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風邪の予防に「紅茶でうがい」が効果的?!じゃあ緑茶はダメなの??追記あり

紅茶でうがいをすると風邪の予防になる??

民間療法っていうのは医学的に正しいものもあれば、おまじない的なものもあります。、数年前から風邪の季節になると「紅茶でうがいすると、風邪の予防になるのよね〜!!」っていう、おばあちゃんの知恵的なをことを患者さんが口にしています。

江戸時代のおばあちゃんは紅茶は飲んだことがないでしょうから、「紅茶で嗽して風邪を予防する」という話はそれほど昔から日本で一般的ではなかったことが予想されます。紅茶の殺菌成分と考えられている「テアフラビン(Theaflavin)」って言葉をあるサイト(後述)で読んだ瞬間に「そういえば緑茶もポリフェノールがたっぷり入っているんで、風邪の予防になるはず。江戸時代のおばあちゃんは緑茶で嗽して風邪を予防していたかも?」という流れで緑茶の風邪などの感染症に対する効果を調べてみました。

紅茶でインフルエンザ予防『紅茶でうがい・出がらしでもOK』ホンマでっか!?TV。_-_みんなが知るべき情報/今日の物語
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/d30b10ca8e071249feb0547f0fc818c2より

実は「うがい」は普通のお水やぬるま湯で良いという考え方が医療関係者の間ではスタンダートとなっています。その理由として、喉にも善玉菌的なバイキンが存在していて、殺菌効果が強いものでうがいをすると、それまでもやっつけてしまうからです。

医療関係者の方へ あくまで一般の方向けなんで、殺菌・消毒・滅菌・除菌の使用方法に対するツッコミは禁止します。ちなみに医学用語では「滅菌」と「消毒」しか使用しませんし、「清潔」という言葉は「滅菌」を意味します。

緑茶も当然、風邪の予防になる!!はず⋯

美レンジャーという女性向けのサイトがあります(http://www.biranger.jp/)。女性目線が足りないと指摘されがちな私としては、女性受けを狙って最近は毎朝チェックするサイトです。このサイトの内容のテキトーさはかなりのもんで(こんなこと書くから女性目線が足りないと言われちゃうんですけど)、ついつい医学系の記事では粗探しをする目で読んでしまいます。

今日の朝、読んだのは『インフルエンザにも!今こそ「コーヒーより紅茶」を飲むべき理由』と題した記事で

紅茶のあの赤っぽい茶葉の色には、テラフラビンという成分が含まれ、その健康効果としては主に以下の3つがあります。
(1)血糖値の上昇を抑える
(2)インフルエンザ予防
(3)殺菌・消毒効果
インフルエンザが流行るこれからの時期には、とくに紅茶パワーが嬉しいですよね。

とあります(美レンジャーより)。この記事を読んだときに「あれっ??」って感じたのは重箱の隅をつつくようですけど(最初からそういう目で読んでいることは否定しません)「テアフラビン」じゃなくて「テラフラビン」と書かれていたためです。

例えば食べ物に含まれる健康的な成分「Flavonoid」を日本語読みするときに「フラバノイド」とか「フラボノイド」って書いてしまうのは仕方ないことです。でも「Theaflavin」はどう考えて「ア」が「ラ」にはならないと思います。そうなると記事自体、編集者がちゃんとチェックしているのか、大丈夫かよ的疑問が湧きます。まあ、書き間違いはひとまず置いといて、この記事にインスパイアされて、緑茶もなんとはなしに体に良いということは広く知られているんで、

緑茶の殺菌効果もあるんじゃない?

と思って調べてみました。

やっぱり、緑茶だって殺菌効果がありました!!

緑茶もしっかり殺菌効果(えーっと、医学的な言葉じゃないけど)があることを示した論文がありました。「Antiviral effect of catechins in green tea on influenza virus」というタイトルでAntiviral Research Volume 68, Issue 2, November 2005, Pages 66–74に掲載されています。内容としてはタイトルのまんまで、

緑茶のカテキンがインフルエンザウイルスに効果あるよ!

というものです。私の当初の予想通り、緑茶だって紅茶同様にしっかりとインフルエンザを予防する効果があるのでした。

カテキン・ポリフェノール・テアフラビン・フラボノイドなどの、なんとはなしに体に良さそうな言葉が出てきましたが、ここで整理しますね。

・カテキンはフラボノイドの一種類
・ポリフェノールは植物のほとんどが持っている色や味の成分
・テアフラビンはポリフェノールの一種類
・フラボノイドはポリフェノールの一種類

ってことになります。一番広い意味の健康に良さそう成分はポリフェノールで、その中にテアフラビンとかフラボノイドとかが含まれて、さらに細かく分類したものがカテキンってことになります。さらにこの誘導体が⋯って感じで説明しだすとかなり長くなりますんで、ぜひ池上さん、政治・経済だけではなく、健康面もわかりやすく説明してくださいませ。

植物に含まれている体に良さそうな成分を大まかにポリフェノールと呼び、その中にカテキンやテアフラビンが含まれるという理解で良いと思います。

緑茶でうがいしても、風邪の予防になります!?

「うがい」という行為でウイルスの侵入を防げるか?のどの常在菌まで殺菌しちゃうんじゃないか?という問題は置いといて、紅茶でうがいして風邪の予防に効果があるなら、緑茶じゃダメなのという素朴な疑問はアッサリ解決しました。
日本紅茶協会によりますと

インフルエンザに関してはウイルスの種類に関係なく、紅茶テアフラビン、緑茶カテキンがウイルス粒子を凝集させ、感染力を失わせる。あくまでも予防効果であり、ウイルスが細胞内に入り込み増殖し始めた状態ではお茶の作用は及ばない。対症療法の投薬が必要である。お茶によるうがいが予防には有効であるが、喉から鼻にかけて紅茶液が行き渡るような工夫が望ましい。

と紅茶の長所をインフォメーションする紅茶協会でさえ、緑茶でも風邪の原因あるいはインフルエンザの原因であるウイルスに対して効果があることを表明してますから、風邪の予防にうがいをするなら紅茶でも、緑茶でも構わないと解釈してよろしいようです(棒)。

理系・医学系のオッサンのツッコミを禁止した今回のブログですが、文系・歴史系のオッサンに「江戸時代に一般庶民は高価で緑茶は飲めなかったの!!」って言われそうな気がしないでもないですが、そこは大人の対応をお願いします。

付記 美レンジャーさんにケチをつけてしまったので自分で「テアフラビン」を「テラフラビン」ってタイピングしていないかに一番神経を使った本日のブログでした。笑

2019年9月28日追記:2018年インフルエンザシーズンに紅茶うがいが効果あり、とのトンデモ風説がテレビおよびSNSで拡散しました。治療効果が万が一あったとしても、予防にはなんといってもワクチン注射である、と断言しておきます。