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医療批判記事大好きな週刊現代さん⋯「病気の予防に薬をのむことは自殺行為」説の根拠は?

医療批判記事で取り上げる医師はトンデモ方面の方のようで⋯

医療批判記事で独走状態の「トンデモ的に安定の週刊現代」ですが、人選がどうもトンデモさん方面の医師に偏りが目立ちます。2017年月27日号の「心ある医師が警告する『病気の予防』で薬を飲むのは自殺行為です」で登場して、予防接種批判を行なっている医師の発言中に

予防接種は胃腸を通さず、注射によって直接血管に薬剤や異物が入るから危険

としか解釈できないとの記載あります。血管へのワクチン直接投与は医療業界はもとより、一般の方を恐怖のどん底に陥れています。

恐怖に陥った理由は医師と一般の方では違った理由なのですが、予防接種異物を血管直接投与説を語られている医師ってトンデモウォッチャー界では、以前から観察対象であり「やっぱりね」あるいは「やっちまったね」風に捉えられています。

だってその医師って「オーソモレキュラー療法」「分子整合栄養医学」「気功」「高濃度ビタミンC点滴」「免疫エネルギーテスト」さらにあの「Oリングテスト」の信奉者なんですから!!

週刊現代「病気の予防に薬をのむことは自殺行為説」はどんな根拠があるの?

トンデモさんと親和性が高いのか、あるいはトンデモさんを寄せ付けるオーラが出ているかは知りませんが、週刊現代ではこんなことが書かれています(ウェブで見られますのでそちらを紹介しますね http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51783 )。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51783 より

前半はすっ飛ばして件の医師の発言。

予防のために副作用のある薬を飲むなんてまさに自殺行為。ビタミン剤でも飲んでいるほうがよほど安全です。

おやおや、病気の予防にビタミン剤を推奨するかのような発言が見られます。さらに予防接種を否定するためにおかしなことを言い出しています

予防接種などの注射にもリスクがあります。投薬は身体に異物を入れる行為です。注射は胃腸を通さずに直接血液に薬や異物を入れるわけです。口から入った薬は腸というフィルターで必要なもの、そうでないものを分別した後に、肝臓という2つ目のフィルターで解毒されてから初めて体の中に入っていきます。注射はそれらをすっ飛ばしてしまう。だから注射は相当注意して行うべき医療行為なのです。

この発言ですが

血管に直接注射する予防接種ってあるんですか!??

皮下注射あるいは筋肉注射で行われる予防接種(飲むものもある)は数多くあることは、一般の方でもご存知ですよね。ひょっとして血管に直接静脈注射なのど方法で使用する予防接種があるとは勉強不足であったと、多くの医師(私の周囲だけかも)が文献を探しちゃったじゃないですかあ。

血管内に直接投与する予防接種の薬が見当たらないので、発言した医師の医療機関のサイトを覗いてみると、トンデモ医学のオンパレード!!なら仕方ないよね的な着地点に到達しました(もし、血管内に直接投与されるワクチンがあるよ、知っているよとの情報がありましたらご教示くださいませ 薄謝謹呈)。

トンデモ方面の医師さんのクリニッックで行われているニセ医学はこんな感じです

「ニセ医学=インチキ医学」と単純に考えないでください。関わっている治療法が標準医学から程遠い医療であり、信頼度の高いエビデンスがないけど、なぜかその治療法が医学的であり効果があると治療する医師が信じ込んでしまっている代替医療のことと定義します(私の定義ですがw)。もちろん治療する側の医師は疑いもしないでトンデモ医療を行なっています。

トンデモ系の医師は一味違う医療を目指しているのか、ビジネスライクに行なっているのか、完璧にあっち方面に行ってしまわれたのかの3つのカテゴリーに分けられます(これも私独自のカテゴリー分け。今回、週刊現代で爆弾発言をされた医師が経営する医療機関のサイト(http://www.matsudaclinic.com/)はこんな感じのトンデモ医療が記載されています。トップページはまあありがちな西洋医学だけでなく、東洋医学も取り入れていますよ、って感じですが、左のカラムにある治療方法と検査方法に書かれている項目を見ただけで、トンデモさんと言い切れます。

●オーソモレキュラー療法・分子整合栄養医学

分子栄養学って標準医療ではありませんし、酵素栄養学という今まで再度に渡って私が批判してきたニセ医学の理論的根拠となっているトンデモ科学です。さらにそのトンデモ理論に乗っかったオーソモレキュラー療法はサプリメントの摂取を積極的に行うことによって、悪質なところでは「どんな病気でも治る」なんて誇大広告的なことさえ主張しています。

●気功・エネルギー治療

これを本気でやっていたとすると、かなりトンデモを拗らせているようです。真っ当な気功は「内気功」に分類されていて、民間健康法的な効果は認められていますし、それなりの古い歴史もあります。しかし、第三者が気功を他者に気功を送ることの効果は科学的手法によって確実に否定されています。外気功って歴史的にも浅いものであり、本場中国の人でさえ治療効果を信じている人はごく稀。気とか生体エネルギーとかの言葉が出てきたらほとんどがトンデモ医学と考えて間違いないです。

●Oリングテスト

これは完璧にアウトです。自分の親指と人差し指で「O」の形を作って、それを第三者が引っ張ることによって病気のある場所や臓器を診断する方法です。生体を流れる気とかエネルギーを調べるらしいのですが、これは複数の研究者によって効果は否定されています。

●高濃度ビタミンC点滴

この治療法の説明にはノーベル賞を二回獲得したライナス・ポーリングさんが提唱した健康法であり、がんの治療にまで使われている、ある意味で罪作りかつ悪質なものです。「代替療法の光と闇」(ポール・オフィット著 地人書館)は医療関係でなくても、この治療方法がどれだけ怪しげなものであるかの理解を深めるためにオススメの書籍です。ちなみに高濃度ビタミンC点滴を健康法として取り入れていた、ライナス・ポーリングさんは前立腺がんで亡くなっています。

まあ、こんな感じで補完医療・ニセ医学のオンパレード状態の医療機関の医師がいくら「心ある医師が警告する『病気の予防』で薬を飲むのは自殺行為です」に専門家として登場しても、トンデモ認定は免れません。

トンデモさんをかばう訳ではないのですが⋯

どんな薬剤もワクチンも最終的には血管を通じて全身に行き渡ります。ひょっとしたら予防接種は肝臓を通過しないで、いきなり毛細血管で吸収されされる事を言っているのかもしれません。

皮下注射であろうと筋肉注射であろうと、ある意味では血管に入るとの表現は間違いではありません。でも、週刊現代の文章はどう見ても静脈注射でワクチン接種しているように受け止められてしまいます。週刊誌の場合、私の経験上は事前に医学的な記載に間違いがないかチェックするために、自分の発言部分だけの原稿の一部を見せられる場合が多いのです、今回どのような作業工程によってヘンテコリンな医療記事が出来上がったのか不思議です。

このニセ医学のオンパレード、個々の説明をしだすとかなり長いブログになってしまいますので、シリーズ化しても良いかなあ、と考えています。「心ある医師が警告する『トンデモ医療』で治療するのは自殺行為です」ってタイトルで。