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泌尿器科コラム

男性更年期障害とテストステロンの関係 苦を伴わずして楽はない!?

2014年2月14日NEW終了しました

男性更年期障害ってご存知ですか?

女性の更年期障害なら、ご存知の方も多いと思いますが、実は男性にも更年期障害があります。 「LOH症候群」とも言われますが、こちらだと尚更みなさんの馴染みの薄い印象になるのではないでしょうか?

基本的に、いわゆる「男性ホルモン(テストステロン)」は、20代をピークに低下していきますが、このテストステロンが低下し、「やる気が出ない」「太りやすくなった」「活気がない」といった症状が出現すると、男性更年期障害と言われます。 治療法は、単純ですが、男性ホルモン(テストステロン)補充療法を行います。

さて、このテストステロンですが、 ・性徴期には体毛の増加、男性器の発達を促進 ・骨格筋肥大促進 ・体脂肪燃焼促進 などの効果がある反面 ・前立腺肥大症の促進因子 ・頭皮脱毛の促進 ・前立腺癌が存在する場合には、増悪因子となる

などの好ましくない作用もあります。 ですので、テストステロン補充療法を行う際には、かならず補充前に血清PSA(前立腺特異抗原)値を測定し、前立腺癌を否定しておかなければなりません。

テストステロンと筋肉の関係

いい面も悪い面も含めて、テストステロンを一言で表現すれば文字通り「男らしさ」を演出するホルモンと言えるでしょう。 テストステロンがしっかり出ていれば、筋肉隆々で、体毛が濃く、男らしい風貌になりそうです。

テストステロンが正常範囲内で分泌されている間は、筋肉量とテストステロン値には相関があります。 時折スポーツ選手や格闘技の選手が使用していると耳にする「ステロイド」とはこのテストステロンのことです。

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男性更年期の方でテストステロン補充療法を行ったら、筋肉が簡単につくか?

興味深い検証を施行した文献があります。

2013;49(2):71-7. 「The effect of physiotherapy in addition to testosterone replacement therapy on the efficiency of the motor system in men with hypogonadism. 」

男性更年期患者にテストステロン補充療法単独群と、テストステロン補充に加えて「筋トレ」を行って頂いた群で筋力、脂肪量などの測定を行った結果、筋トレ併用群で筋力増強が見られ、単にテストステロンを補充しただけでは筋力はアップしなかったという結果です。

巷では、「飲むだけで痩せる!」 「1日5分 この器具を使うだけ!」といったうたい文句のダイエット関連商品が溢れていますが、痩身に限らず、何事も、苦を伴わずに手に入ることはないということです。 ただし、「より最短の方法で」「最少の苦難で」 欲しいものを手に入れることは少し見方を変えて、ちょっとした知識を追加すれば可能です。

「ちょっと話でも聞いてくるか!?」 こんな感じでいらっしゃる患者さん、結構多いです。 そして、町医者のわれわれこそ、そういった患者さんのよき相談相手になれるものだと、自負しています。

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