サッカーファン限定の肥満対策がメチャ効果的だったらしい

英国でスコットランド・プレミアリーグが肥満気味のファン(男性)を対象にダイエットプログラムに協力したところ、素晴らしい効果を上げたことがThe Lancetという権威ある医学誌に論文として掲載されました。

サッカーファンに限定した減量プログラムが凄い

ファン心理をついた憎い方法なので、是非日本のプロスポーツ界もこのような有意義なファンへの貢献を企画して欲しいものです。先日も本田圭佑選手の目の様子がおかしいという噂に対して「ミランの本田は目を美容整形したのか, それともレーシックの失敗か?」と題するブログを書いたのですが、恥ずかしながらスポーツ全くの苦手であることをご承知の上、お読みください。

ザ・ランセット「サッカーファン向けのダイエットプログラム」

英国でも肥満が大問題、特に男性陣

肥満と言えばアメリカってイメージがありますが、英国でも肥満は国を挙げて取り組まなければいけない国民の健康問題になっています。男性の肥満率の増加が目立っていて69パーセントの男性が肥満とされていて、女性の60パーセントを上回っています。各自治体が肥満に対する減量プログラムを用意していますが、どうしてもオッサンに参加率が悪い為に頭を悩ませていました。そこでグラスゴー大学の研究チームがスコットランド・プレミアムリーグに参加協力を求めて、The Football Fans in Training (FFIT) というプログラムを考え調査しました。

  • プレミアムリーグの13チームが協力に参加
  • 35−65歳のBMI28以上の男性サッカーファンが対象
  • 747人の上記条件に当てはまるオッサンを12ヶ月調査
  • 結果として4.9キロの減量に成功

と、かなり好成績を上げました。サッカーファンの男性は単純で、単にサッカーチームのスタッフがホームグランドを使用して週に一回の運動を行うだけで、このような好成績を上げることができました。

この論文のタイトルを読むといかにも有名アスリートが直接減量プログラムを指導してくれるような気がしたの方も多いと思いますが。

このプログラムの優れている点はこれ❗

今回のサッカーファン限定のダイエットプログラムが素晴らしいと思われる点は以下です。

  • 無料である⋯有料だとオッサンの参加率が下がるというデータを参考にした
  • FFITプログラムは男らしさを中心に考えられた減量方法である⋯オッサンのプロ選手への憧れを刺激
  • 自分がファンであるチームの施設を利用できる⋯ファンである選手と同じ施設を使用できる
  • 難しくない内容で参加者同士の交流を大切にした⋯オッサン同士が励まし合う

といった絶妙なシステムで、参加しやすく続けやすいプログラムなんです。 男性の興味を引き、長続きできる減量プログラムの開発が必要 男性は自分のライフスタイルをあまり変えたくない傾向にあるらしいのですが、しっかりとライフスタイルに組み込まれた好みのスポーツを餌に釣られて、いつの間にやら減量に成功しているなんて、かなり完成度の高いプログラムだと思います。

果たしてこのダイエットプログラムの結果はどうなった?

肥満の男性を対象にしたものでしたので、残念ながら狭心症発作、意識消失、アキレス腱断裂とバタバタと5人が途中脱落しました。多分、いつもはビール片手にスポーツ観戦を楽しんでいたのが、ついついファンでチームと同じ施設で運動をして張り切りすぎたということです。

WWEのスーパースター

http://www.wwe.comより

スポーツ自体全くしないし、テレビでの観戦もあまり興味がない私ですが、今年に入ってからなぜかWWEの大ファンになり、ランディー・オートンが登場するといきなり腕立て伏せをしてしまいます。

オッサンってかなり単純に出来ているんですね。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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