頻尿症
頻尿症とは
頻尿症は、何度もおしっこに行ってしまうことをいいます(頻回に尿意が起こり排尿をしてしまう状態)。
頻尿の定義にはっきりと明確な基準はありませんが、1日に7回までが正常と考えられます。
睡眠中に排尿に起きるということは正常ではないと厳密には考えられます。「年だから近いのは仕方ない」と思っている方も多く見られます。
症状
何回も尿意が起こり、度々排尿するようになります。具体的には、下記の症状がある場合は頻尿症を疑います。
- 回数は多いけど、一回に出る量は少ない
- 睡眠中に何回もおしっこのために起きてしまう
- 行ったばかりなのに、またおしっこに行ってしまう
などです。
原因
大きく2つのケースに分けられます。
原因疾患のケース
- 膀胱・尿の通り道の炎症……膀胱炎、尿道炎、尿管炎など
- 膀胱の筋肉の過剰活動……過活動膀胱(OAB)
- 尿道の圧迫……前立腺肥大、子宮筋腫など
- 排尿をコントロールする神経障害……糖尿病、脳卒中、椎間板ヘルニアなど
心因性(神経性)のケース
疾患や異常が認められないにもかかわらず、不安状態、うつ状態など精神的な要因やストレスなどが原因で起こることもあります。
診断と検査
まずは尿検査が必須です。感染が原因の場合は、尿に白血球が混じりますので容易に診断ができます。
前立腺肥大症の場合は、体に負担を掛けずにできる超音波検査が有用な検査です。
膀胱に問題がある場合は、問診で大体の診断ができます。
神経性・うつ的症状などに伴う場合も、問診から診断することが可能です。
当クリニックの考え方・治療方法
1日だけ頻尿があったから、すぐに病気と考える必要はありません。多くの水分を取れば尿の回数も当然増えます。
日常生活に治療のヒントがあることが多く見られます。頻尿は精神的なことから影響を受けやすいものです。詳しくお話を聞く必要があり、医師と患者さんの信頼関係で治療をスムーズに進めることができます。じっくりお話を聞かせてください。
感染が原因の場合は、できるだけ短期間の処方を確実に服薬することで、すっきりと症状が回復します。
膀胱に問題がある場合も、多くのお薬の中から適切なものを処方します。
排尿記録を付けるだけで症状が解消したり、頻尿の定義から外れたりする場合もあります。
尿の回数が気になりましたら、ご来院いただければ排尿記録の付け方を指導させていただきます。
処方される主な薬
ベシケアOD錠
ベンズフォー錠
ブラダロン錠
ウリトスOD錠
トビエース錠
ネオキシテープ
泌尿器科の担当医表
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