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膀胱がん生存率

男性に多い膀胱がん

尿を溜める臓器である膀胱に出来てしまう悪性腫瘍(がん)が膀胱がんです。膀胱がんは喫煙者に多く見られ、男性の罹患率は女性の3倍とされています。多くの膀胱がんは肉眼的血尿を主訴として発見されることが多いのですが、膀胱炎を繰り返す時は膀胱がんを疑った検査が必要となります。

気になる生存率、膀胱がんはどれくらい?

膀胱がんの多くは転移をしない膀胱粘膜表層の表在性のものが多く、治療は内視鏡を使用した経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)で治療可能です。しかし、膀胱の筋層に拡がってしまった浸潤性の膀胱がんの場合は膀胱を取り除く膀胱全摘術が必要となってきます。

膀胱がんの生存率はがんの拡がり方、がんの転移によって大きく違いが出てきます。膀胱がんの病期(ステージ)はがんの深達度とリンパ節や他臓器への転移の有無によって以下のように分類されます。

  • Ⅰ期・・・がんの深達度が膀胱表層に留まり、リンパ節や他の臓器への転移が認められない。
  • Ⅱ期・・・がんの深達度が筋層に到達しているが、リンパ節や他の臓器に転移が認められない。
  • Ⅲ期・・・がんの深達度が筋層を超えて浸潤しているが、リンパ節や他の臓器への転移が認められていない。
  • Ⅳ期・・・がんが膀胱の隣接臓器まで浸潤している

以上のように病期分類がされています(がんがリンパ節や他の臓器への転移が認められた場合は、表層にどどまっているかに見える膀胱がんも病期はⅣです)。

膀胱がんの生存率は施設によって若干の違いはありますが、5年生存率は以下のようになっています。

  • Ⅰ期・・・87%〜94%
  • Ⅱ期・・・77%〜87%
  • Ⅲ期・・・50%〜69%
  • Ⅳ期・・・27%〜28%

施設によって膀胱がんの生存率について違いがあるのは、その施設の治療が優れている、あるいは劣っていることを示すものでは無いことに注意が必要です。患者さんの発症年齢や持病などによっても生存率に違いは出てきます。

膀胱がんの生存率をさらに詳しく知る

国立研究開発法人国立がん研究センター「がん情報サービス」というウェブサイトがあり、そこで膀胱がんの詳しい生存率を知ることができます(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/21_bladder.html)。

  • 限局した膀胱がんの5年相対生存率は87.3%
  • 臓器領域にとどまる膀胱がんの5年相対生存率は38%
  • 遠隔転移をしている膀胱がんの5年相対生存率は9.5%

地域がん登録によるがん生存率データ(1993年~2011年診断例)

膀胱がんは早期発見されることによって高い5年生存率が期待できている一方で進行してしまった状態で発見されるとシビアな結果になっています。

膀胱がんのサバイバー生存率

前掲の国立がん研究センターでは近年「サバイバー生存率」という指標を公表しています。このサバイバー生存率とは「診断から一定年数後生存している者(サバイバー)の、その後の生存率」と定義されています。

サバイバー生存率によって膀胱がんと診断され、1年経過したと患者さんがその後どのくらいの期間生存できるかを知ることができます。膀胱がんのサバイバー生存率には男女間で差があり、4年サバイバーまでは男性の方が生存率は高くなっていますが、5年サバイバーで比較すると若干女性の生存率の方が高くなっていることがわかっています。

遠隔転移のある膀胱がんに対して、2021年9月にパドセブ(PADCEV 一般名エンホルツマブベドチン)が承認されました。

最新医療トピックス「膀胱がんの新しい抗がん剤が承認されました」

膀胱がんの生存率が高くなることが期待できます。

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著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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