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バップフォーのスイッチOTC「バップフォーレディ」が販売開始になりました

神経因性膀胱、神経性頻尿、不安定膀胱、膀胱刺激状態(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)における頻尿・尿失禁、過活動膀胱における尿意切迫感・頻尿および切迫性尿失禁の治療に用いられるバップフォーという薬。抗コリン作用およびカルシウム拮抗作用により膀胱の異常な状態に直接作用し、膀胱容量を増加させる作用があります。バップフォーは医療用医薬品ですが、この度、医師の処方箋がなくても店頭で買える市販薬(OTC医薬品)として販売開始しました。OTC医薬品として初めて尿意切迫感の効能・効果を取得です。

日本で800万人程度罹患していると言われている過活動膀胱。過活動膀胱の処方薬であったバップフォーが「バップフォーレディ」という製品名で大鵬薬品からスイッチOTCとしての市販が2021年11月24日より開始されました。

過活動膀胱とはどのような症状なのでしょうか?

過活動膀胱の症状は「尿意切迫感」「日中の頻尿」「切迫性尿失禁」「夜間頻尿」であり、過活動膀胱症状質問票 (OABSS)を使用しながら、他の疾患との判別をして確定診断します。

バップフォーレディの効果効能は?

処方薬のバップフォーの効果効能は

  • 神経因性膀胱、神経性頻尿、不安定膀胱、膀胱刺激状態(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)による頻尿・尿失禁
  • 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁

となっています。一方の今回市販されるバップフォーレディの効果・効能は

  • 尿意切迫感(急に尿がしたいとの我慢し難い訴え)、尿意切迫感を伴う頻尿(尿の回数が多い)・尿もれ

であり処方薬のバップフォーとは違いがあります。

頻尿だから、急に尿意を感じることがあるから、などで市販薬であるバップフォーレディーを安易に服用することは避けていただき、薬剤師さんとじっくり相談してから購入した方が良いです。

バップフォーレディはなぜレディと付くのか?

過活動膀胱に対して処方される薬の中で抗コリン薬と呼ばれる分類のものが多くあり、バップフォーも抗コリン薬に属します。抗コリン薬の副作用として尿閉と呼ばれる状態があり、尿閉は女性より男性に起こるリスクが高いと考えられています。

処方薬であるバップフォーがスイッチOTCとして市販されることに際して、男性も服用可能とすると尿閉となってしまう方が多く出現するために、女性限定となったようです。詳しくはブログ記事をお読みください。

頻尿改善薬「バップフォーレディ」は、なぜ女性限定なのか?

頻尿改善薬「バップフォーレディ」は、なぜ女性限定なのか?

処方薬「バップフォー」がバップフォーレディという名前で店頭で買える市販薬(OTC医薬品)として販売開始されました。OTC医薬品として初めて尿意切迫感の効能・効果を取得です。しかしフォーレディということで女性向けの薬のようです。バップフォー自体は男性にも女性にも処方されるのに市販薬は女性限定?どういうことか解説します。

参考資料大鵬製薬「バップフォーレディ
PMDA :バップフォー錠10/バップフォー錠20/バップフォー細粒2% 添付文書
共同通信プレスリリース 黒谷友香さん出演!突然の抑えきれない尿意を改善する日本初の市販薬 「バップフォーレディ® 」新CM





ドクター桑満

桑満 おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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