タマホーム問題は反ワクチン船瀬俊介氏がコンサル会社とタッグを組んだゆえの悲劇かも

タマホーム社長の反ワクチン発言が話題になっています。なぜタマホームの社長がトンデモに染まってしまったのか、その理由をトンデモウォッチャーとして検証してみます。

反ワクチン活動家逮捕

https://www.afpbb.com/articles/-/3258372

反ワクチン勢力の拡大に対して、海外ではこんなことさえありました。

波動の教祖船瀬俊介氏の漂うパラレルワールド

船瀬俊介という人がいます。そもそもは消費者運動のひとつである「買ってはいけない商品」ブームに乗っかった人物であると私は認識しています。船瀬俊介氏がある時点からスタンダードな医学を否定する立ち位置を取り出し現代医療の問題提起に賛同した人々とタッグを組んだところまでは否定されるものでは無いと考えます。

しかーし、現代医療批判にカウンター的に船瀬氏が繰り出したのが「波動医学」というトンデモ系ニセ医学のポンコツ理論。このポンコツ波動医学が一企業に及ぼした影響は予想以上のマイナスを生み出したのではないでしょうか。

トンデモ船瀬氏が語る「ウイルスは生物兵器説」(笑)

世界中を混乱に陥れているへんてこりんで新型コロナ🦠感染症に対してザ・フナイ2020年5月号中で地球環境評論家の名称で登壇している船瀬氏は独自の見解を述べています。

船瀬氏は精力的に執筆活動を行っていていままでも多数の感染症関連の書籍を出しています。

  • 「超インフルエンザ」(三一書房)
  • 「SARSーキラーウイルスの恐怖」(双葉社)
  • 「ワクチンの罠」(イースト・プレス)

などが代表作品です。

ちなみに反ワクチンを先導するトンデモ系医師として有名な内海聡医師との共著「血液の闇」(三五館)という非常に芳ばしい香りをふりまく著書もあります。

この船瀬俊介氏は各方面でウイルスは生物兵器であるとの主張を一貫して通し、生物兵器から身を守るはずのワクチンを忌避することを喧伝しているヘンテコな人なんです。

ザ・フナイ

陰謀論というか別世界の話としか思えないポンコツ視野

船瀬氏の情報源の一つとしてベンジャミン・フルフォード氏がいます。ベンジャミン・フルフォード氏は陰謀論界のビッグショットであり気象兵器HAARPとか地震兵器の存在を疑わない立ち位置で3・11も地震兵器によるものであるとの主張をいまだに引っ込めていません。また、イルミナティという巨大陰謀組織が世界を牛耳っているという思考ですべてを解釈するために一般的には関わらないほうがよい、そおーっとしておいた方が良さそうな人物と考えられています。

自分の思ったように人生が上手く行かない方々にとっては陰謀論は魅力的であり、いまでもファンは少なくは無いように聞いています。

感染症は米国が中国にしかけた陰謀説(笑)

船瀬氏やフルフォード氏は今回の感染症は米国が中国にしかけた(中国が米国にしかけたでは無い点にご注意を)バイオテロである、との2020年5月時点では読み取っています。

私が陰謀論に絡み取られていない限り、多大な感染者と死亡者を出したのは米国であり、中国では感染拡大していない、なのですが・・・船瀬氏の思慮深いワールドワイドな視点では米国が中国にしかけた攻撃だそーです。

そうなると米国はセルフテロを行い世界中を巻き込んでしまったような状況になっちゃいますね。

東京オリンピックは確実に中止???

船瀬氏の筆に力がどんどん入ってきます。船瀬塾の塾生の言葉として

オリンピック、絶対にできないですよ。今のままだったら絶対中国とロシアは選手を派遣しないし

2020年5月「ザ・フナイ」P79

と書かれています。本日、2021年7月29日時点で東京オリンピックは開催されていますし、中国は日本の金メダル13個に次いで12個獲得しています。塾生の予言通りにロシアとしては選手を派遣はしていませんけど、ROCとして金メダル7個は獲得しています。

パラレルワールドに生きるポンコツ集団には近寄らないことをオススメします。

タマホーム社長の「エボラとエイズ」発言の元ネタもこのあたりかと

船瀬氏がタマホームのコンサルを請け負っていた可能性もありますし、タマホーム社長が自主的に船瀬氏のセミナーとかを受講したのかもしれません。

週刊文春によればタマホーム社長は「エボラとエイズを混ぜた人工ウイルス」なる発言を社内向け動画で披露されたそうです。エイズはHIVによる症状を表した言葉であり医学に携わるものであれば、「素人さんが何を力んでいるの」と軽くあしらうレベルの発言です。

ザ・フナイ中の船瀬俊介氏の記事中のこんな記載を見ることができます。

同ウイルスにエイズのタンパク質が遺伝子組み替えで挿入されている疑いがある

2020年5月「ザ・フナイ」P81

もしもタマホーム社長がザ・フナイを愛読書としていたら、近いうちに新型肺炎のホントウの原因はコロナウイルスでは無い、なんて言い出すかもしれません。

だって2020年5月のザ・フナイの特集のトップ記事はカラダを温めると病気は必ず治る、と主張して体温上げて免疫力アップ説を執拗に唱える石原結實医師のこんな記事ですから。

珍説・奇説の石原結實医師

石原結實先生についてはこの記事をどーぞ。

経営者は孤独です。常に会社のこと、そして社員と家族の健康を心配しています。タマホームの件は、そんな世間知らずのお坊ちゃん経営者が一時的に惑わされてしまったものと思いたいです。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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