陰謀論と反ワクチンは親和性が高い、例えば波動系自称サイエンスライター、ケイ・ミズモリ氏。

非科学的な理由・理論によってワクチン忌避を訴えかける反ワクチン派と呼ばれる人々が存在します。

彼らの多くは世界は巨大陰謀組織に操られていると信じ込んでます。彼らの特徴は特別の情報があり、それはほとんど人が真実なのになぜか大手メディアが取り上げないために「不都合な真実」なんて呼び方をしています。

反ワクチン派の多くは陰謀論信奉者

反ワクチン論者として内海聡医師や何を専門としているか不明ながら怪しげな医療を信奉している船瀬俊介氏などが知られています。彼らはワクチン接種をすることは陰謀組織に操られている愚民が行うことである、なんて主張が論旨ですね。

トンデモウォッチャーを自認する私としては、あまりメジャーではないながら地道にトンデモな発言を繰り返しオンライン代替医療講座やオンライン代替科学講座を主宰しているケイ・ミズモリ氏(どう見ても日本人だと思うんだよなあ、多分本名は水森啓さん)をご紹介しつつ、反ワクチン論者のロジックが矛盾だらけであり世の中の動きには敏感ながら科学的常識や社会情勢から取り残されている事実をお伝えします。

トンデモ陰謀論者ケイ・ミズモリ

http://www.keimizumori.com/index.html

自称サイエンスライターのケイ・ミズモリ氏はYou Tube方面で活躍しているようですね。なんとなーく元気がないというか生気が無い点が気になります、体調を害しているのでしょうか、心配ですね。

究極のワクチンが開発されたが巨大医薬品業界に握りつぶされた?

ケイ・ミズモリ氏の代表的著作として「超不都合な科学的真実 もうからない重要な発見はすべて潰される」(2007年徳間書店)を参考図書として話を進めます。

ケイ・ミズモリ氏によれば、ガン、エイズを治癒させる治療率99%のワクチンが開発されたのに一般に知られていない(現時点で99.99999%の医師がそんなのあること知らないと思うぞ)のは巨大製薬メーカーの陰謀によるものなんだってさ。

陰謀組織は世界中に監視機関をもっていて効果がありすぎる治療法の発見は巨大陰謀組織にとって不利益になるために跡形もなくぶっ潰されるそーです。

いま世界中に広がっている感染症を抑え込むために唯一効果がある薬はワクチンです。そのワクチンを製造しているのは多くがワールドワイドな巨大製薬会社なんだけどなあ、巨大陰謀組織が大儲けを企むのであればワクチンなんて製造しないで、貴重かつ高価な治療薬の開発に専念したほうが陰謀組織的にはメリットがあると思うのは私だけじゃないはず。

反ワクチン派がキーキー、ギャー反対しているワクチンは巨大製薬メーカーが開発したんだけどね。

こんな単純な思考もできない巨大陰謀組織ってメチャ能力低そうじゃないですか、恐れるに足らず、ってヤツね。

陰謀論者は陰謀論に取り憑かれて反ワクチン行動を繰り返す

現時点で感染症拡大を抑え、重症者を少なくして死亡リスクを下げることの大活躍しているワクチン、これをワケのわかんない理論を振り回して反ワクチン・ワクチン忌避ブームを演出している人々の一部はこんな話を取り上げてワクチンの危険性を訴えたりしています。

マラリアが存在していた地域にはそもそも「がん」という病気は無かった。しかし、マラリアを廃城したところ住民のがん発生率が高まった(前掲「超不都合な科学的真実 P45の要約)。

87か国で2億1,900万人のマラリア患者がアフリカを中心として2017年ころはいたそうです(厚生労働省検疫所「マラリアについて」より)。マラリアに対しては早期発見・早期治療をしなければ致命的であり子供の死亡者は全死亡者の61%にもなることを前掲の厚生労働省の資料は伝えています。

ほとんどのがんは高齢者が罹患する病気です、子どもたちがマラリアで死亡することなく大人になる、マラリアに感染した成人も薬でマラリアが治癒して長生きする、そうすれば当然がんを罹患する人が増えるのがあたりまえじゃん!!という単純なことさえ陰謀論に取り込まれてしまった人は理解できないのです。

反ワクチン論者に、「ソマチッド」の存在を尋ねてみよう!

内海医師にしろ船瀬俊介氏にしろ彼らの書いた一般書籍で「ソマチッド」という言葉を見かけることができます。ケイ・ミズモリ氏もソマチッドについて著作内で語っていますが、そもそもソマチッドって1924年生まれのガストン・ネサン氏が20代なかばで発見した「不死身の微小生物」です。

なんとこのネサン氏は倍率3万倍の光学顕微鏡でソマチッドを発見しているんです!!

21世紀においても光学顕微鏡の倍率はどんなに頑張っても2000倍、1950年代に3万倍の光学顕微鏡で微生物を見つけられるはずは科学的にあり得ません。

反ワクチンでソマチッドの信者さんはぜひ光学顕微鏡で見つけたウイルスの写真を提示するだけど、巨大陰謀組織に握りつぶされている不都合な真実が明るみに出て反ワクチン派の話にちょいとは耳を傾けるまっとうな医師や科学者もでてくるかもよ。

反ワクチン論者に、「地球は球形ですか?」と尋ねてみよう!

地球が球体をしているのは巨大陰謀組織が植え付けたウソであり、実際の地球は平面である!という右から見ても左から見てもトンデモな「地球平面説」を信じ込んでいる人々がいます。彼らは地球平面協会(Flat Earth Society)を組織して、地球が丸いと信じ込んでいる愚かな人々に地球平面説を訴えかけており、その多くがワクチン反対派です。

突拍子もない話を信じ込ませるのは真っ当な世界から切り離すためのマインドコントロールのテクニックの一つです。ソマチッドや地球平面説の信奉者が反ワクチンを唱えるのは、ヘンテコなビジネスへのお誘いの可能性が大。

つまり非科学的非医学的理論で反ワクチンを唱えている人たちはあなたの健康を心配しているのではなく、マインドコントロールをして何らかの怪しいビジネスに勧誘するテクニックの一つとして「反ワクチン」「ワクチン陰謀論」を語っている危険性に気をつけましょうね。

 

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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