オンライン初診を解禁する方向へ

初診であってもオンライン診察で可能となります。

暫定的処置であったオンライン診察の初診が解禁されることに

昨年2020年に感染予防の観点からオンライン診療における「初診」の扱いが認められていました。遠隔地での適切な医療を行える利点が以前は注目さえていたオンライン診察の主旨とは少々違った拡大解釈との意見も出ていたようです。

オンライン診療に際しては医師は厚生労働省の定めるオンライン研修プログラムを受けることが必要とされています。オンライン診察の利便さを当院では実感されている方も多くいらっしゃいますが、初診となるとオンラインだと不十分な点もなきにしもあらずでした。

医師会の一部からはオンライン診療の普及によって、首都圏の人気入り機関に患者さんが集中してしまう、などの意見が出ており当院としても大々的にオンライン診療始めたことを伝えにくい空気があったことは間違いありません。

2021年11月29日に開催された「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」で原則としてオンライン診療はかかりつけ医を原則と定めつつ、医師と患者さんの間で「診療前相談」をすることによって初診からオンライン診療が可能であるとの方針が了承されました。

オンライン初診の必須事項「診療前相談」とは?

オンライン診療前に事前に患者さんと医師の間でやりとりをすることが「診療前相談」とのこと。ポイントは医師が初診の患者さんの医療情報を事前に持ち合わせているか、その情報収集が「診療前相談」です。

実際にオンライン初診を行うことで更なる改善点も出てくると考えられますが、オンライン初診の規制緩和が一歩進んだことは朗報と言えるのではないでしょうか?

当院の保険診療は泌尿器科が中心・・・オンラインだと尿検査ができなのが欠点

泌尿器科の場合、尿検査が必要となる疾患が中心であり尿検査をオンラインで行うわけには行きません。

一年以上オンライン診療の経験を積み上げることによって、かかりつけの患者さんはもちろん、初診であってもある程度の検査は可能であることを学びました。検査の運用にあったっては厚労省や社会保険支払基金などのご意見を賜る必要はあるのですが、「オンラインじゃ十分な診療は不可能」と諦める前に何らかの改善工夫によって百点ではないけど及第点をいただけるオンライン診療を当院では実施して行きたいと考えております。

参考資料

日経メディカル「オンライン初診を解禁する指針改訂方針を了承」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t349/202112/572900.html

JIJI.COM 「初診からオンライン可能に 恒久化向け指針改定へ―厚労省」https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112900939&g=soc



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ドクター桑満

桑満 おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。