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「顎にインプラント!?」マリリン・モンローが受けた美容整形の証拠とされるレントゲン写真がオークションに!(一部修正)

マリリン・モンローって言ってもね、誰?って今の若者の反応でしょう。

私の世代としても「かなり昔のアメリカのセックスシンボル」程度のイメージしかありません。ケネディ大統領と浮名を流したり、当時のアメリカスポーツ界の英雄ジョーディマジオと結婚したり、アメリカの知性派劇作家アーサー・ミラーと結婚したり、最後は睡眠薬で自殺と元祖お騒がせ女優です。

オッサンの中には未だに彼女の大ファンもいると思います。ときどき彼女のDVDを見て「結構可愛いじゃん」的な反応を示す私です。

マリリン・モンローのレントゲン写真がオークションに!!

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http://www.dailymail.co.uk/

さすがお騒がせ女優!死んでからも彼女のレントゲン写真がオークションにかけられてアメリカでは結構話題になっています。

レントゲン写真の解釈でいくつかご指摘を受けましたので一部修正しました。

だいぶ古いレントゲン写真ですが

メディアによれば「マリリン・モンローが美容整形手術を受けていたことを示す証拠」とされる担当医のカルテが競売にでるとのこと。医師の守秘義務はどうなっているんだ!との声は聞かれませんが、同時に彼女のレントゲン写真もオークションにかけられるとのことです。

医師の守秘義務違反騒ぎは日本でも最近ありましたね⋯詳しくは「非常識にもほどがある!美容整形外科医の子供が患者である芸能人のことをTwitterで暴露したらしい?!」をご覧ください。

「マリリン・モンロー、あごの美容整形手術を受けていた」という証拠は下のものですが、どの記事もどこをどのように美容整形したかは明確にしていませんので、私が明確にします。

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上アゴの写真が四枚並んでいますが。上と下とを比べると上あご全体の丸みが出ています。 (訂正前は違う写真を挿入してしまいました⋯ご指摘ありがとうございます)

また、同時にカルテもオークションに出ているようです。それが今回の騒動のタイトルなんですが、カルテによると1950年にインプラントを下顎に入れたことが記されています。その後吸収されたためか、溶けて行った的な表現をしていますが、軟骨をいれて「溶ける」というのは考えにくいのです。しかし、亡くなってかなり時間が経過したとしても、カルテがオークションに出されてしまう、ってどうなんでしょうね。

下顎の治療のレントゲン写真はオークションには出ていないようです。

マリリン・モンローが受けたであろう治療を予想してみました

上あごのレントゲン写真は、白い部分は他の骨の色と似通っていますのでカルシウムを多く含んだ物質と予想されます。しかし、形状が均一ではないので骨というより軟骨を利用しての「あごの美容整形手術の証拠」と判断されているようです。

軟骨ってまさか他人様の軟骨を利用するのはいくらなんでも50年以上前としても考えにくいので、自分の軟骨を使用した可能性が考えられます。しかし、自分の軟骨ってどこの物を取り出して自家移植したのか、少し疑問点が残ります。軟骨を丸ごと取り出してもそれが自分の組織である限り、溶けたり崩れたりする可能性は考えにくいのです。

追記:どうも最近は中国方面では第三者の軟骨を美容整形でつかちゃうことがあるようです。第三者って誰だろう(棒)

女優という仕事柄、顔に傷跡を残すことは避けたいでしょうから、下唇の内側に切開を入れてインプラント(軟骨かな?)を挿入した可能性があります。またはその当時は現在のようにヒアルロン酸もありませんし、コラーゲンも有りません。

一つ考えられるのはパラフィンやワセリンなどの炭化水素系異物、シリコンオイルやシリコンジェルなどのシリコン系異物の注入です。この治療は戦後の日本でも流行しましたが、しかしヒト・アジュバント病の原因とされ、社会問題になったようです(美容外科古老の話)。

ちなみに、パラフィンをを局所にいれた年配の男性を20年以上前診察した記憶があります。「陰茎内異物注入30年後に慢性関節リウマチおよび悪性リンパ腫を併発した1症例」(日本臨床免疫学会会誌 Vo1.11 No .4)などの症例報告がある時期沢山ありました。

鼻も整形疑惑??

マリリン・モンローは以前から「美容整形疑惑」が指摘されています。今回のオークションでは「鼻整形の証拠」とされるレントゲン写真も掲載されいます。、Y字型の異物が入っているのは間違いありませんが、私には何を使ったかは判別できません。シリコン状のものにしては白くハッキリ写り過ぎていますが。

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でもY字型の異物が入っているのは間違いありませんとの意見もありましたが、これは鼻中隔という細い骨だと思われます。

初期の写真と後期の写真では明らかに鼻の形は変わっています。

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http://up.gc-img.net/

多分、鼻筋を通す何かをしたことが予想されますが、インプラント状のものはレントゲン写真からは判別できません。当院では安易にインプラントを鼻に入れることに警鐘を鳴らしていますが、マリリンモンローの場合は凄まじい人生を送っていますのでDV被害で鼻を骨折してそれを修復するときに「ちょいと鼻の形も修正しちゃった」と解釈してあげたいと個人的には思っております。

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」という諺がありますが「マリリン・モンローは死してレントゲン写真を残す」ということでした。最後の最後までお騒がせ女優であることには間違いありません。

でも、個人的には魅力的で可愛い歴史に名前を残す素敵な女優だと思います。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

詳しいプロフィール

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