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院長ブログ

大相撲問題:暴行で顔がゆがんだ、整体に行け!!それ接骨院か整形外科の間違いじゃないの?

骨が折れて整体へ!!??整体は整形外科でも接骨院でもないんだぞ

日馬富士・貴乃花問題などとかくお騒がせ体質の大相撲。今度は大相撲の春日野部屋に所属していた力士による弟弟子による傷害事件が明らかになりました。入門したばかりの弟弟子は顔などと殴られて顔が歪んだ状態になっているのに、整形外科ではなく整体を受診するように親方から指示を受けた模様です。そういえば先日整体のヘンテコな広告がツイッター上で話題になっていたばかり。整体とは国家資格を持つ柔道整復師による整骨院でや接骨院とは全くの別物である点に注意が必要です。

これ骨盤の歪みを矯正するとかの話以前に右大腿頚部の骨が折れています!!無資格と思われる整体師の方がレントゲン写真を持ち出して広告をしたのでしょうけど、全くの逆効果。

兄弟子に暴行を受け、骨折したと思われる春日野部屋の新弟子も整体なんか行かないで最初から整形外科を受診すれば後遺症に悩ませられることがもっと少なかった可能性もあります。

http://matomame.jp/user/marifx1800/d7244d5c00575414fd4f より

整体・整骨・接骨・整形外科の違いについて少々述べさせていただきます。

骨盤歪む説に関するブログ →「骨盤は歪むVS骨盤は歪まない」論争は用語の解釈違いが原因です!!

民間療法と国家資格のある伝統医療の違い

骨盤ケア施設のトンデモレントゲン写真の話はさておき、大相撲の傷害事件はフジテレビ系「とくダネ!」及びそれを記事にしたスポーツ報知によればこのような内容です。

暴行について矢作さんは「1歳年上の兄弟子から夜10時半から11時の間に掃除の話があると言われて、オレ以下の下っ端を集めてくれといわれた」

その後に

布団に入って寝ようとした時に「左のあごを殴られた。グーパンチで」と明かし、左右の顔面を3発殴打され「手で止めたら膝蹴り5発食らいました。腹に」と証言した。殴打された後に「あごを触ったらずれていたのが分かった。骨が刺さっていた。右のあごがひどかったです」

(スポニチ:春日野部屋暴行問題、被害者の男性「協会は全然動かず、何も調べない状態が続いている」より

弟子に理由等は不明ではありますが、理不尽な暴行あったことには間違いはないようです。素人でも骨折のリスクを考えてしまうような状況でなぜ整形外科ではなく、整体に行ったのか不思議で仕方ありません。と思ったのですけど、皆さんは整体と整骨、あるいは整体と整形の違いってご存知でしょうか?

簡単にいえば整体はカイロプラクティックなどと同じ補完代替医療であり、施術を行う上で国家資格を必要とはされていない民間療法。似たような名称である整骨は国家資格を持った柔道整復師による施術であり接骨院、ほねつぎと呼ばれている由緒正しい伝統医療です。整体・カイロプラクティックは19世紀ころに始められた民間の代替医療であり、それほど古い歴史はありません。

カイロプラクティック的手法が日本に入ってきたときに、なんとなーく昔からある伝統医療の一つのほねつぎ・接骨をイメージするようなネーミングを採用して整体って名乗ったことが予想されます。

骨折しているところに整体で骨をバリバリやられちゃマズイぞ!!

スポニチの記事を読んでぞっとしました。被害者の矢作嵐さんは受傷後

親方から兄弟子も「整体に行くからお前も一緒に行ってこい。なんで整体と思ったんですけど、折れているのにガンと入れられた。その影響でもっと痛みがでた」

前記スポニチより 

これと同じような経験を私はしています。今から10数年前、腰の痛みと頻尿を主訴として来院された患者さんがいました。血尿もでているようなので前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAを測定したところ正常値が4.0以下なのにその患者さんのPSAはなんと1000以上!!明らかに前立腺がんが骨に転移したことによって腰痛が出現していたのです。話をよくよく聞いてみると、なんとその患者さんはここ数年整体に通って背骨や骨盤をボキボキ言わせる施術を受けていたとの事。前立腺がんが骨に転移してもろくなっているところに、力をグイグイ入れられたんだからたまりません。詳しい検査の結果、危うく下半身不随になる寸前の腰椎骨折と診断されました。

その患者さん及びご家族の話によると整形外科に通院しても一向に腰痛が良くなる気配がないために、整体を選択したとのこと。整形受診時に前立腺がんを発症していたかは不明ですが、整体に通っている数年の間に一回でもレントゲン検査を受けていれば骨折にならなかったでしょうし、前立腺がんの骨への転移も見つかっていたかもしれません。患者さんおよびご家族は整体は医療機関の一つであり、医療系の正式な資格をもっているものだと信じ込んでいたとのことでした。

レントゲン撮影ができるのは整形外科だけであり、国家資格を持っている柔道整復師さえもレントゲン検査を行うことはできません。民間療法である整体は当然検査できませんし、診断を下すことも違法です。

ちまたにはびこる民間療法の問題点

骨盤ケアと称して医学的に意味があるとは思えない施術を行っている施設があります。以前ブログにしましたが、一般の方が思っているように骨盤はちょっとやそっとで歪みませんし、万が一歪んでいたとしても外部からグイグイ押しても歪みは修正できません。整体やカイロプラクティックの全部が全部医学的に非常識なことを行っているとは言いませんが、期待できるのはリラクゼーション程度であり病気を治すわけではないことに注意が必要です。

相撲協会は隠微体質だけじゃなく、アスリートの健康管理さえも十分にできていないことが今回の春日野部屋暴行問題からわかります。私は個人的には貴乃花親方にあまり好意をもっていませんが、大相撲の体質に対して問題提起したことは評価されると考えます。