野菜ソムリエさま、「さあ、ビールのおつまみにドリアンでも」そんな人いるの?

昔からおばあちゃんの知恵的に「うなぎと梅干し」なんてものが食い合せとして有名ですよね、まあ、一緒に食べた場合にどうなるかは知りませんけど。

先日、GunosyかSmartNewsかなんだかで見たのですが野菜ソムリエさんの記事が面白すぎるので、ご紹介するともにその中身を避けなお世話的に評価してみます!!

野菜ソムリエさんが書いた食い合せ記事が面白い!?

ネットニュースで書かれていたのは「ファンファン福岡」という情報サイト中の「その食べ合わせ、実はNG!野菜ソムリエが解説」という記事です。

これは前編(https://fanfunfukuoka.com/beauty/81337/)と後編(https://fanfunfukuoka.com/beauty/81342/)から構成された西日本新聞系のもののようです。野菜ソムリエさんが「根拠のある悪い食べ合わせを紹介」とトップにありますので、それなりの詳しい科学的あるいは医学的な根拠が書かれていると思って読んでみると⋯。

これらの一緒に食べてはNGの食い合せが前編・後編に書かれています。

  • キュウリ × トマトやキャベツ
  • ナス × そば
  • 大根 × ちりめんじゃこ
  • ほうれん草 × ベーコン
  • ネギ × ワカメ
  • レモン × 紅茶
  • ドリアン × アルコール
  • スイカ × ビール

前から知ってたよ、って人もいるでしょけど、ええっ、って驚いた一緒に食べてはNGな組み合わせもあるんじゃないでしょか?

ちなみに西日本新聞、食品添加物否定派のトンデモさん達の元ネタ「食卓の向こう側」シリーズ化していた新聞社です。ご興味のある方はこちらをどうぞ⋯悪質!!「日本の奇形児出産頻度が増えている」はニセ医学の典型的手法、母親に恐怖を与える!!

ドリアンとアルコール、そんなヤツいねーよ!!

たまたまドリアンってマレーシア語が語源ってことを知っていたので、マレーシアってイスラム教だから「ビールのおつまみにドリアンなんて食べるわけ無いじゃん!!」と思っていたのですが、まあ、日本でも輸入はされているワケで、ひょっとするとドリアンをおつまみに一杯なんて人も絶対居ないとはいい切れません。

http://www.kudamononavi.com/graph/category/ca=25

野菜ソムリエさんによるとこんな感じとのこと(後編より)。

果物の王様とは言っても、日本ではドリアンはあまり馴染みはないかも⋯。でも東南アジアでは、「一緒に食べると死んでしまう」と信じられている食べ合わせです。もちろんそれは大げさなのでしょうが、ドリアンには強い発酵性があるため、アルコールと一緒に飲むことでお腹の中で発酵して激しい膨満感に襲われるんだとか。

このドリアンとアルコールの組み合わせというか食い合せ、どっかでみたような、そうだ!!私の愛する出来るエリートが好んで読むと言われる高級クオリティ雑誌「SPA!」で読んだんだ。ほらここね、

https://nikkan-spa.jp/935059

 

あのSPA!でさえ(いきなり評価おちるけど)このドリアンとアルコールの組み合わせに対して

ただ、そもそもドリアンを酒のつまみに、というシチュエーションからして稀有な事例とは言えるかも。

ですから、その珍しい食べ物の組み合わせを野菜ソムリエという資格というかお仕事をされている方が「どうだぁ!!」的に記事にするのもなんだかねえ⋯。

薬との組み合わせ以外は悪影響ない、との謎の言葉

この前編と後編を読み流して、あれっヘンだぞ、と感じたのが次の部分です(後編より)。

でも今回挙げたものの中で薬との食べ合わせ以外は、1度食べたくらいではすぐに悪い影響を及ぼすものはありません。

老眼のせいか見逃したかと思って数回読んだのですが、どっこにも薬の話はでてきていません。ドリアンとアルコールの組み合わせを調べているときにこんな記事を見つけました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1436183774

なんせ、Yahoo!知恵袋ですから、精査はしておりません。

ドリアンとアルコールの組み合わせについてはCan eating durian and drinking alcohol kill you? Here’s what we know so far.という記事もありました。

この組み合わせ、根拠がなんだか⋯

キュウリとトマトの組み合わせでは次のように書かれています(前編より)。

そのまま食べてしまっては、トマトやキャベツに豊富に含まれているビタミンCが無駄になってしまいます。無駄にしないためには、酸性のものを一緒にとる、加熱するといったことで酸化せずに食べることができます。ドレッシングの多くにはお酢が入っていますので、サラダの場合、ドレッシングをかけて食べるのは理にかなった食べ方なのですね。

まあ、生野菜嫌いでナマのトマトなんてトンデモナイ!!って思っている私は刺激されちゃいました。イタリアンとかのトマトを使った火を通した料理ってビタミンCがたっぷりだったのですね。でもこれチョットヘンだぞ、ドレッシングに酢は入っていますけど、食品的にはアルカリ性の食べ物だよね、酢って。

となると「加熱するといったことで酸化せず」ってのもちょっと根拠がよく理解できません。ビタミンCって熱に非常に弱いので、火を通したら効果なくなるんじゃないの?まあ、ドレッシングをつかわなくても胃の中で十分に胃酸に晒されるので、酸性のものをわざわざ摂らなくても良いように思うのは私だけでしょうか?

野菜ソムリエさま【ナス × そば】の組み合わせはNGのようですが、冷やし中華はどうなのでしょうか?

ひょっとするとこのブログも前編と後編になりそうな予感。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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