YAGレーザーについてよくある質問

YAGレーザーとは

YAG(ヤグ)レーザーはレーザーを発振するためにYttrium (イットリウム)とAluminum(アルミニウム)と Garnet(ガーネット)を組み合わせています。その頭文字をとってYAGレーザーと呼ばれています。 現在美容皮膚科領域で使用されるYAGレーザーはQスイッチという仕組みが組み込まれています。Qスイッチは発振された光を共振器にためこみ数十nanosecond(ナノ秒は10億分の1秒)という短時間にパルス波を一気に発生させる仕組みです。狙った病変に短時間のパワーを照射することにより、病変周囲の正常な組織へのダメージを少なくする利点があります。

Q1
ロングパルスYAGレーザーは何に使いますか?
A1
Qスイッチが付いていない、ミリセカンド(1000分の1秒)単位のレーザーを発振するもので、主に脱毛に使用されています。
Q2
痛いですか?
A1
当院で使用している脱毛用YAGレーザーには、冷却ガスシステムが搭載されています。レーザーの照射と同時に冷却ガスを吹き付けることで肌の感覚を瞬間的に麻痺させ、痛みを和らげます。輪ゴムではじかれるような感覚はありますが、麻酔は必要ありません。
Q3
何カ月おきに施術しますか?
A2
毛には毛周期があります。毛周期には成長期・退行期・休止期があり、そのうち成長期に施術を行うことにより脱毛されます。そのため1度照射した部位は1カ月半~2カ月空けて施術を行います。
Q4
うぶ毛もきれいに取れますか?
A3
脱毛用のレーザーは、毛の黒い色に反応して脱毛効果を発揮します。うぶ毛のように色が薄く細い毛には反応しにくいため、うぶ毛まで完全に脱毛することは困難です。
Q5
レーザー脱毛の前に毛をそる必要はありますか?
A4
施術当日までに脱毛部位を電動シェーバーやカミソリで剃毛してからご来院ください。剃毛されずにご来院された場合、剃毛に時間がかかってご希望の部位をすべて施術できない場合があります。
Q6
レーザーでやけどを起こすことはないですか?
A5
当院で使用している脱毛用YAGレーザーには、冷却ガスシステムが搭載されています。レーザーの照射と同時に冷却ガスを吹き付けることで、皮膚の温度上昇を抑え、やけどのリスクを大幅に減らします。
Q7
施術後に赤くなったり腫れたりしますか?
A6
毛穴の周辺に赤みや蚊に刺されたような腫れが起こる場合がありますが、通常数時間~24時間以内に治まります。赤みや腫れが落ち着くまで、炎症止めの塗り薬を塗っていただきます。
Q8
施術当日に入浴は可能ですか?
A7
脱毛当日はサウナや熱すぎるお風呂は避けて、軽くシャワーを浴びる程度にしてください。翌日に赤みが落ち着いていましたら、通常の入浴が可能です。
Q9
日焼けしている肌でも脱毛できますか?
A8
日焼けして黒くなっている肌にレーザーを当てると、やけどのリスクが非常に高くなります。事前に日焼けしてしまった場合は、日焼けが完全に落ち着くまで待ってから照射します。
Q10
白髪も脱毛できますか?
A9
脱毛用のレーザーは、毛の黒い色に反応して脱毛効果を発揮します。白髪や脱色をしている毛には反応しないため、残念ながら脱毛効果は期待できません。
Q11
レーザー脱毛をやってはいけないのはどのような場合ですか?
A10
以下のような方や部位はレーザー脱毛ができません。 ・光線過敏症の方 ・妊娠している方 ・悪性を疑う皮膚病変がある部位 ・炎症や外傷、感染がある部位 ・あざや入れ墨、タトゥーがある部位
Q12
脱毛治療後に毛が太くなることがあると聞いたことがありますが本当ですか?
A11
ごくまれにですが、太くなることがあります。原因は不明ですが、背中や腕、頬、あご、うなじなどで脱毛治療後に毛が太くなる現象(硬毛化)が起こることがあります。その場合は、レーザーの照射条件を変更したり、レーザー機器の種類を変えたりして対応します。
Q13
QスイッチYAGレーザーでシミを治療した後の経過はどうなりますか?
A11
QスイッチYAGレーザーはほんの一瞬弾かれたような痛みを感じるだけであるため麻酔は使用しなくても治療可能です。レーザー照射直後はしみは白くなったようになりますが、数時間で薄いかさぶたが出来てきます。かさぶたは一週間程度で自然に剥がれ落ちますが、治療部分を保護するために特殊な薬剤が含まれた貼り薬を使用していただきます。その間、洗顔や入浴は可能です。一週間程度で保護していた貼り薬を剥がすと、かさぶたが自然に剥がれ、その下からしみの無い綺麗な肌が現れます。術後は紫外線対策として日焼け止めの使用が必要です。
Q14
QスイッチYAGレーザーでシミを取ったら数カ月後に逆にしみが濃くなって目立ったとの話を聞いたので心配です。
A11
それは炎症後色素沈着(postinflammatory hyperpigmentation、略してPIH)と呼ばれる現象です。きれいにシミが取れたと思っていたら、一定の期間が経過するとしみが再発したようにみえる症状で、シミ治療に際してもっともみられる肌のトラブルです。PIHは放置していても時間の経過とともに解消することがほとんどです。しかし、せっかくシミの治療をしたのですから、美白効果のあるハイドロキノンと呼ばれる塗り薬としっかりと紫外線対策をすることによってPIHの出現頻度を低下させることが可能です。
Dr.松下 洋二