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痛風(高尿酸血症)

痛風(高尿酸血症)とは

体内に尿酸が蓄積すると高尿酸血症になります。高尿酸血症の代表的な合併症状が痛風です。

人の遺伝に重要なDNAの成分であるプリン体は、余分になると尿酸という物質に変わって尿から排泄されます。このプリン体から尿酸ができる過程や尿酸の排泄の過程で異常が起きると、尿酸が体内にたまっていくのです。

症状

高尿酸血症による関節炎症状で、その約1割に発症し、関節に尿酸結晶がたまってしまうことにより四肢関節が腫れて痛みます。
特に足の親指の外側の付け根(中足趾関節)付近によく起こり、初発で約5割、再発で約9割の頻度となります。

突然赤く腫れて痛み出し、一晩で激痛により歩けなくなり、1週間くらいで自然に治ってしまうという経過をたどります。
痛風発作が治っても、高尿酸の状態自体を治療しなければ発作は頻回に起きてしまいます。

ただ、高尿酸血症があってもすぐに痛風発作が起きるわけではなく、無症状で経過することもあります。

原因

もともとの遺伝的要素と後天的な生活環境、特にプリン体を含む食品の過剰摂取やアルコール摂取などが複雑に組み合わさっています。尿酸の産生と排泄のバランスが崩れることが高尿酸血症を引き起こします。

高尿酸血症と痛風は圧倒的に男性に多く、女性で痛風発作に至る方は非常にまれです。

尿酸産生が増加する原因

  • 激しい運動
  • 飲み過ぎ・食べ過ぎ(特にビール)
  • 魚介類・内臓・干物などの高プリン体食品
  • ストレス

など

尿酸排泄が低下する原因

  • 肥満(腎機能低下)
  • 水分不足
  • 飲酒

など

合併症

高尿酸血症の合併症状としてですが、尿酸が尿として排泄される際に尿酸の濃度が高くなると、尿の中で尿酸が結晶となり尿酸結石ができます。尿路結石症があると突然腰背部に激痛を来し、血尿が出ます。

高尿酸血症を長く放置すると、痛風腎といって腎不全に陥ることもあります。

診断と検査

診断の基本は、採血による血中尿酸値測定で行います。
痛風は特徴的な発作の症状で簡単に診断ができますが、発作時には尿酸が関節内にたまってしまうため、血中の尿酸値が低くなることもあります。
腎臓にできた尿酸の石はレントゲンでは見えないので、超音波検査を行います。

当クリニックの考え方・治療方法

高尿酸血症

高尿酸血症の治療には2種類の薬剤があります。
どちらも血中の尿酸を下げますが、「尿酸を作らないようにするもの」と「尿酸を尿からたくさん排泄させて体外に出すもの」とがあります。
尿酸を排泄させるものの方が、より尿酸を下げる効果がありますが、腎結石の既往がある方には使いにくく(尿中の尿酸が高くなり結石ができやすくなるため)、当クリニックでも2種類を患者さんの既往に応じて使い分けています。

ただし、無症状の高尿酸血症に対しての積極的な薬物治療は日本と違い米国ではあまり推奨されておらず、意見の分かれるところです。当クリニックでは、無症状の方には超音波検査での腎結石のスクリーニングを積極的に行っています。
近年、利尿効果のある高血圧の薬によって高尿酸血症になる方が多くなっています。血圧の薬を飲んでいる方は定期的な血液検査が必要と考えます。

痛風

痛風の治療としては、痛風発作時の痛みを取ることを優先します。
非ステロイド性抗炎症薬を短期間、痛みがなくなるまで使います。

急速に尿酸値が低下すると、逆に痛風の発作を悪化させることがあるため、基本的に関節痛発作時は尿酸降下剤を新たに始めたり増量したりはしません。

食事療法

この病気は予防としての食事療法が重要です。
具体的には、プリン体を多量に含む食品を避けること、過食をやめること、および多量の飲酒(特にビール)を控えることです。
プリン体が多い食品には、レバー/あん肝などの肝臓、ウニ/白子などの卵巣や精巣、カニみそなどの内臓、イクラなどの魚卵が挙げられます。鶏卵を気にされる方が多いようですが、鶏卵にはほとんどプリン体は含まれていません。

肉類もよく気にされる方が多いです。肉類も一般にプリン体を多く含むのですが、尿酸は調理過程で水に溶け出ていってしまいますので、肉類を生でたくさん摂取しなければ、それほどプリン体を摂ることにはなりません。ビールは多量のプリン体を含有しており、アルコール過量摂取でも尿酸値の上昇の原因となります。
尿路の結石を予防するために、1日の尿量が2L以上となるように水分を十分取ることをお勧めします。

【注意】
投薬は、基本的に痛風発作を起こしたことのある方に行っています。

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9:00〜12:15/14:30〜18:15(木・日・祝は休診)

医療ニュース

著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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