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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌の多い頭部や顔面に、フケ様の付着物を伴う湿疹や薄い痂皮(かさぶた)のようなものを伴う紅斑が見られる皮膚炎です。かゆみは全くない方からひどい方までさまざまです。

乳児や高齢者に多発し、このうち乳児に発症するものを乳児脂漏性湿疹と言うこともあります。

症状

顔/頭/股/腋などのいわゆる脂漏部位の脂っぽいフケのようなものを伴う紅斑で、左右対称性はないことが多く、かゆみはあっても軽度です。
乳児脂漏性湿疹は、前額部から頭部に強い発疹が出現しますが、乳児期を過ぎるとほとんどは自然軽快します。

また、高齢者の脂漏性湿疹は、眉毛部/鼻翼部/口囲に発疹が出現し、冬に悪化しやすいのが特徴です。冬場は肌が乾燥して、ぽろぽろむけるとの表現で来院する方もいます。

原因

皮脂中に含まれる中性脂肪が真菌(主に癜風菌「マラセチア」というカビ)によって分解され、それが皮膚を刺激して炎症を起こします。
マラセチアは、皮膚の皮脂腺から毛穴にいる真菌で、このカビが増えて起こる病気に癜風(でんぷう)という病気があります。
脂漏性皮膚炎は癜風と異なり、マラセチア菌に感染した感染症というわけではなく、その菌が分解した脂の成分による刺激や、マラセチア菌に対する皮膚の反応によって湿疹が生じたものです。
湿疹の病変部を調べると、この真菌が見つかることが多く、外用抗真菌薬を塗布すると1〜2週間で症状が軽快します。
ただ、数カ月で再発することが多く、外用抗真菌薬の再使用が必要になります。

また、脂漏性皮膚炎の中には、外用抗真菌薬の使用でかえって悪化する例もあるので、その場合は短期間、外用ステロイドを塗布することも必要です。
症状が出る人の傾向としては、刺激性の食物、例えば唐辛子やわさびなどを好む人に多く、これが皮脂の過酸化を促進させて皮疹を悪化させるとの考え方もあります。
また、ビタミンB2やB6の欠乏によっても皮疹を悪化させる原因になります。

診断と検査

皮膚の一部を採取して、真菌類の存在が確認できれば確定診断ができます。

当クリニックの考え方・治療方法

現在では、第一に外用抗真菌薬を使うのがスタンダードです。
石鹸、シャンプーを使ってよく洗うことは大事です。これだけで炎症が取れにくい場合は、弱いステロイド薬外用を併用します。
フケが多い場合は、尿素ローションを併用するのが効果的です。
また、薬局で市販されている抗真菌薬シャンプー(コラージュフルフルなど)が奏功する場合もあります。

他には、全身療法として抗ヒスタミン剤の内服や、ビタミンB2(フラビタン)やビタミンB6(ピドキサール)の内服で予防的効果を期待します。

生活環境の改善について

刺激性食物を避け、ビタミンB2やB6を十分に摂取し、低刺激性のシャンプーやリンス、石鹸などを使うという注意が必要です。

真菌の増殖を抑制するために、洗髪後はタオルドライではなく、ドライヤーの使用をお勧めします。

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医療ニュース

著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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