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中国の女優が美容整形で失敗報道、原因を調べてみたら当然の結果かも。

先週あたりから中国の女優さんが美容整形に失敗したとの報道が各種メディアで取り上げられています。驚いたのはオールドメディアとも呼ばれる一流新聞までがこの美容整形失敗を取り上げています。

美容整形の失敗と呼べるものなのだろうか?

https://mainichi.jp/articles/20210209/k00/00m/030/078000c
  • 毎日新聞「中国の人気女優、美容整形の失敗公表 SNSに写真投稿し警鐘」
  • 産経新聞「中国の女優が美容整形の失敗公表 壊死の写真で警鐘」
  • BBC「中国の女優、美容整形の失敗をSNSで公表 鼻先が壊死と」
  • TBS「中国女優が“整形失敗で鼻先壊死”訴え 無資格クリニック問題に」

報道からわかるのは中国の人気女優が鼻の美容整形を無資格クリニックで行ったことによって、酷い状況になってしまった、ですね。

五本木クリニックはいままでどちらかというと、美容皮膚科、つまり切らない美容医療を中心に行ってきたのですが、あるきっかけで美容整形と呼ばれる美容外科方面にも力を入れようとしていた矢先の事件です。

若く美しい中国の女優さんが、なぜこのようなことになってしまったのか、五本木クリニックが誇る世界中に張り巡らせたネットワークから、整形失敗で鼻先壊死の真相をお伝えします。

そもそも同種組織移植ってひょっとしたら・・・

どのような美容整形を行うと、この女優さんのようになってしまうのか、最初は以前ご紹介したような未熟な医師によるヒアルロン酸注入が原因と考えていました。しかし、鼻の中央部が左右ともに壊死している状況と画像からはうかがえるので、ヒアルロン酸注入の失敗では無さそうなのです。

当院美容外科専属の松下医師は中国語がペラペラなので、現地の美容外科医の協力を得て、このような記事を見つけてもらいました。

中国の女優さんの鼻の美容整形失敗の主な原因は3つと考えられます。

  1. 術後の感染
  2. 同種軟骨移植による拒絶反応
  3. 無許可のクリニックで美容整形を受けた

1の術後の感染は術中の感染も防ぐために、手術前に抗菌剤の服用や点滴を通常は行います。手術後も感染の危険性は避けられないために数日は経口の抗菌剤の服用をするのが常識です。

2の同種軟骨移植、これは少々衝撃的です。自分の軟骨を使用する場合は自家移植とか自家組織移植(autologous tissue transplantations)と表現します。同種との表現はひょっとしたらひょっとですけど、第三者の軟骨を鼻に移植したことが考えられます。じゃあ、誰の軟骨?と素朴な疑問も出てきますよね。中国の美容外科医に尋ねたところ中国では「同種移植」は普通に行われているようです(たぶん、死体から採取したのかなあ・・・・)。

他人の組織ですから拒絶反応するのは当たり前、日本ではまず考えられない美容整形が海外では実際に行われているのですね。

3の無資格はTBSの報道だと、鼻の美容整形を行う資格がなかったクリニック、と書かれています。中国では人体の各部位ごとに美容整形手術を行う資格が必要なのか、あるいは第三者からの組織の移植に関しては資格が必要なのか、いまのところ詳細な情報は入手できていません。常識的解釈だと後者の理由だと考えられます。ちなみに日本では自家組織(自己の組織)の移植は許されていますが、美容整形での第三者からの移植は耳にしたことがありません。

https://www.orientaldaily.com.my/news/entertainment/2021/02/06/391330

中国のメディアではこの女優さんの手術中の画像が多数出回っています。なにかテレビ番組の収録とかだったのでしょうか?日本の報道では中国の有名女優さんとして取り上げられているのですが、中国の美容外科医の多くは、「誰?」状態であったことをお伝えしておきます。

美容整形を受ける時の基本的なチェックを怠ったのでは?

この女優さんは友人の紹介でこのクリニックで美容整形手術を受けることになったと、中国のメディアは伝えています。友達や家族の紹介の医療機関、ここに信頼を寄せるのは当然の成り行きです。

しかし、友達や家族であっても医療の素人、ネットで、「鼻の美容整形手術を受けるならオススメはどこでしょうか?」と質問するくらいの推奨グレードよりは高いかもしれません。

私は美容整形を受けようとする患者さんへは即日手術は避けるべきだと考えています。まず下見がてらに数件の美容クリニックをピックアップして、相談として実際に足を運ぶことをおすすめしています。現在は、あまり外を出歩かないようにしてね、との話が出ている真っ最中なのでオンライン診療を使ってみることも1つの方法だと思います。信頼たる美容外科医を見つける苦労はしていただきたいと思います。

当院のオンライン診療は「ポケットドクター」を使用してます(https://www.pocketdoctor.jp/institution/)。美容整形の相談は無料です(鼻のプロテーゼ抜去及び自家組織に関してだけ有料)。

これをインストールしてください、クリニックのナンバーは「11027051」です。

著者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の著者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

詳しいプロフィール

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