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放射線を使用した検査でがんになる危険性と安全性を上手く伝える方法

放射線、放射能というのは原発の問題によってクローズアップされて多くの人が関心をもっている言葉です。

医療現場では病気の診断や治療に有効に使用されています。しかし、安易な検査での使用は深く考えないといけない問題だと思います

検査に使用する放射線が引き起こす問題⋯医療被爆

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「放射線を浴びる」=「放射能に汚染される」は間違いです

  • 放射線を浴びるのは放射性物質から放出される放射線を浴びるのは、X線検査などの場合
  • 放射能を浴びるは放射性物質が体に付着したり、体内に入り込む場合

ちなみに初代ゴジラはラゴス島の恐竜ゴジラザウルスが放射線を浴びて巨大化したのであり、東京を壊滅させたのは放射線を口から吐き出したためです。ゴジラが口から吐き出していたのが、放射線なのか放射線物質なのかは映画からはハッキリ判明はしませんでした。

GODZILLA_-_Google_検索 http://www.scifinow.co.uk/より

もちろん放射能物質を直接浴びることもありますが、マスコミは「放射能を浴びる」という表現をする場合、放射線を浴びるということを意味しているのがほとんどです。 検査で浴びる放射線の量をわかりやすく表現するには 自然界から浴びる放射線量と事故などによった浴びる放射線量を比較する表現を使用しても実際はあまりピンと来ないのではないでしょうか?

実際に検査で浴びる医療被爆の放射線量は?

肺の様子を見る為に使用する胸部X線検査では0.1mSv(ミリシーベルト)以下です。肺がんなどで詳しい情報が欲しいときに使用するCTは1−10mSv程度ですが、胸部レントゲン検査の10倍から100倍の放射線を浴びることになりますが、この様な説明をしている医師って結構少ないのではないでしょうか?

日本人の死因のベスト2は心疾患ですが、診断に使用される心血管画像診断やPICと呼ばれる経皮的冠動脈(percutaneous coronary intervention)の場合は10−100mSvもの放射線を浴びてしまいます。 どのくらいの放射線を浴びると死ぬか? こんな単純な質問に即答できる医療関係者って結構少ないのが悲しい現状です。放射線による体への影響は此の様になっています。

The_appropriate_and_justified_use_of_medical_radiation_in_cardiovascular_imaging__a_position_document_of_the_ESC_Associations_of_Cardiovascular_Imaging__Percutaneous_Cardiovascular_Interventions_and_Electrophysiology 2 http://eurheartj.oxfordjournals.org/content/early/2014/01/06/より

検査によって生涯に渡って「がん」になる率は

・胸部レントゲンは100万に1人
・腹部レントゲンは10万人ー100万人に1人
・胸部CTは1万人ー1000人に1人
・PCIは1000人ー100人に1人

という確率で検査による放射線被爆によって「がん」になることを説明してくれると、大変わかりやすいと思います。  

検査による放射線の被爆を少なくする為には

放射線をつかった医療を核医学と言いますが、検査に置ける被爆量を減らす為に単光子放射線コンピューター断層撮影装置などが開発されていますが、残念ながらどこの病院にもあるという訳ではありません。もちろん此の様な特殊な検査機器を使用しなくても、最近のCTは性能も向上していますので、放射線を浴びる量も以前のものと比較して格段に少なくなっています。

しかし、一番の問題は医師側にあるのではないでしょうか?検査機器に頼らないと診断ができない医師が増えています。私が医師国家試験を受けた時に初めて試験にCTを使った問題が出題されたました。それから数年で東京中にあるCT検査装置の台数はヨーロッパ全体にある台数と同じとさえ言われたくらいに急速に普及したました。。必要ではない検査をしている医師が多い可能性が大であることは間違いないようです。