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にんにく注射は効果が証明された!  ただしネズミですが。

にんにく注射の効果で医師の間で論争

以前ブログでにんにく注射には果たして一般の方が期待する効果があるのか?と医師の間で論争が起きていることをお伝えしました。

私は少しふざけた論調のブログを書いたことをほんの少し反省しています。

医師間の論争のポイントは
・エビデンスのハッキリしない注射をするのは金儲け主義
・プラセボ効果を期待した医療行為をするのは仁術に反する
・作用機序が解明してものを使用するのは医師の風上にもおけない
・効果を証明する文献がない

上記のように、極々優等生的発言が主流を占めていました。

一方反論としては
・患者さんが効果があると言っているのでいいじゃないか
・都市部ではこのような情報が溢れているので患者サービスの一環である
・一般薬局で売っているのだから、効果はあるのでは・・・文句を言うなら厚労省へ
・エビデンス、エビデンスといっているけど現在使用されている治療がすべてエビデンスが得られている訳じゃない
などでした。最後はお互いを罵り合うようなみっともない討論になっていました。

当院では「にんにく注射」という呼称の治療は行っていません

当院ではビタミンB群やプラセンタなどを組み合わせた注射は行っています。しかし、私自身もマスコミが取り上げる程の効果があるとは考えていませんので、当方から患者さんにお薦めすることは行っていません。

患者さんから「にんにく注射ってやってますか?」と尋ねられた場合のみ「ありますよ」と対応しているだけです。

私の考えは
・アリナミンという栄養補給薬は一般の薬局でも扱っており安全性は確保されている
・昔からにんにくは栄養があると信じられている
・保険外の治療なので、ある程度患者さんと医師との話し合いで使用してもよい
・飲むよりは注射した方が血中濃度の上昇が早いので、効果があるなら効果の発現も早い
・少なくとも重篤な副作用は報告されていない
・金儲け主義といわれても当院では点滴は全て医師が管理しており人件費を考えると儲からない

などの、自己弁護も含みながら消極的に行っています。

アリナミンの有効性を証明した論文、探しまくって発見しました!

消化不良に陥って終了した以前のブログを反省して、猛烈に文献を探しまくりました。ありました、ありました、ビタミンBが疲労に効果があるという論文が。

その論文はNutrition Research 29 (2009) 867–872という医学誌にThiamine tetrahydrofurfuryl disulfide improves energy metabolism and
physical performance during physical-fatigue loading in ratsという題名で掲載されていました。この研究は残念ながら人間を使ったものではなくラットを使用したものでした。

アリナミンの有効性を証明した実験方法が・・・。

アリナミンFの主成分を与えたラット、単なるビタミンB1を与えたラット、生理食塩水を与えたラットになんと水泳をさせて、どれだけの時間泳げたか?という実験でした。

arinamin_2

もちろん浮き輪は使用しなかったようです。

その結果は明らかにアリナミンFの主成分を与えられたラットが長時間泳ぐことができたのです。

arinamin_1

 thiamineが単なるビタミンB1 TTDFがアリナミンFの主成分
上記のようにはっきりと違いがでました。

日本人が発見したビタミンB

日本人は白米を食べるようになって軍隊で脚気とよばれる病気に大変悩ませられました。それを明治期の医師たちは懸命に原因を突き止め、その原因がビタミンB1であることを世界に先駆け発見したのです。名前は「オリザニン」と命名されました。

世界的大発見だったのですが、残念なことに日本語の論文で発表したために世界の評価は低いものでした。それを読んだかどうかはしりませんが、後々に英文で発表した人はなんとノーベル賞を獲得しています。本来ならば日本人が獲得していたはずのノーベル賞だったのですが(実はこれを多くの人に知ってもらいたくて、このブログを書いたんです)。

日本人にはビタミンB信仰があるのかもしれません。また、ある程度の年齢の方は脚気の原因がビタミンB不足にあることはご存じだと思います。また、一般人にはにんにくは非常に栄養があり、元気、パワーの源であると考えられています。効果があるという患者さんがいるから使用するというのは、少し医師として主張が弱すぎると思います。

こんな文献を探しだしたからには自信をもって「パワーがでます、疲労に効果があります!証明されています」といって今後はビタミンBを含んだ注射を患者さんに説明していきたいと思っています。

もちろん「ラットではね」と付け加えることは忘れずに。

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