スマホと子育て⋯スマホをいじっている時に子どもを叱ると激怒になる傾向

最近は減って来ましたが、暑くなるとパチンコに夢中になってしまい、車に残した子どものことを忘れて「熱中症」で死亡、なんて困った事件がありましたよね。

私も外出中に気になるのが、スマホに熱中するあまり子連れであることを忘れてしまっているかのような親の行動・態度です。

スマホに夢中で子どもに目がいかない

子どもは社会全体で育てるべきものですが、近隣との付き合いも薄くなり、近所の子どもの危険な行動や困った行動、たとえば車の通る道を横切る、スーパーで食品類をいじり回すことを注意すると逆ギレされてしまう世の中ですんで、小うるさいオッサンと言われない為に堪え難きを耐えている今日この頃です。

スマホのマナーとして食事中は使用禁止としている家庭が多いですが、外食時に家族が黙々と各自のスマホに集中している不気味な姿って目にしませんか?そんな時、特に子連れでお母さん、お父さんがスマホに夢中で子どもが店内を走り回っていることに危険と迷惑を感じているのは私だけではないと思います。

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スマホをいじっている時に子どもを叱ると「激怒」になる傾向が

私のように小うるさいオッサンは米国にもいまして、こんな調査結果がでています。「Patterns of Mobile Device Use by Caregivers and Children During Meals in Fast Food Restaurants」Pediatrics (2014; 133: e843-e849)でファストフード店でスマホをいじっている保護者の行動パターンを調べたものです。

この調査によれば55組の親子がファストフード店で食事を摂っていましたが、そのうち40人の保護者がスマホをいじっていました(論文中では端末に没頭というような表現になっています)。さらに食事中も子どもと会話していても視線は携帯画面という親が16人いたそうです。

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この研究で子どもと親の行動を観察していたオッサン達は親の視線が画面に釘付け傾向が特に強いのは、指の動きから「スマホのスワイプ」をしていると断定しています。

スマホと親の叱り方のパターン

ここからが重要なんですが、スマホに夢中の親は子どもを注意するとき次の傾向を導きだしました。

  • デバイスの画面から目を離さないで注意をする
  • 子どものいたずらに激怒する

子どもって親の気を引きたくて我がままをいったり、だだをこねることが多いのですが、親がスマホに夢中になってしまうと、視線を合わさないで注意をして、注意をする場合非常に感情的になってしまうという最悪の結果になってしまうのです。

そうなると今後出て来ると予想される論文は幼児虐待とスマホの関連とかスマホ中毒の親に育てられた子どもの精神発達に対する研究なんてものが登場するような気がします。私たちが育った時期は日本が高度成長期の真っ盛りでしたので、食事中にテレビを見ることの賛否がありったのも今は昔むかしの話になってしまうようです。

PCに向かっている仲間や家族に話しかけられたときは、画面から目を離して相手の顔を見ながら返答しないと、レストランで走り回っているガキに注意できないですよ、おじさん達。生返事やテキトーな返答をしている可能性大ですから。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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