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【オンライン診療】こんな方に利用してもらいたい、3つの例。

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リモートワークが増加し不要不急の外出を控える人が頭を悩ませる問題のひとつに病院に行ってもいいのか?があるはずです。

自宅にいながら受診できて処方箋やクスリを送ってもらうオンライン診療。五本木クリニックも導入しました。生活・働き方に大きな変化があった2020年はオンライン診療元年ともいえるでしょう。この記事では、オンライン診療が便利な利用シーンを3パターンに分けて解説します。

リモートワーク中にサクッとオンライン診療を

当院ではリモートワークの方のリアル受診が増えてきています。日頃なかなかお休みを取れない、取りにくいので、在宅ワーク中に気になっていた症状を受診してしまおう、との考えなんだと思います。

目立つのが昨年の健康診断や人間ドックで異常を指摘された項目の相談です(潜血反応陽性が感覚的に一番多い)。

でも、いまはできるだけ外出を自粛することが求められる時期です。検査で異常を指摘されて、当院で精査をして、その結果治療が必要となることもあります。

そうなると平日の通院が難しい場合、会社を休むか、あるいは半休を取るか等をしなければなりません。今はリモートワーク中で通院しやすくても、いつかは世の中は通常の営みに戻るはずです(早ければ、早いほど良いけど)。

会社を休んだり、半休を取りにくいため、せっかく健康診断や人間ドックを受けたのにいままで放置していた大きな理由は通院ができないからですよね。

この問題を一気に解決できるのが「オンライン診療」、別名「遠隔診療」あるいは、「リモート診療」と呼ばれる方法です(イメージは古い例えだと、テレビ電話を使った診療)。

五本木クリニック・オンライン診療

当院の保険診療部門の中心は泌尿器科であるため、どうしても検査の必要があり、気にはなっていたけどオンライン診療導入をためらっていました。

しかし、いつまで続くのか先行き不明な不要不急の外出自粛要請。医療機関受診は不要不急の外出にはあたらない、と考えらていたとしても⋯。

今回の外出自粛要請を受けて、迷いに迷っていたオンライン診療を当院でも導入して、何人かを実際にオンライン診療してみたところ

オンライン診療って利用方法を提案すれば、かなり普及するかも

との感触を得たのでお伝えしますね。

オンライン診療を使う前はこんな感じの不平不満を述べていたのに(笑)。

オンライン診療(遠隔診療)は患者さんだけでなく医師にも不便な点があります。

オンライン診療(遠隔診療)は患者さんだけでなく医師にも不便な点があります。

オンライン診療、遠隔診療は医療過疎地等での使用が想定さ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い医療機関をわざわざ訪れないでも薬の処方を受けることが可能な新しい診療形態として注目されています。オンライン診療は対面診療と比較して、便利な面はもちろんあるのですが、患者さんにとっても医師にとっても不便な点があります。  

工夫をすれば問題はいくらでも解決方法がありますし、あるはずです。

桑満おさむ医師のオンライン診療画面
患者さん側から見たオンライン診療の風景(医師の顔が気に入らない場合はチェンジ可能なのかは不明笑)。

自宅で受診できるオンライン診療、親の介護で継続的な通院が困難な方にはおすすめ

介護保険制度が普及したといえども、高齢者がいると、どうしても家族の協力が必要になってしまいます。親御さんの介護でクッタクタになって、ついついご自分の健康管理にまでは気を回せない、でも自分が倒れてしまったら誰が親の面倒を見るのか、とお悩みになっている方は少なくないです。

「先生、やっと受診する時間が取れました!」と来院される方の多くは、介護していた親御さんが残念ながらお亡くなりになったから、なんてことがあります。

介護疲れで精神的にも肉体的にもボロボロになってしまった状態で受診されては、かなり病状が進行してしまっている可能性もあります。

例えば高血圧や高脂血症などの生活習慣病と呼ばれている病気は病状を安定させるまでに少々手間暇はかかりますが、多くの場合は、症状が安定したら「薬だけの通院」になることが多いです。

病状が安定している方はぜひ、オンライン診療をご利用されてはいかがでしょうか?

通院当初は数回のリアル受診(対面診療と呼ばれます)の必要があるとしても、その後は薬を処方してもらうだけの通院をしている方も多いはずです。

大学病院や大病院で数時間待って数分の診療、そして処方箋が出て会計を済ます、この流れで半日はつぶれますよね。

オンライン診療を利用すれば無駄な時間を大幅に削減でき、いままで半日を必要としていた薬のための通院時間をご自分の気分転換の時間に利用することが可能になります。

介護でご自分自身の為の時間が取れない、そんな方はぜひオンライン診療を試してみてください。

お昼休みを利用してサクッとオンライン診療、これおすすめです

私が勤務医だった時代は体調が悪い時には、勤務時間中に受診したい科の友人に前もって病院内の内線電話で簡単な症状を伝えておくと、「先生、○○先生から内線です」と看護師から声をかけられ、「ちょっと✗✗科に顔だしてくるわ」って感じでサクッと受診ができていました。

医療関係者じゃない方はこんな受診の仕方はできないでしょうし、いまの世知辛い世の中では病院勤務の医師でも難しいと思われます。

当院は旧区役所の近くに位置していたため、平日の昼間休み時間以外でも多くの区役所勤務の方がカジュアルに受診されていた時代もありました。今では近くの医療機関を受診するにも外出届とか半休を取るとかの必要性があるため、「なんでこの時間に余裕で受診しているの」的な患者さんは見かけなくなりました。

オンライン診療は会社勤務で病状が安定している方におすすめできます。

私のオンライン診療対応の時間は対面診療時間以外に設定しているので月曜から水曜の13:00から15:00の間でとりあえずはスタートしました。追加として金曜日の9:30〜12:30も再診の受付を開始しました。

五本木クリニックのオンライン診療アプリ画面

この時間にお昼休みを取ることが可能な方は、パンを咥えながらでも結構ですし、お弁当を抱え込みながらでも結構ですから、病状の報告をしていただければ、急を要さない病状であればいままで処方していた薬の処方箋をお送りできます。

当方で対面診療が必要であると判断した場合は、リアル受診を強く指示させていただくこともある点にご注意ください。

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毎日新聞 広がる「オンライン診療」 都市部で在宅医療の需要、過疎地も受診容易に(https://mainichi.jp/articles/20190903/k00/00m/020/292000c)より。

そもそもオンライン診療は過疎地での利用普及を目指していました。

オンライン診療は子育て中の方にぜひ利用してもらいたい

インフルエンザ流行の季節に膀胱炎になってしまって、赤ちゃんを抱っこしながら当院を受診するママ・パパを診るたびにヒヤヒヤします。「家に帰ったら、とにかくしっかり手を洗ってから、赤ちゃんにおやつをあげてね」と伝えつつ、「病院ってバッチイからね」とも。

当院で初診で一番多い膀胱炎の場合はどうしても対面診療を行って、尿検査をする必要があります(このために私はオンライン診療導入をためらっていました)。

巷でよく言われるのが「膀胱炎ってくせになるのよねえ〜」です。でも、初診時にしっかりと尿検査をして、尿培養検査をして、さらに薬剤感受性検査をしておけば、通常の急性細菌性膀胱炎はスッキリ完治します(くせになる場合は生活習慣や基礎疾患を疑います)。

尿培養検査や薬剤感受性検査の結果を聞きにくるために、赤ちゃんやちっちゃいお子さんを連れて来院する手間をオンライン診療は解消してくれると考えています。

オンライン診療で服薬後の病状を問診して、検査結果から処方した薬剤が検出された原因菌に対して感受性があるとの結果になっていれば、完治したと多くの場合は診断可能です。

持病があるけど子育て中なので医療機関の受診が難しい、通院時間を確保するために家族のスケジュール調整が必要なんて方はぜひぜひオンライン診療をお試しください。

オンライン診療は大病院の医師も薦めることを希望します

当院では大学病院等の所属の5名の医師が非常勤として協力してくれています。大学病院の外来は常に満員御礼状態であり、患者さんを1〜2時間待たせることに、良いことではありませんが、ある意味で麻痺しています。大病院の医師としては、慢性で病状が安定している患者さんをどんどん通院の便が良い開業医への紹介を推進しているのに、あまり普及していないのが現状です(万が一の場合を考えて大病院を離れられないとの理由が多いです)。

いま、へんてこな感染症の蔓延によって大病院はかなり厳しい状況に追い込まれています。当院の近隣の大病院ではギリギリの状態のところも出てきています。

いままではオンライン診療の初診はリスキーである、との考え方が主流であり、医師会も反対していました。しかし、そんなことは言っていられない状況になっています。

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日本医師会「オンライン診療について」(https://www.med.or.jp/nichiionline/article/009256.html)より。

そのため、時限的ではありますが、初診のオンライン診療が可能となりました(当院は手続きで少々周回遅れで現在は対応不可・もう少々お待ちください❗)。

これをきっかけに一時的でいいので、病状が安定している方はオンライン診療のご利用をオススメします。病院サイドの負担軽減も可能になりますし、患者さん自身も感染リスクを減らすことになるんじゃないでしょうか?

遠隔診療アプリのポケットドクターiOSオンライン診療アプリをGooglePlayでダウンロード

アプリ起動後、こちらの番号をいれてください。

11027051

※五本木クリニックの番号

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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