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医療崩壊、医療壊滅を声高に叫ぶ医師会の裏話。本当の理由はこれ!?

私は医療崩壊とか医療壊滅とか叫んでいる、とかく批判されがちな医師会の会員です。医師会は開業医の権益保護団体的な圧力団体と考えられているようですが、首都圏では政治力があると感じている医師会員はほとんどいないと思います。

医師会が今回のコロナ禍においてメディア、特にバラエティ系情報番組風を装っているワイドショーで批判されているのか、医師会なりの事情があることを説明してみます。

厚生労働省の一部のグループは開業医を完璧にコントロールする野望を抱いている

全くエビデンスが無い、あったとしても公開はできないですし、噂話レベルかも知れません。また、私の妄想といわれてしまうレベルで話を進めます。

厚生労働省の中にいくつかのグループというか勉強会というか派閥があります。その1つの派閥は医師に首都圏集中をどうにか解消して、医療過疎地に医師を送り込もうとの理想を持っています。たしかに、医師の偏在は医療の地域格差を生み出して、日本が世界に誇る国民皆保険制度が目指す均一均等かつある程度のレベルを保った医療制度を妨げています。

そのグループが目論んでいるのが、首都圏における開業医の標榜科目の制限です。たとえば、目黒区には泌尿器を専門とする開業医が4クリニックあります。泌尿器科領域の病気に罹患する患者数によって将来的に、目黒区の泌尿器科の適正数は5クリニックである、なんて感じにしようと厚生労働省の一部は考えています。逆に3クリニックが適正な数であるとした場合、現在目黒で開業している泌尿器科のクリニックの1つは将来的に誰もが継承できないことになります。泌尿器科で開業したいけど、都内では開業できない、じゃあ地方で泌尿器科医が足りないと厚生労働省が判断している地域で開業しようとの流れに誘導させる方策です。

この制度、私は法律の専門家ではないので強い裏付けをもって主張することはできないけど、職業選択の自由という憲法に反した動きだと解釈できないとも言えないと思います。

つまり、医師のスキルの裏付けの指標である専門医制と絡めて、標榜科目の地域制限を断行しようと考えている厚生労働相の官僚グループがあるのです。

このような厚生労働省の役人の動きに対して、医師免許を保有していればどこで開業しようが勝手じゃん、と考えているのが医師会なのです。だから、お前のところは感染症に特化しろ!!とか急性期の患者さんだけ診察しろ!!との世論があっても医師会は余計なお世話です的な対応をしているとも考えられますよね。それ故に東京都の場合、コロナ専用病院として都立広尾病院と都の政策連携団体である公社が運営する荏原病院と豊島病院の3つの病院だけが対応したのです、とも考えられます。

以下の※は一般の方が医師および医師会について誤解しやすい話を羅列しました。

※医局制度が悪い、教授が強大な権力を持っているのが許せない!!との風潮がメディアを中心に沸き起こり、それが一般の方に知れ渡り、医師の間では医局制度の問題が提唱されたことによってテレビで観るような力をもった教授なんて、いまどき見たことありません。ちなみに医局制度が崩壊する以前は教授や医局長の一言で僻地に飛ばされたものでした。

※医師会って開業医の権益保護団体的に受け止めている人たちも多いようですけど、実際に「喧嘩太郎」と呼ばれた武見太郎医師会長のイメージが強すぎるのではないでしょうか?ちなみに武見太郎先生は自らは保険医の登録をしていなかったことはあまり知られていないようですね。

※厚生労働省のこのような動きも医師会や病院関係者は危惧しています。

厚生労働省「第二十三回 地域医療構想に関するワーキンググループ」資料2 具体的対応方針の再検証の要請の概要について

全国の公立病院の30%が統廃合の対象となっています・・・これを推進していたら、今回のような緊急事態の対応はかなり難しくなってくるとも考えられます。

※公立病院と開業医では立場が違うし、勤務医は医師会に入っていないと思われがちです。しかし、私が知る限りでは公立病院の院長・部長・医長は医師会員ですし、独立志向のある勤務医もいますし、途中で民間の病院勤務し医師会に入会する先生も珍しくはないです。逆にコロナに積極的に関わって野良PCRを行っているクリニックは医師会会員じゃなかったりします。

※人口あたりのベット数は世界一であっても、ICUの病床数は先進国で最低レベルだったりします。

これも今回の医療の逼迫状況を招いた一因だと考えられます。

東京都医師会長の発言、批判されているけど・・・。

私は東京都医師会長をいままでは冷ややかに見守ってきていました。ちょっとヒステリックなイメージもありますし、不要不急の外出を戒めておきながら、ご自分のクリニックは区健診とかやってんじゃん、と。しかし、今回の発言に関しては同意する点が多いのです(別に日和ったわけじゃないからね)。

東京都医師会、分断あおるメディアに一喝「なぜ皮肉めいた報道ばかりするのか」https://encount.press/archives/131136/

この記事にあるように

医師会は開業医の団体だとか、何もやってこなかったと言われているが、大病院や診療所も含めてやれることを精一杯やってきたつもり。

私も医師会の1会員として今回の騒動に関してはできる限りのことはしてきた・・・つもりです。

「私どもはあくまで医師会。評論家的に批評する立場でもなく、そんな状況でもない。誰が悪いと言ってるときではなく、知事にしても首相にしても一生懸命やっているんです! 全員で気持ちを1つにしないと乗り切れない状況にきている」と質問を一蹴。

この記事の後半数十文字に対して強く同意します・・・テレビ、特にワイドショー系で見かける医師の多くが批評家になっているし政策に口出しをしているんだよなあ。誰が悪いと言っている時では無いのも、、間違いなく強く同意します。戦犯を取り上げても感染症は気が付きません、感染拡大は収まりません(この言い方、なぜか学校の先生をイメージしてしまう小池都知事「コロナはカレンダーを知りません」との名言風ね)。

引用後半の「全員で気持ちを1つにしないと」発言、小池都知事以上に学校の先生臭が漂う根性論はダメだよね。そう言えば、西村大臣の「気の緩み」発言や小池都知事や医師会長の言葉って、「家に帰るまでが修学旅行です」って言っていた小学校の先生を思い出してしまいます。

医師会長は自分でコロナを診察していないじゃん問題をかばいます

東京都医師会長、昔の開業医に多かった見た目が一瞬おしゃれなんだけど、ちょび髭がなんかねえ、ってことは置いておきます。尾崎会長に対して会見している暇があったらコロナの患者さんの診察をしろよ!!とのご意見も耳にしたような、目にしたような記憶があります。

実はコロナ患者さんの診療にあたるには年齢制限があるのです!!

私が所属している医師会で第一波の時に、場所は秘密だけど医師会員によってPCR検査センターを設立する動きがありました。この時にPCRセンター運営に協力できる医師は手を上げるように伝達がありました。当然私は手を上げたのですが、年齢制限にひっかかってしまいました。たしか、感染リスクと重症化リスクを考慮に入れて50歳以下との基準がどのようなエビデンスに基づくのかは知らんけど設けられていました。

尾崎東京都医師会長は当然50歳以上の高齢者であり、万が一コロナに感染したら重症化する年齢です。だから尾崎会長は高齢でリスキーなんでコロナ感染者に特化して診察することはなるべく避けることが推奨されちゃうんだよね。

医療崩壊・医療壊滅、この表現はちょっとねえ・・・

医療崩壊との言葉、以前は今のような状態を示す言葉ではなく、医療に過度な期待をしている患者さんや医療費抑制によって医師がやる気を失った状態によって経営難になることを意味していました。詳細は以前書いたブログ記事をお読みください。

いま使われている医療崩壊は、コロナの患者さんが医療機関を埋め尽くすと、例えば交通事故で救急搬入された患者さんの治療ができなくなるでしょ、に変貌しています。今回の新型コロナ禍で初期には医療崩壊はコロナに感染してもなかなか入院できないし、疑いがあっても検査が受けられない、だから医療崩壊と思い込んでいた人も多かったですね。

医療崩壊については、その怖さはかなり一般の方に浸透してきたことは悪いことではないと思います。しかし、「医療壊滅」ってなんじゃろ?もともと群れることが嫌いで集団行動ができない、そして権威は苦手でついつい反抗する人生を歩んできた私としては、日本医師会および東京都医師会の会長の医療壊滅発言にからみたくなる気持ちを抑えるために本日はここまでといたします。