【新型コロナ🦠感染症太り対策に注意】痩せ薬を飲んだら肺炎になる可能性があるよ!!

漢方薬はいまだに副作用が無く、安心・安全な身体に優しく効果を発揮すると受け止められています。

漢方薬であっても副作用は当然あります。肥満改善薬が原因で薬剤性肺障害(間質性肺炎)になってしまった症例を見つけました。

新型コロナ🦠感染症禍で太り気味になった人が気軽に入手できる漢方薬が原因となって、へんてこな感染症に非常に似た症状である肺炎を起こしてしまってはたまりません。医療機関受診を控えがちな今日このごろ、薬は薬であると再認識をお願いしたいと思います。

肥満治療薬が原因の肺炎

例えばこのような状態にあるひとをどのように診断しますか?

現病歴:2001 年 12 月 6 日より肥満,便秘に対して近医より●●が処方され,内服を継続した.12 月 20日より乾性咳嗽が出現.2002 年 1 月 4 日より 38.5℃ の発熱,呼吸困難が出現したため,1 月 8 日,近医に入院した.胸部 CT にて間質性肺炎が疑われ,1 月 9 日当センターに紹介入院した

実はこの症例は、肥満と便秘に対して処方された「防風通聖散」という漢方薬が原因となって発症した薬剤性肺炎と確定診断されています。

新型コロナ🦠感染症太り対策として様々な方法がネット上や雑誌で提案されています。防風通聖散は漢方薬だから安全安心と考えて、ドラッグストアやネット通販で防風通聖散を主成分とする薬を買っちゃった人も多いのではないでしょうか?

恥ずかしながら私も新型コロナ🦠感染症太りと正月太りのダブルパンチに悩まされていて、ついつい薬に手を出しちまっています。

新型コロナ🦠感染症太り対策として、痩せる漢方薬を飲んだら新型コロナ🦠感染症感染症と間違えられる可能性も無いわけじゃないのです。

↑これは私の年末年始の体重の変化、縦軸の数字はご勘弁を。

安心・安全と思い込みがちな漢方薬の落とし穴は「間質性肺炎」

漢方薬は身体に優しく副作用が無い、と考えがちです。しかし、漢方薬であったとしても副作用は当然ありますし、中にはいわゆる重篤な副作用と考えられるものも少なくはありません。

新型コロナ🦠感染症太り対策で漢方薬を飲んだら、副作用で新型コロナ🦠感染症感染症と同じような症状がでてしまう可能性があります。

今回引用した論文は日本呼吸器学会雑誌第40巻第12号に掲載された「防風通聖散による薬剤性肺炎の1例」です。この論文でも書かれているように、漢方薬の副作用、特に薬剤性肺炎が医師の間で一般的に知られるようになったのは1989年以降です。

新型コロナ🦠感染症太り → 痩せるために漢方薬を飲んだ → 新型コロナ🦠感染症と非常に似た肺炎の症状

なんてことが起きてしまうのです。漢方薬による薬剤性肺炎の実態は間質性肺炎であり、新型コロナ🦠感染症禍の報道でも間質性肺炎という病名は広く一般の方にも知れ渡るようになりましたよね。 

薬剤性肺炎とは薬が原因となった肺炎を意味します。薬剤性肺炎の場合、肺水腫のような急激に発症するものから間質性肺炎のように長期服用後に起きる場合もあります。

詳しく知りたい方は日本呼吸器学会の「薬剤性肺障害の診断・治療の手引」(https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/1049.pdf)などをご覧ください。

防風通聖散を含む新型コロナ🦠感染症太り対策薬はこれ!!

防風通聖散が含まれているドラッグストアで簡単にゲットできる薬はこれらです。

  • 派手なCMで知名度の高い小林製薬のナイシトール
  • 古典的肥満解消薬であるコッコアポ
  • 私がAmazonで購入した防風通聖散料エキス錠至聖

他にも多数防風通聖散を主成分とした市販薬がありますので注意が必要です。

新型コロナ🦠感染症太り対策で飲んだ薬が原因の間質性肺炎は治るのか?

間質性肺炎はかなり厄介な病気です(私も肉親を間質性肺炎で亡くしています)。間質性肺炎、特に急性間質性肺炎の場合の治療方法は人工呼吸器の装着やステロイドの投薬と考えられています。しかし、残念ながら致命率は60%以上になっています(MSDマニュアルなどによる)。

もともと間質性肺炎が持病となっている人にとって、新型コロナ🦠感染症に感染することはかなりリスキーであることは当然です。昨今、新型コロナ🦠感染症感染の後遺症として肺の後遺症が報告され、メディアでも頻回に取り上げられています。

新型コロナ🦠感染症感染の後に治ったと診断されても、呼吸困難や息苦しいさが継続する場合、肺の組織の1つである間質がダメージを受けて間質性肺炎と考えられる症例も少なくは無いようです。

漢方薬が原因で間質性肺炎になった患者さんのその後

引用した防風通聖散が原因で間質性肺炎になってしまった患者さんのその後は、22日間の入院後無事に退院となっています。

漢方薬の中で薬剤性肺炎として間質性肺炎の原因になるのは小柴胡湯が一番多く、医師も処方時には慎重になっているはずです。あと、大柴胡湯は以前メディアが大々的に取り上げて医療関係者にはその副作用が知れ渡っているでしょう。しかし、半夏瀉心湯,辛夷清肺湯,柴胡桂枝乾姜湯といったどちらかというとマイナーなイメージの漢方薬でも間質性肺炎の副作用が報告されています。

正直なところ、私も防風通聖散が原因で間質性肺炎になってしまうことは予想もしていませんでした。Amazonで購入した防風通聖散の他に、コッコアポEXも購入してみたのですが、たしかに添付文書にはまれに下記の重篤な症状が起こることがある、として「間質性肺炎」も書かれていました。

私はどちらかというと、特に今の御時世は市販薬でカバーできる病気は市販薬ですまそう派です(※購入する場合は薬剤師さんが在籍しているドラッグストアに限るけどね)。気軽に手に入れることができる通販サイトでは残念ながら間質性肺炎の副作用は記載されていても目を通す人は稀なんじゃないでしょうか(※私を含む)。

すっげー勢いのブーメランになりますけど、新型コロナ🦠感染症太り対策の基本は食事と運動ですね。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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