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皮膚にダメージを与える施術の安全性について

Q きれいな皮膚つくるために、なぜ皮膚をいったん破壊するのでしょうか?

美容皮膚科の治療で「破壊して」「ダメージを与えて」「刺激して」など、一見皮膚にとって良くないと思われる、つまり「傷をつけてしまうのでは」と素朴な疑問を持つ方も多いと思われます。

シミの治療に使用されるレーザー治療を例として「破壊」「ダメージ」「刺激」というマイナスとも思われる行為がなぜ、きれいな肌を生み出すのかを説明します。

シミ(ここでは老人性色素斑)は老化と紫外線によって起きる皮膚の色素性疾患の一つです。レーザーを使ってシミを治療する時の説明として「メラニン色素を破壊して」「メラニン色素をふっ飛ばして」「メラニン色素とやっつけて」などの表現を使用して医師が説明することがあります。

患者さんとしてはせっかくきれいな肌を得ることを目的として受診したのに「破壊したり、やっつけたり、ふっ飛ばしたり」してよいのか、と不安になってしまうのでないでしょうか?

シミにレーザーを照射することは、高熱を超短時間シミを構成するメラニン色素に与えていることになります。少なくともその時点ではメラニン色素およびその周囲の正常組織はダメージを受けます。

その後の皮膚が回復する、再生する過程が重要となってくるのです。転んだときに膝を擦りむいた後に皮膚はこのような過程で回復します。

出血凝固期  →  炎症期  →  増殖期  →  成熟期

  • 出血凝固期:傷から血がでて、その血を止めるために凝固因子と呼ばれる物質が活躍します。血を止める主な成分は血小板です。
  • 炎症期:傷が感染しないように、ダメージを受けた細胞をそのままにしておかないように、そして傷をきれいにするために、白血球・マクロファージ・リンパ球・貪食細胞が活発に働きだします。
  • 増殖期:肉芽を作り、上皮を作り、傷を小さくする時期です。この時には線維芽細胞・肥満細胞・血管内皮細胞などが働きます。線維芽細胞はコラーゲンを作り出します。コラーゲンは皮膚の基本的構造を構成する重要な成分です。血管内皮細胞は毛細血管を作り出します。この時点で傷は赤くなっています。
  • 成熟期:増殖期のコラーゲンは細く、毛細血管も脆弱です。成熟期になるとコラーゲンは太く、毛細血管も再構築されて、傷の表面もきれいになってきます。

この過程が正しく進めばシミのあった部分はきれいに再生され、新しい皮膚に入れ替わるのです。

このように一旦皮膚にダメージをあたえて、新しい皮膚に入れ替わらせる治療をリジュビネーション(Rejuvenation)と美容皮膚科では呼んでいます。

美容皮膚科領域では創傷治癒過程を上手くコントロールすることが、きれいな肌を生み出すポイントとなっています。

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