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眠くならない花粉症の薬、医師は自分で何を処方しているか?

花粉症の薬と眠気の関係

花粉症をお持ちの方は今まで薬を飲んで眠くなったことありますよね。「先生、この薬って眠くなるんだけど」と医師に伝えると「そうだね、効果がある抗ヒスタミン薬は眠気がくるんだよ」当たり前のことのように、春の花粉症の時期に医療機関での会話です。

でも、これウソです!都市伝説です。

抗ヒスタミン薬で眠気が副作用として強く現れたのは第一世代と呼ばれる古い薬です。市販の風邪薬に鼻水を抑える成分としてい入っている薬も第一世代のものがほとんどです。

ここ数年は眠気がでにくい花粉症の薬が多く処方薬として使用されるようになりました。市販の風邪薬は安全性が十分に確認されているから、抗ヒスタミン薬が入っていても医師の処方箋が無くても購入可能です。

新しい抗ヒスタミン薬は安全性が十分に確認されていないといった理由だけではなく、なぜ市販は不可で医師の処方箋が必要なのかという疑問は残ります。

患者さんに大人気の抗ヒスタミン剤の処方薬って海外ではドラッグストアで簡単に買えるんですけどね。今年は減感作療法が自宅で可能が新薬も承認されました。この新薬は花粉症を根本的に治しますが、時間が掛かるのが欠点です。現時点で使用される抗ヒスタミン剤の花粉症薬と眠気の関係について説明して行きます。

医療関係者が花粉症の場合、どの薬を選ぶか?

このグラフなんだと思いますか?花粉症の医師が自分で飲んでいる薬です。

日本経済新聞
http://www.nikkei.com/

ある薬がだんとつに人気があります。このことを知ってか知らずか、患者さんがご指名する花粉症の薬として私たち医師にも有名です。

ハクション大魔王をイメージキャラクターとして医療機関に売り込んだ商売上手な会社です(この抗アレルギー薬は1日2回飲まないといけないので、面倒くさがり屋の私はあまり好みません)。

このダントツの薬の副作用としての眠気発現率は8%くらいとされています。二番人気の薬は私も積極的に患者さんに処方しています。

この薬の副作用としての眠気発現率は1%ですし、1日1回の服薬で済みますので、なぜ医師がこっちの薬を選ばないのか不思議です。

医師も実はあんまり抗ヒスタミン剤のこと、あまり知らないんじゃない(本当だったらかなり怖い)という疑問です。

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http://aramatheydidnt.livejournal.com/より

眠気の副作用は花粉症薬の効果と関連はない

これは抗ヒスタミン剤を使用する皮膚科関連のデータ(特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構)ですが、鎮静性抗ヒスタミン薬(第一世代と一部の第二世代)と鎮静性抗ヒスタミン薬(第二世代と呼ばれる最近の薬)をかゆみを抑える効果と眠気の関連を調査したものがあります。

鎮静性というのは過剰に活動している痒みに対する神経を押さえ込む働きがあり、非鎮静性というのはそのような働きをしない薬という意味です。皮膚科の痒みを抑える薬も花粉症の薬も共通して抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤として使用されています。

この研究によれば抗ヒスタミン薬の眠気の強さと効果の強さは相関しないという結果が出ています(この研究も厳密な意味でダブルブラインドで行われていないので、後日ケチが付く可能性はあります)。

医療関係者が効果のある花粉症薬は眠気が強い、という間違った噂を流していた

そうなると気になる都市伝説「効果のある薬ほど眠気が強い」はどこから出たのでしょうか?

.医師から聞いた・・・33.1%
.薬剤師から聞いた・・・24.3%
.看護師から聞いた・・・1.2% 

となっていました。つまり、半数近くの人が医療関係者からいらん間違った情報を得ていたことになります。日経新聞の調査による医師が自分に処方する花粉症薬をみても医療関係者が勉強不足であることが良ーくわかります。
だって、眠気の副作用を重視しているのに、なんで一番眠気がない薬を選ばないんだ?!