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【トンデモ】科学的思考を放棄して、間違った方向に邁進する長尾和宏医師はどこまで闇堕ちしてしまうのだろうか?

更新日:

同じ町医者として尊敬していた長尾和宏先生。

悲しいことにどんどんあっちの方向に向かってしまっています。

先日はご自分の名誉が毀損されたとかなんとかで、かなり厳しい対応を取ることをご本人のブログで警告していますが・・・。

トンデモ系医師長尾和宏先生の警告

http://blog.drnagao.com/

誹謗中傷はもちろんダメ、でも医学問題の是非というか正誤で刑事告発とかは無いとは思うんだけど・・・。

泣いて馬謖を斬る

長尾和宏医師を初めて知ったのは、「長尾先生、『近藤誠理論』のどこが間違っているのですか?」(長尾和宏著 ブックマン社 2015年7月30日初版)をたまたま本屋さんで見かけた時だった記憶しています。

「近藤誠理論」のどこが間違っているんですか?

すでに科学的根拠を持って否定され、トンデモ認定済みの「近藤誠理論」に関する複数周回遅れ気味の一般書籍でしたが、定点的に観測を継続している近藤誠医師関連本として購入しました。長尾和宏医師は地域医療に貢献する立派な町医者であり、私は地域密着型クリニックがモットーと言っておきながら当院では行っていない在宅医療にも力を入れていることを知り、尊敬に値する医師としていたのに・・・ここ数年はなんだかヘンテコな方向に邁進し出しちゃっているようです。

そこで「泣いて馬謖を斬る」の心境で長尾和宏医師のどの点がどのようにヘンテコなのか、自分の気持ちを整理することを兼ねてブログ記事にします。

麒麟も老いては駑馬に劣る

私も年齢を重ねることによって、たぶん、クリニック内で「老害」って言われているような気がしないでもないけど、若い医師と話したり当家の子どもたちと会話した時にかなり気をつけてはいるつもりです。

「麒麟も老いては駑馬に劣る」という言葉のように、若い頃は冴さえだったのに、老いると共に残念にことになっちゃう人々は少なくありません。

ワクチン後遺症に真摯に向き合うがゆえに、エコーチェンバー状態になってしまっているとしか思えない長尾和宏医師です。反ワクチン・ワクチン忌避の考えを持っている方の多くはヘンテコな陰謀論の影響も受けている人も少なくはないでしょうし、ある一定方向の考えに固執したり何らかのニセ医学的予防法・治療法に誘導するトンデモ系ニセ医学手法もあります。私が経験しているのは、ワクチンを打ったら何らかの後遺症が出てしまうかもしれないから、接種したくないとの考えのようです。

ワクチンに関してはHPVWのように派手にメディアが取り上げたために、何らかの症状が接種と同じ時期に出てしまった被害者と呼ばれる方だけではなく、未接種者へもよろしくない大きな影響がありました。

町医者長尾和宏医師は多数のワクチン後遺症患者さんの診察・治療をしていることをご自身のブログで述べていますが、その内容がかなり変なんです。

例えばワクチン後遺症に対する長尾医師の見解は「症状としては実に多彩で例えば50人いたら50人とも違うんですけど」などと述べています。

長尾和宏医師のトンデモ発言

https://twitter.com/non_er91/status/1508317490799333378/photo/1

日本では2.55億回のワクチン接種が行われていますので、ワクチン接種と同時期に何らかの病気を発症してしまう人の数もそれはそれは多数になるのではないでしょうか?

例えば膀胱炎で当院を初診する患者さんのほとんどがワクチンを接種しています。だからと言って、膀胱炎の原因がワクチン接種である、と断定する泌尿器科医は稀でしょうね(ゼロだと思うけど)。

前立腺がんと診断される患者さんは、当院では毎月数人確定診断されています。前立腺がんは高齢者に見られるがんですから、当然ほとんどの方はワクチン接種済みです(目黒区の高齢者接種率は高いですよ)。でも、「ワクチンによって前立腺がんが発症した」と考える泌尿器科医は世界中を探せばいるかもしれませんが、それは悪魔の証明になっちゃうので。

「這っても黒豆」から「君子豹変」を願いたい

あまり使われないけど「這っても黒豆(はってもくろまめ)」という慣用句があります。黒いものを見つけた時に本当は虫なのに、黒豆であると言い張ることを意味し、間違いであったと自分で気がついても強情に豆であると改めないことの喩えです。

長尾医師はワクチン後遺症に対して、本当のところは他の疾患で説明できることに気がついているのではないでしょうか?しかし、特異な発言がメディアで大体的に取り上げられたことによって、ご自分の考えが間違っていることに気がついても引き下がれない状況になっているのかもしれません。

長尾先生、君子豹変という言葉があります。意味は、「君子ほど自分の間違いに気がつけばそれまでの主張を変える」ことであり、ころころと意見を変えてしまうことの四字熟語「朝令暮改」とは大きく違っています。ぜひ、メディアや一部の政治家に乗せられることなく今一度「再思三省」をお願いします。

窮鼠猫を噛む

ところがどっこい、長尾和宏医師はこんなことを言い出しちゃっています。

あまりにも誹謗中傷が酷すぎて職員も疲弊しているので今朝、警察に被害届けを提出し、刑事告発をしてきた。SNS上も酷い状態なので、4月1日から刑事告発していく。

http://blog.drnagao.com/2022/03/post-7922.html

誹謗中傷がよろしくないのは当たり前、でもこんな記載もあります。

【SNS上で誹謗中傷を繰り返す医師達へ】との、見出しに続き、

過去の書き込みも含めて、悪口を今月中に消去してください。消したら刑事告発しません。でも、医師として恥ずかしくないのですか? 良心は無いのですか?匿名の医師も、必ず実名を探して、公にしてから刑事告発します。

http://blog.drnagao.com/2022/03/post-7922.html

とまで述べています。まるでご自分の意見が否定されたら、すぐに弁護士経由でブログ記事の削除及びTweet削除を求めてきた、よくテレビに出ていた(今も出ているのかな?)地方の開業医と同じですね・・・。

くそ忙しい時に、「削除しろ!削除しないと法的手段に」なんてことが書かれたお手紙が舞い込んだので、その時点では削除してしまった某医師に対する批判ブログ記事は泣く泣く現在では削除していますが、復刻版的にヘンテコな感染症による社会生活制限が解除され、安寧な日々がやってきたら再度公開する予定(予定は未定、一時期削除と相手側弁護士に伝えたら、「再アップすること含みは認めません」って言われているけどね(苦笑)。

同じ穴の狢

一度は尊敬した長尾医師ですが、独自の解釈でワクチン後遺症を治療している点が気になりますし、イベルメクチンを推奨していたことが非常に危なっかしく感じていました。

そういえば、私にブログ削除とTweet削除を弁護士さんのお手紙を通じて告げてきた、地方のテレビ出まくりの医師もイベルメクチンを処方して行ったっけなあ・・・同じ穴の狢じゃん!!

イベルメクチンに関しては2022年3月30日にThe New England Journal of Medicine(略してNEJMと呼ばれている非常に質の高い医学専門誌)に次のような論文が掲載されて、ほとんどの医師が、「やっぱりねえ」「今更ねえ」との感想を抱いたはずです。

「イベルメクチン効果なし」NEJM

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2115869

ちなみにこれも告発対象かなあ・・・。

長尾和宏先生、強引にイベルメクチンの処方を推奨すると反ワクチンに利用されますよ❗

長尾和宏先生、強引にイベルメクチンの処方を推奨すると反ワクチンに利用されますよ❗

反ワクチンな人はなぜかイベルメクチンを信じます。FLCCCという海外の一部の医師が作る団体が、イベルメクチンが世界を救うかのような情報を精力的に発信しているため、その情報を鵜呑みにする人たちがおり、その中には東京都医師会の会長もいます。確実な証拠がないから、WHO、FDA、メルク、厚労省は注意喚起しているのにです。

2022年4月1日現在も削除しないで掲載中でーす。

こんなのも書きました。

イベルメクチン推しの「けったいな町医者」のけったいな思考回路について。

イベルメクチン推しの「けったいな町医者」のけったいな思考回路について。

吉本興業に所属した長尾和宏医師は、芸人への影響力は大きく必然的に関西圏を中心に多くの人たちの心を掴んでいます。いくら多くの人の信頼を得たとしても、その考えが医学的に無茶苦茶だったらどうでしょう?その影響力を正しい方向に使ってもらえると医療に関わるものとしては嬉しいのですが、もはや引くに引けないようです。

そそっかしいにもほどがある。さらにトンデモの大御所内海聡医師が長尾医師に宣戦布告も!

興味本位に長尾医師の反撃を待ちましょう(笑)。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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