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ホクロのレーザー治療で麻酔は必要?→キュリアを使えば麻酔なしでも治療できちゃいます 

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一般的にホクロの治療に使用されるレーザーは、炭酸ガスレーザー、CO2レーザーです。これは高熱のレーザー光を使用して切除、蒸散する方法で、麻酔なしではかなり痛い治療です。麻酔はマストです。ですが、麻酔は嫌、局所麻酔の注射さえも嫌だという患者さんは少なくなりません。そこで貼る麻酔というのもあるのですが、効果が出てくるまでに30分以上かかりますし麻酔効果自体も注射よりは弱いです。今回、キュリアというレーザー治療機なら麻酔なしでもホクロの治療ができるということをお伝えします。

レーザー治療に麻酔は必要か?

Qスイッチレーザーと呼ばれる一般にはシミの治療に使用されるレーザーは照射時間が1000分の1秒単位なので、通常麻酔は必要としません。一方ホクロの治療に使用される炭酸ガスレーザー、CO2レーザーとも呼ばれますが高熱のレーザー光を使用して切除、蒸散される方法ですので照射時間が数秒単位になってしまい、麻酔なしではかなりつらい治療になってしまいます。麻酔は患部に注射をする局所麻酔またはシール状の麻酔剤を貼る場合もあります。局所麻酔の注射さえも嫌だという患者さんもいますので、貼る麻酔を使用するのですが、この麻酔は効果が出てくるまでに30分以上かかってしまいますし、麻酔の効果自体も注射するものよりは弱くなってしまいます。

麻酔なしでOKのレーザー治療器「キュリア」

キュリアという名称のレーザーがあります。新しい治療器ではありませんが、幾つかの特徴があります。レーザー光を作るにはダイオードが使用されています。ダイオードレーザー自体はレーザーとしていは古典的なものです。レーザーを生産している国はアメリカ・イスラエルが多いのですがこのキュリアは純国産です。さらに日本人的な発想でレーザー照射するヘッドと呼ばれる人体に接触する部分に冷却装置がついています。開発したときの思想は「日本人の肌に適したレーザー、つまり照射によるダメージを軽減し、安全性を追求し、照射エネルギーを最小限に抑えることにより安全で継続的な治療を可能にする」ということでした。

レーザーが反応する組織

波長は810ナノメター (上の図だと0.81マイクロメーター)になっているために、メラニンに反応する性質を持っています。また照射時間が長いためにロングパルスレーザーに分類されています。実はこのキュリアは「レーザー脱毛器」として開発されたものでした。

レンズを使って焦点を絞るとホクロが取れる

脱毛に使われるこのキュリアですが、光学的レンズを組み合わせることにより焦点をさらに絞ってパワーを高めることによってホクロの治療にも使用が可能です。開発メーカーは二デック社は日本における眼科領域の検査機器の大メーカーですので、光学的な研究は日本最先端で得意中の得意です。表皮冷却ウィンドウは5℃まで下げることができますので、患部を冷却しながらレーザーを照射することができます。冷却することにより患部以外の皮膚がダメージを受けないで済みますし、冷やすことによって痛みを感じなくなりますので、麻酔なしでホクロの治療が可能となりました。

ダイオードレーザーキュリア

治療後にテープを貼る必要もありません

実際の治療は数秒で終了です。痛みを感じることはありません。炭酸ガスレーザーと違って、その場でホクロが消失するのではなく、ホクロ自体は色がさらに黒くなったよう見みえます。つまり、ホクロのメラニン自体は破壊されていますが、ホクロのメラニンのみに反応するので一見では治療後と差が表れないのです。わかりやすく表現すると治療した部位はレーザー照射によって一瞬のうちにかさぶたになってしまうのです。かさぶたはご存じのように傷の下から正常な皮膚が出来上がるまで患部を守る役目をはたします。キュリアは治療直後からかさぶたが存在するのですから、患部を保護するためのテープや被覆材を使用する必要はありません。

このかさぶたが取れないように慎重に洗顔をしていただくと一週間ぐらい経過後にポロリとかさぶたが取れたあとには、きれいな肌が出現します。なぜかこのキュリアは爆発的なヒットはしなかった機器ですが、当院ではホクロの治療に今でも活躍しています。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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