一般診療のお問い合わせ

一般診療フリーダイヤル0120-50-5929

一般診療TEL03-5721-7000

お電話受付時間

診療時間に準じます。

美容診療のお問い合わせ

一般診療フリーダイヤル0120-70-5929

一般診療TEL03-5721-7015

お電話受付時間

10:00~18:30(木・日・祝日休)

死亡率が2倍に!!テレビの見過ぎは早死の原因、じゃあパソコンは大丈夫??

私が子供の頃はテレビを見すぎると頭が悪くなる、テレビからは放射能が出ているので体に悪い、などの意味不明の意見が当時の新聞紙上を賑わせていました。

テレビを見すぎると当然勉強する時間が削られるので勉強ができなくなる可能性もありますが、テレビから放射能って話は今考えると電磁波が出ていてなにか体に悪い影響があるんじゃないの的に考えられていたんでしょうね。

物理学的には力は距離の二乗に反比例しますので、ディスプレイ自体から体に悪い放射線でも電磁波でも出ていると考えると現在のPCの画面の方が体に近いので健康には悪いと思うんですけど、放射線に異常に神経質な方々(多くは間違った知識)の意見がネット上に散在していますので彼らはディスプレイ或いはPC自体では健康被害がないと確信して、PCに日夜向かい続けて意味不明の理論をまき散らしていると想像します。

テレビを見る姿勢に問題があるかもです

テレビにしろ、PCにしろ長時間座位を保持することは、不自然な姿勢であるために放射線や電磁波の件は別としても健康に影響があることが予想されます。以前もブログに書きましたが、先進国であろうと開発途上国であろうと世界中の全てのデータにおいて肥満や高血圧のと一番密接に関係している因子は車の普及率ですから、長時間を座位で運転するのも健康に影響を与えている事が予想されます。世界中には同じ様な事を考える人がいるんですね、座位が中心であるテレビの視聴時間と死亡リスクを研究した人がいました。

テレビの視聴時間と死亡率の関係を示したグラフです。

1日3時間テレビを見ると死亡率が2倍になる!!

以前から椅子に長時間坐っていることは前述のように何か健康に影響、とくに悪影響を与えているという考えは多くの人が持っていました。実はそんな単純な疑問に対してマトモの論文がなかったのですが、スペインの研究者によって「長時間の座位は健康にどれだけ影響を与えるか?」が調査されました。「Television Viewing, Computer Use, Time Driving and All‐Cause Mortality: The SUN Cohort」という「テレビ視聴、コンピュータの使用、運転している時間と死亡率の関連」というモロのタイトルの論文です(J Am Heart Assoc.2014; 3: e000864)。American Heart Associationというアメリカ心臓協会がだしている医学論文ですけど、オンライン版でどなたもご覧になれます。

Television_Viewing__Computer_Use__Time_Driving_and_All‐Cause_Mortality__The_SUN_Cohort

https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/jaha.114.000864

この論文は対象は1999年位スペインの大学を卒業した人が参加するSUN Projectという健康面についての追跡調査をするデータベースの中から心臓病などの持病がない人13284人です。方法は二年ごとにアンケートに答えてもらう形式でテレビを見る時間、パソコンを使用する時間、車を運転する時間について質問をしました。その結果

テレビを1日3時間以上見ていると死亡リスクが2倍になっていた!!

という驚くべき結果がでてしまっていたのです。

車の運転時間・パソコンをいじっている時間は死亡リスクを高めていなかった

とこれまた驚きの結果になっていました。

テレビ死亡率2倍の論文の欠陥を探したけど⋯

最近、ブログで原因と結果をはき違えると医学論文の結論から間違った疑似医学的な健康法が誘導されることを繰り返し説明してきました。論文に掲載された結果のいいとこ取りのインチキ健康法も多数みられます。今回の論文もどこかに解釈の間違いがないかと何回か見直しました。

テレビをもともと好む人は病気がちであるという疑いもありますけど、この調査では命に関わる様な持病を持った人は最初から除外されています。死亡という平均37歳の今回の対象者にとっては割と珍しい現象を分析するため「ポワソン回帰分析」を使用していますので、データ解析は間違いがないと考えて問題ありません。また身体活動などの交絡因子を補正してもテレビを見ると死亡率が高まることに違いは出ませんでした。

車の運転やPCの使用はテレビの視聴より能動的な行動ですので、ストレスなどの影響もテレビよりは大きくなる事が当然予想されますので、今回の論文はやはりテレビを3時間以上見るという行動自体に死亡リスクを高める可能性があります。これはひょっとして私が子供の時に言われていた

テレビから放射線がでて死亡を早めているというヘンテコな話も説得力を持って来てしまいます。

『テレビの画面からは、放射能が出てるから近くから見ると人体に害がある』とか良____-_Yahoo_知恵袋

この質問者の方は放射能と放射線の違いが判っていないようですが、実際に多くのテレビ視聴者は今でもこのような都市伝説化されたことを質問しています。でも今回の論文によればテレビが体に悪いのは間違いありません。

インチキ健康本が出ないうちに、テレビの視聴がパソコン・車の運転と比較して健康に悪影響を与える原因を考えてみました。

  • テレビって見ながらジャンクフードや糖分たっぷりの飲料水を摂取する傾向がある

ということが証明できれば、悪いのはテレビじゃないんだよ、一緒に食べるジャンクフードなんだよ、言えるのです。海外に行くと車の運転をしながらジャンクフードに食べている人も多いですし、テレビドラマでみる海外のオフィスもお菓子片手にパソコンを操作している場面もよく見ますよね。テレビ+ジャンクフードが死亡率を高めるという考え方もあまり優良な思考ではないようです。そうだ!!こんな考え方もできます。

テレビって面白い番組が少なくなっているので、退屈な3時間が実は人体に対しては強烈なストレスを与えている!!

こんな考え方いかがでしょうか 笑⋯つまらなかったら3時間もみないか