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泌尿器科

おしっこ(尿)が濁っている

症状

おしっこが濁っている状態が持続することを膿尿(のうにょう)といいます。膿尿とは、腎臓、尿管、尿道などの尿路の細菌感染によって、おしっこに白血球が混ざって濁ったもので、尿を顕微鏡で観察した時に白血球が10個/mm3以上認められる状態です。
膿尿は一時的ではなく、持続的に出ることが多く、濁ったおしっこを遠心分離器にかけると、沈殿物から細菌が検出されます。時には排尿時の痛みや、急に尿意をもよおして我慢できなくなる尿意切迫や、腹痛、発熱などの症状を伴うこともありますが、膿尿以外の症状がまったく見られないこともあります。おしっこが濁っている状態が持続する場合は、下記の疾患が疑われます。

原因

膿尿の多くは、腎盂腎炎などの腎臓の細菌感染や膀胱炎、前立腺炎、尿道炎など下部尿路の細菌感染が原因で起こります。
下部尿路感染症では、排尿時の痛み、おしっこの回数が多い頻尿などが見られ、腎臓まで感染が及ぶと、高熱、ガタガタ震えるような寒気、わき腹の痛み、吐き気などが出現します。下部尿路感染症の原因として多いのは大腸菌です。50歳くらいまでは女性がかかることが多いですが、50歳を超えると男女差は少なくなります。
中には、検査をしても細菌が見つからず、膿尿だけのものもあります。これを無菌性膿尿といいます。抗菌剤を服用中の時や尿路結核の時、尿道カテーテルを膀胱に留置している時に見られる現象です。

疑いのある疾患

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎臓でつくられた尿がたまる場所を腎盂(じんう)といいます。尿道から入った細菌が尿の通り道をさかのぼり、腎盂の中で細菌が繁殖して起こります。免疫が低下した状態や、尿の流れが悪くなる病気があると、かかりやすくなります。

排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの膀胱炎の症状や、38度以上の発熱、わき腹の痛み、腰や背中の痛みが出ることが典型的な症状です。その他、悪寒、震えを感じたり、吐き気や嘔吐(おうと)が出たり、全身がだるくなったりすることもあります。

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膀胱炎

腎層から送られてくるおしっこを、一時的にためている袋「膀胱」に細菌が繁殖することで、排尿時の痛み、おしっこの回数が多い頻尿、急に尿意をもよおして我慢できなくなる尿意切迫などの症状が見られる状態です。

女性の尿道が短いことや、膣や肛門など細菌が豊富に存在する部位と尿道が近いことから、男性よりも女性に多く見られます。急性膀胱炎の70〜95%は大腸菌が原因で、通常、抗菌剤で治療しますが、中には膀胱炎を繰り返す病気が治りにくいものもあります。

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前立腺炎

前立腺に痛みと腫れが起きる病気で、細菌感染が原因で発症するものと、原因が良く分からないものがあります。

症状として、排尿時の痛み、おしっこの回数が多い頻尿、尿が出にくい排尿困難、膣の出口と肛門の間の会陰部や腰、男性の性器や精巣に痛みを感じます。ゆっくりと発症して再発を起こす慢性前立腺炎と、急速に進行する急性前立腺炎があります。治療としては、薬物療法、物理療法、手術療法が選択されます。

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尿道炎

細菌、真菌、ウイルスが尿道に入ることにより起こります。女性は尿道が短いため、膀胱炎を併発することが多くなります。

症状としては、男女ともに排尿時の痛み、おしっこの回数が多い頻尿、尿意切迫などが見られ、男性で性感染症である淋菌またはクラミジアが原因の場合は、尿道からの分泌物が見られます。通常、原因菌に合った抗菌剤や抗ウイルス薬で治療します。

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腎結核(じんけっかく)

結核菌は肺に病巣をつくることが多いのですが、そこから血液を介して腎臓に運ばれ、腎臓にも感染した状態が腎結核です。

全身のだるさ、疲れやすいなどの症状が現れ、腎盂、腎杯など腎臓の内部にまで感染が及ぶと膿尿や結核菌尿が見られます。さらに腎臓から膀胱、尿管、尿道に感染が及ぶと頻尿、排尿時の痛み、残尿感などの症状があらわれます。

腎膿瘍(じんのうよう)

腎臓の内部に膿瘍(のうよう)ができる病気です。膿瘍とは、皮膚に膿がたまった状態をいいます。体のほかの感染巣から血液に乗って腎臓に運ばれ、体の抵抗力が落ちている時などに腎臓に感染し膿瘍をつくります。

腰痛、腹痛、高熱、ガタガタ震えるような寒気や全身のだるさなどの症状が現れます。膿瘍が小さい場合は抗菌剤で治療しますが、膿瘍が大きく症状が強い時には、外科的に体内にたまった尿を体外に抜くドレナージをして膿を除去することもあります。