武田邦彦教授はトンデモなのか?悪質な煽動家なのか?

トンデモとして知られている中部大学の武田邦彦教授がまたもや独自の大間違いの医学情報を披露してしまったようです。

武田教授は医学を専門としないために、ヘンテコなことを言い出しているのでしょうか?武田教授はそもそも一次ソースを確認したり、データを検証したりという科学的思考を放棄していることが原因だと私は考えています。

私が中部大学の武田教授を見切った「過冷却現象実験大失敗事件」

過冷却(かれいきゃく)という言葉、聞いたことありますか?日本ガイシのウェブサイト「家庭でできる科学実験シリーズ」では過冷却現象は、次のように説明されています。

水は0℃になると氷になります。でも、実験に使った水の温度は-5℃くらいに冷えていますが、氷になっていません。このような水に衝撃を与えるとたちまち氷に変わるのです。

https://site.ngk.co.jp/lab/no81/

ある夏の昼下がり、バラエティ系情報番組に登場した武田邦彦教授はたしか、今からでも間に合うおすすめの夏休みの自由研究って感じで過冷却実験を披露しました。冷蔵庫の中から取り出したペットボトルに衝撃を与えると⋯水のままじゃん!!

実験に失敗はつきものです。一瞬にして凍らないペットボトルをさっさと片付けさせて、二本目の過冷却実験に挑戦⋯これも失敗。記憶にある限りだと3本試してみて最終的には過冷却現象を再現することはできませんでした。

この場面を目撃して私は確信しました。武田教授はネットか一般書籍で見かけた常識に反すようなネタを見つけては自説として話す傾向があると。過冷却現象も常識に反する意外性のある現象ですからテレビで披露するにはもってこいだと判断したのでしょう。もちろん事前に過冷却現象が起きる理論を理解もしないで、さらに事前に自分で実験することもなく⋯要するにネタとして面白ければ物事を検証しないでテレビで披露するのが武田教授なんです。

2021年3月24日朝日新聞朝刊の書籍広告。「フェイクニュースを見破る」って、それめっちゃブーメランじゃん!!となりが近藤誠先生の本とは朝日新聞もおちゃめ。

武田教授の逆張り論法は間違いだらけ

トンデモとのカテゴリーに入れていた武田邦彦教授がかなり悪性の根拠ない医学分野への発言が気になります。

武田発言の詳細はBuzzFeedを読んで頂ければわかるので、私は違った角度から武田教授の発言、特に話題になっているネタに対する逆張りの手法を分析してみます。

BuzzFeed2021年3月23日日本の高校生全員にワクチン、50人が死亡か半身不随などの副作用に」は誤り。大学教授の発信、YouTubeで30万回再生

武田邦彦教授はデータを読み取る力が無い、あるいはデータを読み取っていない例としてこのようなブログ記事を6年ほど前に書きました。

喫煙が肺がんのリスクであることは多くの医学研究が明らかにしていて疑う余地はありません。しかし、武田教授は喫煙すればすぐにでも肺がんになる、逆に言えば禁煙しても肺がんになる人が即時に減少するわけがないことを理解しないで、もっともらしいグラフを使って解説していました。

2017年には武田教授は医療批判を開始しだしました。それについて書いたブログ記事がこれです。

武田教授は高血圧の基準値を明確にしないままで、高血圧について語っています。さらに高血圧と心血管系の疾患の密接な関係は誰が見ても明らかですし、多数の医学論文で関係は指摘されているので疑う余地は無いと考えられます。

武田教授は医学関連の逆張りの意見が注目されたことにお気づきになったのか、デマ的な発言までされるようになりました。

武田教授は韮澤潤一郎(たま出版社長・編集長)さんを見習え!!

オカルト界の教科書的「月刊ムー」の編集方針は、「オカルトは掲載してもデマは掲載しない」であると聞いたことがあります。

UFOや宇宙人の存在を確信して、かなり笑える一次ソースを提示することでトンデモウォッチャーの人気を集めている韮澤潤一郎たま編集長。宇宙人の写真だといって、普通の人のピンぼけ気味のスナップショット提示す可愛らしさ、宇宙人が地球を訪れている証拠として、「金星人の住民票が発見された」と真面目に語る韮澤たま編集長のトンデモはトンデモウォッチャーとしては微笑ましい光景です。

逆張り、下手すりゃデマになりかねない発言を繰り返す武田邦彦教授をトンデモというカテゴリーに入れるのは韮澤編集長に失礼であり、今後はニセ医学・疑似科学のカテゴリーに「悪質」との添え書きを記載して分類する必要があると考えています。

武田教授の傾向と対策

私は武田教授は工学が専門なんだから医学分野に対して口出しするな!なんて考えは一切持ち合わせていません。医師であってもデータを読み込めない人もいますし、統計学が苦手な人もいます。

科学は先人たちの努力の蓄積によって成り立っています。科学は多くの人々が目にすることによって検証が行われています。現時点でもアインシュタインの相対性理論が正しいのかを検証している、まっとうな科学者もいます(「まっとう」と書いたのは、「アインシュタイン破れたりー!!」とぶちかますまっとうではないトンデモ科学者もいますので)。

素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする名古屋大などの実験結果を検証していた欧州合同原子核研究所(CERN)は16日、検証実験の一つでニュートリノは光速を超えなかったと発表した。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1603X_W2A310C1000000/

武田教授の傾向としては旬な話題に対する逆張りです。ご自分がなんらかの確かなデータを見つけてきて、「これは変だぞ?」と考えて一般の解釈に反論をすることは議論であり全く問題のない行動です。

しかし、どっかで見つけてきた一次ソースも不明ないい加減なデータを提示して、これまた大間違いの独自の解釈をするのでは議論さえ成り立ちません。BuzzFeedのように正面からファクトチェックする価値を私は全く見出すことができません。たんなる悪性のフェイク芸人認定

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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