【メディカルダイエット】痩せやすい体質に変える+HIFUを使った部分痩せの効果は?

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メディカルダイエットを医師が自ら実践した体験レポートです。

痩せやすい体質に変える+HIFUを使った部分痩せの効果を検証します。痩せやすい体質になるGLP-1メディカルダイエットに興味ある方はぜひご覧ください。

メディカルダイエットとして、GLP-1にHIFUをトッピングしてみました

2020年3月末、世の中がかなり騒がしくなっており、当院も対応に追われてはいますが、気分転換的に私が試みたメディカルダイエット法を報告します。

通院中の患者さんから、「痩せたい!五本木クリニックはボディはやらないの?メディカルダイエットもやってよ」とのリクエストが多かったために、部分痩せ専用の医療機器「ライポソニックス」をかなり以前に導入しました(都内では数台目、かなり高額だった記憶あり)。

ライポソニックスに期待できるダイエット効果はお腹周りの余計な脂肪の除去です。一時期は当院の人気の高いのメニューとなり、メディカルダイエットの1つとして定番化していました。

しかし、ライポソニックスと組み合わせると体中の余分な脂肪がすっきりすると好評だった複数台あったスリムスペック(これは私が探しに探してイスラエルで見つけた医療機器)が壊れてしまい、日本の代理店も閉鎖されてしまったために、ライポソニックスによる部分痩せを含むメディカルダイエットが尻すぼみ状態になっていました。

私は数年前に禁酒をしたのですが、なぜかビール腹は逆にひどくなってしまいました。たぶん、お菓子を山ほど食べる習慣がついてしまったからだと思います(大好きな銀座ウエストのクッキーを2袋分は毎週食していた)。

さらに2019年から2020年にかけての年末年始は、今までほとんど観なかったテレビの魅力に取り憑かれ、散歩さえもしない生活(ちょっと前はいい歳こいてポケモンGOにハマっていた)をしていたところ⋯体重は人生史上最高記録を日に日に更新してしまいました。

パンツ(ズボンのことだよ)のボタンは留められない、チャックは閉まらない、座ろうとするとパンツのお尻が割れる、ベルトにオンザしてしまうお腹を毎日羨ましげに眺めていました。

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こんな感じね(※イメージ画像だよ)。

美容系のクリニックがここ数年、しきりにGLP-1を使用したメディカルダイエット法をネット上で広告しています。興味本位で危険を顧みず、こっそり自分で試してみたところ⋯・じゃじゃーん、なんと74キロという最高記録から今では66キロのベスト体重に減量成功しました。

複合的なメディカルダイエットの確立を目指して、GLP-1によるダイエットは理論的には全身の脂肪を減少させるはずなので、さらにクリニックの奥に仕舞い込んでいたライポソニックスも併用したところ、数年前のパンツが楽々はけるようになりました。

つまり、GLP-1で全体の脂肪を減少させて、ライポソニックスで集中的にお腹周りをすっきりさせたのです。メディカルダイエットの合わせ技に私は満足しています(※個人の感想だけどね)。

部分痩せ専用マシーン、ライポソニックス、復活の兆し

ライポソニックスという部分痩せを得意とする医療機器は高密度焦点式超音波 (high intensity focused ultrasound 略してHIFU)と呼ばれるメカニズムを利用して脂肪細胞を減少させます。

このHIFUは私が専門とする泌尿器科領域ではかなり以前から前立腺の治療に使用されていました。美容医療系の機器に関しては疑い深い傾向のある私であっても、部分痩せ効果に関しては納得のいくものです。

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これがライポソニックスです。

自分自身でライポソニックスを体験して、かなり満足してはいたのですが、さすがに6-7年も経過すると、お腹周りの状態は酷いものになってしまいました(泣)。

そこでクリニックの奥深くホコリをかぶっていたライポソニックスを引っ張り出して、人生で2回目の部分痩せライポソニックスを体験しました。

ライポソニックスはメカニズム上、脂肪層が熱を持ちますので、無痛ではありませんし、治療後に皮下出血を起こすリスクがあるのですが、痛みは麻酔を使用するほどではなく(美容医療の格言で「no pain,no gain」があります)、幸にして皮下出血はありませんでした。

ライポソニックスのさらなる詳細はこちらをどーぞ→ → → ライポソニックスの症例写真等

美容クリニックが大騒ぎしている痩せやすい体質になるGLP-1メディカルダイエットとは?

GLP-1と呼ばれる薬があります。基本的には2型糖尿病の治療で処方される注射薬なのですが、血糖値を下げる効果とともに体重減少効果もかなりの高確率で期待できます。

海外ではGLP-1を使用したダイエット方法が医療機関で行われることが認められていますが、残念ながら日本ではダイエット目的の使用は承認も認可もされていません。

当院でも以前からGLP-1は糖尿病の患者さんへごくごく少数ですが処方は行ってきました(糖尿病治療薬としては承認・認可されていて、保険治療の適用があります)。

GLP-1による血糖値のコントロールは飲み薬より安定している印象を強く受けていました(私は糖尿は専門ではありませんけど)。とにかく患者さんが口々に訴えるのが「食べる量が劇的に減った」です。

この食べる量が減ったことによる体重減少効果はある意味では副作用の1つであるとも解釈できます。GLP-1によって食べる量が減る、これを「痩せやすい体質になる」と美容クリニックでは表現しています。

でもねえ、私が専門とする泌尿器領域の中には、実は初期には副作用と思われていた薬効がいまでは、しっかりとその薬の効果・効能として日本でも認められているものが少なくありません。

たとえば前立腺肥大症の古典的な薬はそもそも高血圧の薬だったのに、その薬を服用すると尿の出方が改善されることに気がついた研究者によって開発されました。

また、ある薬は心臓病の治療薬として治験中に、効果がいまいちだったために治験薬を回収しようとしたところ、返却を拒むオッサンが続出。理由を尋ねたところ、なんとEDが解消されていたという喜ばしい副作用があったのです。

さらに、肥大した前立腺を縮小する効果のある薬の副作用は髪の毛が生えてきます。今では保険処方薬とは別のネーミングがついていて、自由診療クリニックで薄毛改善薬として大量に処方されています。

GLP-1は糖尿病の薬なので、副作用として低血糖が考えられますが、錠剤の糖尿病治療薬よりは低血糖を起こすリスクは少ないと考えられています(その理由というか、メカニズムは後日詳細に説明予定)。

厚生労働省によって承認・認可されていない別の疾患というか、別の目的で薬を使用することはオススメできませんし、当院としてもGLP-1ダイエットを美容部の正規メニューに加える予定はありません。

GLP-1ダイエットに関しての詳細はこれをご覧ください。

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【検証】GLP-1は本当に医療ダイエットの特効薬なのか?痩身効果と副作用について

【検証】GLP-1は本当に医療ダイエットの特効薬なのか?痩身効果と副作用について

GLP-1のダイエット効果については医師からみても安全面と適応に疑問がありました。GLP-1ダイエットの安全性に疑問を感じている方は多いはずです。GLP-1に関する臨床例が増え、副作用やダイエット効果に関するデータが蓄積されてきましたので医師の視点で整理します。2020年中にGLP-1の経口薬が販売される予定です。

皮下脂肪と内臓脂肪を同時に減少させる方法

私が74キロから66キロに減量させた方法はライポソニックス+GLP-1です。自分に効果があったからといって、第三者に効果があるとは限りません。そこで当院スタッフで強くこのハイブリッドダイエット方法を試したいと手を上げた2名の結果をお伝えします。

結果的には半分が脱落しました、つまりダイエットに成功したスタッフは1名。脱落した大きな理由はGLP-1による吐き気です。この吐き気は時期的に胃腸炎の可能性もありましたが、体調不良との連絡があり、自宅療養を指示したため、確定診断には至っていません。

GLP-1で危惧される副作用は吐き気と便秘です。しかし、糖尿病治療薬としてGLP-1の副作用は治療開始初期に出やすいとの報告があり、時間とともに軽快する、あるいは慣れてしまう副作用であると解釈されています。

ライポソニックスの副作用は治療中に痛みを強く感じる人がゼロではないこと、あと皮下出血が生じる可能性があることくらいです。

以前から、当院はGLP-1に特化したダイエット治療は行う予定は無いよ、と宣言しています(なにもレッドオーシャン状態のメディカルダイエットに首を突っ込む必要が無いからね)。

しかし、どこかで私が痩せたことを聞きつけた患者さんからの熱狂的なリクエストがあるために、GLP-1とライポソニックスを組み合わせたダイエット治療のみ若干名に提供しても良いかなぁ、とも考えています。

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多くのクリニックが参戦しているGLP-1ダイエット界隈ですね。

まあ、当院的にはGLP-1を使ったダイエット方法は現時点では十分にエビデンスがあったとしても日本では鬼っ子扱いであるために、採用は躊躇しています。ライポソニックスだけでも十分に効果が期待できます。

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院長のブログを見たよ、と書き添えてね。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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