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【デマ】「はしか・水ぼうそう・おたふく風邪はかかったほうがいい」とフードプロデューサーは無責任にもほどがある!!

ネット上には様々な情報が溢れかえっています。大手メディアのニュース記事に書かれていたら、大抵の人は疑うことはしないでしょう。ですが、TVでよくみる○○の専門家の方にお越しいただきました、といった知らない人の発する情報を鵜呑みにすることで、たびたび「買い占め」が発生したり。情報を受け取る側の資質が問われる、それが情報化社会という現代です。

今回の記事は、フードプロデューサーなる肩書きの人が、一般人のブログ記事をもとに医療情報として発信、しかも間違っているという残念な事例を紹介します。というのも私は医師ですから、間違った健康情報は少しでも正していかないといけないという使命感にかられての記事です。


素人のブログをネタに医療健康情報を書いちゃうフードプロデューサー

医師以外が健康情報について語ってはいけない、なんてことは考えておりません。しかし、一昨年・昨年と健康情報サイトの信頼度が社会問題化していたことはご記憶に新しいと思います。あまりにもひどい状況に対してGoogleが日本限定で検索エンジンのアルゴリズムを変えたというのに・・・

何が悲しゅうて素人が素人のブログを一次ソースとした健康関連情報の記事を掲載しちゃうんだ?

世の中の常識を打ち破るようなご意見がおありならばまずはその根拠を示すべきです。素人さんに対して医学的エビデンスを呈示せよ、というのも大人げないだろうけど、せめて一次ソースは教えてよ、フードプロデューサーの南清貴さん!!

http://biz-journal.jp/2018/01/post_22144_3.html 

この標準医学を否定する記事を執筆されたフードプロデューサーであり一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事でもあらせられる(両者ともになんだかわかんないけど)南清貴さんは以前からヘンテコな主張をされています。

フードプロデューサーさま、ニセ医学系の健康に関する異説を唱えるなら、せめて1次ソースを調べてからにしてくださいませ

「風邪時の危ない風呂の入り方…私が孫にワクチン接種させない理由」とのタイトルからどのような経緯かは不明ですが「はしか、水ぼうそう、おたふく風邪はかかったほうがいい?」に発展して、

はしかはそもそも、子供が呼吸器を発達させるために必要なステップです。同じように水ぼうそうは泌尿器を、おたふく風邪は生殖器を発達させるために越えなければならない重要な関門なのです。ワクチンを接種することで病気を回避できたとしても、それは将来的にはあまり良いことにはつながりません。

との意味不明な根拠希薄な主張を述べています。こんなヘンテコリンな説をどこで仕入れたのでしょうか?

どうみても素人のブログが一次ソースじゃん!!

言論の自由は守られなければなりません。どんな主義主張であろうと発言する自由は保障されるべきですし、相手の意見を聴く姿勢は大人の常識。奇をてらったタイトルは人の目を引きますし、話題にもなりやすいと思います。

でもねえ〜、健康情報、特に生死に関わる場合とか将来に重い後遺症を残す可能性がある病気に関して、根拠の無い話をするのははっきりいって有害、どのように責任を取るつもりなんでしょうか?

間違った医学情報やインチキ医学は言論の自由の以前に有害なんだよ!!

この水ぼうそうが泌尿器を発達させる過程で必要な関門であり、さらにはおたふく風邪が生殖器を発達させるために必要という常識はずれの理論はどこが一次ソースなのでしょうか。少なくともまともな医学論文では見つけることはできませんでしたし、私の持っているトンデモ系の書籍の中でも発見できませんでした。

おたふくかぜ(ムンプスあるいは流行性耳下腺炎)に罹ると精巣炎を合併することが知られています。万が一両側の精巣炎となると、それが原因で男性不妊症になってしまいます。それがなぜ生殖器を発達させる関門なんでしょうか?

このヘンテコな主張の一次ソースとして考えられるのは2005年06月27日付けの素人さんのブログです。

おたふく風邪というのは生殖器を成長させる上で必要な風邪だそうで、耳下腺を腫れさせ生殖器の成長を促す作用があるそうです

ブログ全体を見てみると、標準医療を否定する民間の代替医療に嵌った方がどっかで仕入れたニセ医学が中心となっています(https://plaza.rakuten.co.jp/papa3mama3/diary/200506270000/)。さらに2013年5月16 日にアップされた整体師さん(整体は国家資格ではありません)の書かれたブログで

●水疱瘡:主に消化器●耳下腺炎(おたふく風邪):主に生殖器●はしか:主に呼吸器の成長を促すということが言えるのです。

との奇妙な記述が見つかりました(https://ameblo.jp/seitailabo/entry-11531332355.html)。さらにさらに2015年06月25日には

整体の世界では、おたふく風邪は生殖器の発達、それに伴う股関節・泌尿器の発達に必要な病気、腎臓の機能を整え高めるために不可欠な病気だと言われています。

と整体師さんは述べています(http://blog.livedoor.jp/appie_happie/archives/52347626.html)。このようにして

ネット上で医療に関するデマは拡散していくのです

多分、南清貴さんもこれらの全く医学的な根拠のない話を聞きかじって記事を書いたのだと思われます。

ワクチン接種、専門家の間で意見は割れていません!!

南清貴さんはさらにこんなことも述べています。

ワクチン接種の是非については、専門家の間でも意見が割れるわけですから、そう簡単に結論が出るとは思えません。

との記述がありますが、ワクチンに反対している医師はごくごくまれであり、ヘンテコリンな反ワクチン派の医師の話が興味を引くから目立つだけです。

これから医療や健康情報はなにを信用すればいいのか?

年末から年始にかけてある理由で少々ネットから遠ざかり、ブログも自主休業していました。Googleの努力にもかかわらず、相変わらずネットは非科学的なインチキ医療情報やニセ医学がはびこっています。数ヶ月でより良い正しい医学情報がユーザーに届くような状況になるわけはないでしょうけど、ゲンナリします。言論・出版の自由は制限されるべきじゃないのは当たり前です。

本当に病気で悩んでいる人にどのようにすれば正しい医学情報を届けることができるのか

大きなお世話でしょうけど悩んでいます。とにかく分かりやすい正しい医学情報をユーザーが興味を持って楽しめるコンテンツを微力ながら配信し続けるしかないと考えています。

私はサブカル系雑誌等の取材は積極的に受けるようにしています。レガシーメディアより週刊スパや宝島系の取材を優先してしまう私。実はこのビジネスジャーナルを運営しているサイゾーって会社が後援するウェブでトンデモさんや怪しげなニセ医学について対談したことあります(もちろん無償だよ)。

しかし、健康医療系の記事を掲載するのならもう少し考えてもらいたいと思います

・・・なんて思ったんですけど、フードプロデューサーと称する職業の方の医療情報と医師である私の医療情報を比較すること自体ヘンかも、だって私がレストランを評価するより、ミシュランガイドの方が信頼度高いのと同じじゃん。