢性扁桃腺炎など)をお持ちの方
    ■顔に囊胞、化膿したニキビが多数ある場合
    ■HIV感染症など免疫が低下している方
    感染が起こった場合は、即座にヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解注射)を用いヒアルロン酸を溶かし、さらに抗生剤にて治療します。
  • ヘルペスの誘発
    口唇・顔面ヘルペスの病歴のある方は、ヒアルロン酸注入により、口唇・顔面ヘルペスの突発性発疹を誘発することがあります。
  • 凸凹
    ヒアルロン酸注入部位の皮膚が薄い場合や、浅い部分に注入した場合、注入量が多すぎる場合などは軽度の凸凹が生じることがあります。通常は数日中になじんで凸凹感が改善されていきますが、軽くマッサージをしてなじませることもあります。
    特に目の下の皮膚は非常に薄いので、ヒアルロン酸の選択や注入の深さ、注入量などを誤ってしまうと凸凹になりやすい部分です。経験の浅い医師が注入して修正不能な凸凹になった場合は、ヒアルロン酸を溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)でいったんすべて溶かしてしまい、後日正しく入れなおすことが可能です。
    また、口回りや目回りなど、表情筋がよく動く部位では、注入ヒアルロン酸が筋肉の動きによって皮下の浅い部分に持ち上げられ、表情によって凸凹に見えることがまれにあります。1~2週間経過を見ても明らかに不自然な場合は、いったん溶かし、再度注入する場合もあります。
    おでこは、適量のヒアルロン酸を入れたとしても、注入直後は多少凸凹に見えますが、1~2週間ほどで平らになじみます。早くなじませたい場合は、1日2~3分程度、軽くマッサージをしていただくとよいです。
  • 段差
    溝を埋める目的で、ヒアルロン酸を注入する場合に、注入量が多すぎたり、注入する深さが浅すぎると、溝の部分がかえって膨らんでしまい、もともとの溝のわきに新たな段差が生じることがあります。特に下まぶたのゴルゴ線への注入の際に起こりやすい不具合です。時間が経過しても段差がなじまない場合は、いったん注入したヒアルロン酸をすべて溶かし、再度入れなおすことがあります。
  • しこり
    しこりは使用するヒアルロン酸の硬さや注入部位の皮膚の薄さと関係します。皮膚の薄い部位に硬いヒアルロン酸を入れるとしこりになりやすいです。ヒアルロン酸は、十分な期間をあけて適量を注入すれば、完全に分解吸収されて消え去ってしまうものですが、多量のヒアルロン酸を何度も繰り返し注入しすぎると、時にゴムまりのような硬さのしこりが残ってしまうことがあります。また、豊胸や顔の輪郭形成目的で、1か所に大量にヒアルロン酸を注入した場合に、その周りに被膜が形成され、この膜がヒアルロン酸の吸収を妨げることにより、吸収されないしこりとして長期間残ってしまうこともあります。
  • ずれる
    注入直後に強くマッサージすると注入したヒアルロン酸がずれてしまうことがあるので注意が必要です。また、口はしゃべったり、食べたりするときによく動く部位なので、口の周りにヒアルロン酸を注入した場合に、筋肉の動きとともに注入物が移動することがまれにあります。
  • 左右非対称
    本来、人の顔は完全に左右対称ではありません。骨格や筋肉、脂肪、皮膚の位置・形・量・機能などが左右で異なっているためです。本来ある左右差を可能な限りそろえるように注入しますが、完全な対称形にはなりません。注入後に明らかな左右差が生じた場合には、1~2週間後にタッチアップして調整することは可能です。
  • 神経損傷
    ごくまれに、注入したヒアルロン酸が神経を圧迫して、しびれ感が続くことがありますが、時間の経過とともにヒアルロン酸が馴染むことで自然と解消します。しびれの症状が強い場合や、長引く場合は、ヒアルロニダーゼといわれるヒアルロン酸分解酵素で溶かすことにより症状がおさまります。
    また、解剖の知識の乏しい未熟な医師が、鋭針を使い、乱暴な注入操作をすると、針先で神経を傷つけてしまい、しびれ感など感覚の異常が残ることがあります。その場合は、傷んだ神経を修復する作用のあるビタミンB12で治療をします。
  • 血管が詰まる
    ヒアルロン酸は粘性のあるジェル状のもので、これを誤って血管(特に動脈)の中に注入してしまうと、血管が詰まってしまい、その血管によって栄養されている組織が死んでしまいます。皮膚を栄養している血管が詰まると皮膚の壊死が起こります。壊死(えし)とは、からだの組織の一部分が死んでしまうことです。また、目や脳を栄養している血管が詰まると、失明や脳梗塞が起こります。
    血管の梗塞は、非常にまれではありますが、鋭針で深めに注入する時に起こる場合があります。また、鈍針なら絶対安全というわけでもなく、鈍針カニューレでも細い場合に動脈を突き破り、血管内に誤って入ってしまい、皮膚の壊死を起こした例が報告されています。
    重要な血管がどの位置にあるかは、必ずしも解剖学の教科書通りではなく、かなり個人差があります。また、ケガをしたり、手術を受けるとその部位の血管の位置が変わってしまい、思わぬところに大事な血管が潜んでいることがあります。さらに、顔の血管は、お互いに複雑に結合しあっていて、目や脳から遠く離れた血管から注入されたヒアルロン酸が、目や脳へ流れていき、重大な合併症を起こしてしまうこともあるのです。
    また、血管内に直接ヒアルロン酸が注入されて詰まる以外に、血管の周りにヒアルロン酸を注入しすぎて、その圧力で血管が圧迫され、血流が障害されてしまうケースもまれにあります。この場合はマッサージによって改善できることが多いです。
    顔の動脈(出典:グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜
    顔の動脈(出典:グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜)
  • 皮膚の壊死
    皮膚を栄養している血管が詰まった場合は、皮膚が壊死を起こしてしまいます。特に眉間、下まぶたの深部、ほうれい線の小鼻の横の部分が危険エリアで、この部位に注入する際には細心の注意が必要です。
    皮膚を栄養している動脈が詰まった場合に、最初に起こる症状は激痛と皮膚の蒼白変化です。その後、数時間のうちに網目状に赤みが浮き上がってきます。さらに時間がたつと、小さな水疱が生じたり、皮膚の色が灰色から黒っぽい色に変色し、潰瘍のようにただれたり、壊死を起こしてしまいます。
    そうならないように、激痛と皮膚の蒼白化の症状が出たら、早急にヒアルロニダーゼといわれるヒアルロン酸分解酵素で注入したヒアルロン酸を溶かします。さらに、血流をよくする薬を使って治療します。
  • 失明
    目を栄養している血管にヒアルロン酸が詰まった場合は失明することがあります。今までに世界で50例ほど失明の報告があります。失明の原因となる注入危険部位は、目のまわり、眉間、鼻根部です。予防法としては、このあたりの注入を避ける、もしくは太めの鈍針カニューレを使って慎重に注入することです。注入中に、激しい目の痛みや視力低下などの目の異常が起きた場合は、すみやかに眼科専門医のいる高度医療機関へ搬送し適切な治療を行います。
  • 脳梗塞
    ヒアルロン酸による合併症の中で、失明とともに最も重症なものが脳梗塞です。脳梗塞を疑う症状が起きた場合は、高度な救急施設へ早急に搬送し、適切な治療を行います。
  • 注入しすぎ(過剰注入)
    ヒアルロン酸注入のトラブルとして多いのが過剰注入です。一部分のみに注入しすぎると、バランスの悪い不自然な輪郭になってしまいます。患者さんは自分の気になる部分にしか目がいかず、例えば、ほうれい線であればほうれい線のみの注入を希望されます。
    少し注入して、溝が浅くなると、もっと注入すればさらに改善するのではと、要求がさらにエスカレートします。患者さんの求めるがままに注入し続けると、最後にはほうれい線が平坦になりすぎ、のっぺりした間延びした顔になってしまいます。
    当院では、ヒアルロン酸を注入する際に、控えめに注入しながら、何度も鏡で確認していただき、少しずつ慎重に追加していく方法をとっているので、入れ過ぎることはまずありません。しかし、他院で入れすぎて困っている方は、ヒアルロニダーゼという薬剤を使ってヒアルロン酸を分解することができます。
    ヒアルロニダーゼは、動物組織由来のものと、ヒト由来のものがあります。特に動物由来のものは、アレルギーのリスクが比較的高く、100人に1人の確率で起こると報告されています。1回目の投与で問題がなくても、何度も繰り返して投与するうちにアレルギー反応が起こることもあります。そのため、ヒアルロニダーゼを投与する前には必ず皮内テストを行います。
  • アレルギー
    ウシ由来のコラーゲンは、アレルギー反応の発生率が3%と高いため、皮内テストが必要です。これに対し、ヒアルロン酸は、生物の種類や組織を問わず同じ構造をしているので、アレルギー反応の発生率は非常に低く0.05%未満です。そのため通常皮内テストは行いません。しかし、どうしても心配な場合は腕など目立たない部位に微量のヒアルロン酸を注入し、アレルギー反応が起こらないかどうかチェックする方法もあります。
    美容用のヒアルロン酸注入製剤は、効果の持続性を保つために、ヒアルロン酸の分解を抑える「架橋剤」が添加されています。この架橋剤の種類は製品によって異なりますが、ヒアルロン酸で起こるアレルギーはこの架橋剤が原因であることが多いです。
  • 迷走神経反射
    強い痛みや恐怖感などが引き金となり迷走神経が刺激され、血圧が急に下がると、脳に十分な血液が送れなくなり様々な症状が起こることがあります。目の前が暗くなる、冷や汗が出る、気分が悪くなる、吐き気がする、顔面蒼白になる、気を失うなどの症状です。ひどい場合は痙攣をおこすこともあります。

(11) 類似治療

  • ヒアルロン酸注射とボトックス注射との違いは何か?ヒアルロン酸注射もボトックス注射も、いずれもシワやたるみを改善する治療法ですが、治療のメカニズムがまったく異なります。ヒアルロン酸注射は、シワやたるみによってへこんでいる部分の下にジェル状のヒアルロン酸を注入して盛り上げることで効果を出す方法です。これに対し、ボトックス注射は、筋肉の緊張によってできる表情じわやたるみを、ボトックスという筋肉の緊張をゆるめる薬剤を注入することで改善する治療です。
    ボトックス
    ボトックス
  • ヒアルロン酸注射とコラーゲン注射との違いは何か?
    2つの違いをご説明する前に、皮膚について少しお話しします。
    皮膚には、皮膚の外側にある「表皮」と、内側にあって皮膚の多くを占める「真皮」があります。コラーゲンは「真皮」の約70%を占めていて、コラーゲンとヒアルロン酸はどちらも「真皮」に存在する成分です。
    コラーゲンは「真皮」の中で網目状になっている、弾力性のある繊維状のタンパク質です。いわば、皮膚の骨組みです。一方、ヒアルロン酸は、その網目状のコラーゲンを取りまくクッションになっていて、保水効果があります。2つの成分はうまく共存しているのです。
    皮膚の模式図
    ひと昔前は、しわの治療といえば、コラーゲンの注入が主流でした。しかし、コラーゲンは動物性蛋白を原料として使用しているため、アレルギー反応が生じる可能性が比較的高く、皮内テストが必ず必要です。また、動物由来のため、狂牛病や鳥インフルエンザといった感染症の問題もあり、徐々にヒアルロン酸にその地位を奪われていきました。
    ヒアルロン酸はコラーゲンに比べてアレルギーのリスクがきわめて低く、皮内テストは基本的に不要です。ヒアルロン酸はバイオテクノロジーで作られた非動物由来製剤 であり、感染の心配もありません。また、コラーゲンは注入効果が6ヶ月程度しかもちませんが、ヒアルロン酸は製剤の種類により幅はありますが、半年~2年ほど効果が持続します。
  • ヒアルロン酸注射と脂肪注入との違いは何か?
    脂肪注入の場合は、注入する脂肪を準備する必要があり、体から脂肪吸引により採取します。脂肪を吸引した部位が腫れたり、痛んだり、吸引孔に傷跡が残ってしまうこともあります。脂肪を採取するのに余分な時間もかかります。また、注入された脂肪細胞は30~50%しか生着しないため、多めの注入や、複数回の注入が必要です。ヒアルロン酸は、すでに製品化されたものを使用するため、手軽に入手可能であり、体の他の部位を傷つける必要もありません。
  • ヒアルロン酸注射とPRP注射との違いは何か?
    PRP注射は自分自身の血液の成分を使う治療なので、アレルギーの心配はなく、成長因子の働きで細胞そのものを活性化することができます。欠点としては、採血する手間がかかるのと、即効性がなく効果が出るまで1~2か月くらいかかることが挙げられます。
    ヒアルロン酸注射は、採血の必要もなく、即効性がありますが、まれにアレルギーを起こすことがあり、細胞に働きかけて活性化させる作用はありません。

(12) 費用

  • ヒアルロン酸注入は保険適応になっているか?
    整形外科において、変形性膝関節症や肩関節周囲炎、関節リウマチによる膝関節の痛みに対して関節内にヒアルロン酸を注射する治療は保険が適応されます。美容目的で顔やバストなどにヒアルロン酸を注入する場合は保険適応外となります。
  • ヒアルロン酸注入の費用の相場はどれくらいか?
    整形外科において、関節内にヒアルロン酸を注射する治療は保険が適応され、金額も明確に決まっています。
    美容目的で行うヒアルロン酸注射は、すべて自費治療となり、また、ヒアルロン酸の種類も非常に多いことから、医療機関により治療費は大きく異なります。通常は注射器1本あたりがいくらという金額設定になっており、平均すると8万円前後が相場です。
    注意しなければいけないのが、割安感をだすために、1本単位ではなく、0.1mlあたりいくら、というような量り売りのようにしているクリニックがあります。通常1本1mlですので、もし、ある患者さんが0.1mlだけ注射した場合、残りの0.9mlは別の患者さんにまわして使うということにもなりかねず、衛生上問題があります。1本を複数の患者さんに分けて使う方法は、いくら値段が安くてもおすすめできません。

(13) 素朴な疑問

  • 一度ヒアルロン酸を入れたら、無くなった時に余計にたるむことはないか?
    ヒアルロン酸は急激に吸収されてしまうということがないので、そういった心配はありません。ただ、注入から数年以上経過し、注入したヒアルロン酸が完全に吸収された後、なにも治療をおこなわないと、ご自身の肌の老化でたるみが徐々に進行することはあります。ヒアルロン酸注入が原因して、余計にたるむことはありません。
  • 一度ヒアルロン酸注射を始めたら、その後ずっと注入し続けなければならないのか?
    注入したヒアルロン酸は徐々に吸収され、半年~2年ほどで効果がなくなり元に戻ってしまいます。そのため、効果を持続させるためには注入を繰り返す必要があります。ヒアルロン酸は完全に分解されて体内から消えていくものなので、繰り返し注射しても害はありません。一度でもヒアルロン酸の良さを体験されると、リピーターとなり、年に1~2度のペースで継続的に注入されている方が多いですが、もちろん1度きりの注入で中止することも可能です。
  • 美容目的のヒアルロン酸注入の場合、通院・入院は必要か?
    ヒアルロン酸注入は外来で手軽にできる治療なので入院の必要はありません。注入後、2~4週間程度で再度診察に来ていただき、経過観察を行います。追加注入が必要な場合は、その際に再注入し微調整をおこないます。また、ヒアルロン酸注射の合併症で一番怖いのが、血管が詰まってしまうことです。血管が詰まると、皮膚が白くなったり、赤くなったり、腫れたり異常な症状が出るので、少しでも異変を感じたら、夜中でも気にせず、できるだけ早く連絡していただき、適切な処置を行うために通院が必要になることがごくまれにあります。
  • ヒアルロン酸注入治療を受けるためにはどこへ行けばよいのか?
    日本で製造販売承認を取得したヒアルロン酸注入材による施術は、規定の講習セミナーを受講した医師のいる医療機関でのみ受けることができます。重大な合併症などのトラブルを避けるためにも、十分な知識と技術を習得した医師による治療を受けることが不可欠です。
  • ヒアルロン酸はレントゲンなどの検査で写ることはあるか?
    ヒアルロン酸は、顔に少量入れた場合にはレントゲンに写ることはまずありません。ただし、輪郭形成や豊胸を目的に、アゴやバストなどに多量に注入した場合には、条件によりレントゲンに写ることがあります。超音波エコー検査でも同様に、ヒアルロン酸の注入量が多い場合は写る可能性が高いです。CTやMRIのようなより精度の高い検査ではヒアルロン酸が写る可能性が高いです。病気やケガでこのような検査をすることになった時に、検査部位の近くにヒアルロン酸を注射している場合には、検査前に正直に申告するのが診断の妨げにならなくてよいです。MRIの画像:注入したヒアルロン酸が白く見えています(矢印の部分)

    (出典:https://www.researchgate.net/
  • 周囲の人にバレないか?
    ヒアルロン酸注射はメスで切る手術と違い、術後に大きく腫れたり、傷跡が残ってしまうことはありません。適切な注入量を守って入れれば、自然な仕上がりで、周囲の人に気づかれることはありません。
  • 注入により今使っているメイク、スキンケアグッズが合わなくなることはあるか?
    その心配はありません。むしろ、ヒアルロン酸を注入することで、肌にハリや潤いが生まれ、お化粧ののりが良くなります。
  • 妊娠中や授乳中にヒアルロン酸注入は可能か?
    妊婦さんや出産直後の方、授乳中の方へヒアルロン酸を注入することに対して、安全性や有効性を証明するデータがないため、注入はおすすめできません。
  • ヒアルロン酸に発がん性があるという記事を見かけたが大丈夫か?
    確かに東京大学の畠山先生の文献にそのような記述があります。低分子ヒアルロン酸が発がんを促進するという内容ですが、実験により検証されたものではありません。
    実証されたのは、乳がんの中でも一部の予後が悪いタイプのものにおいてだけで、ヒアルロン酸を分解する酵素の分泌が高まっており、低分子ヒアルロン酸の割合が多かったという結果でした。乳がん細胞での結果であり、ヒアルロン酸を注入した際の正常細胞の変化を見たものではありません。
    また、ヒアルロン酸の大手メーカーであるアラガン社のデータによると、同社のヒアルロン酸製品が原因でがんが発生したという報告は世界的にみても今のところ1例もありません。

(14) 参考文献

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岩城佳津美:フェイシャル・フィラー-注入の極意と部位別テクニック-.克誠堂出版,東京,2017
岩城佳津美編:実践フィラー注入テクニック.克誠堂出版,東京,2019
大慈弥裕之監修:ヒアルロン酸注入治療 安全マニュアル―必須の知識と事故対策―.克誠堂出版.東京,2018
田中清介:高分子ヒアルロン酸の基礎と臨床―新しい進歩.メジカルビュー社.2006
一瀬晃洋:ヒアルロン酸の注入(真皮内微細注入).美容皮膚科医学BEAUTY♯2Vol.2,No.1:13-19,2019
岩城佳津美:ヒアルロン酸の注入(皮下組織).美容皮膚科医学BEAUTY♯2Vol.2,No.1:20-27,2019
野本俊一:ヒアルロン酸製剤注入のトラブル.美容皮膚科医学BEAUTY♯2Vol.2,No.1:99-105,2019
當山譲他:注入とスレッド治療の副作用.美容皮膚科医学BEAUTY♯2Vol.2,No.1:106-113,2019
古山登隆:たるみは解消できるか④ヒアルロン酸による治療.Bella Pelle Vol.2 No.4:32-38,2017
岩城佳津美:ヒアルロン酸・レディエッセの注入手技①―治療の基本と私の考え方―:262-287.Non-Surgical美容医療超実践講座.全日本病院出版会.
今泉明子:ヒアルロン酸・レディエッセの注入手技②―私の考え方―:289-300.Non-Surgical美容医療超実践講座.全日本病院出版会
竹内かおり、須賀康:フィラー治療.MB Derma.192:15-20.2012
山下理恵:Filler療法1)ヒアルロン酸注入療法(しわを中心とした治療)形成外科 VOL.54:72-79,2011
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