話題の夢の治療機器「テスラ缶」を反ワクチン派の医師が取り扱いだしたらヤバい、ヤバい!!

テスラ缶なる自称・治療機器がネットで販売され、なぜか反ワクチン派の方々から高い評価を得ています。

テスラ缶やメドベッドと呼ばれる医療機器は本当に病気を治し、その効果をFDAが認めているのでしょうか?

気になるテス缶の中身とその正体を検証してみますね。

テスラ缶を徹底的に検証

これはテスラ缶のイメージ画像です😁

究極の若返りグッズ「テスラ缶」を医師が診療に使用したら問題無し!!

テスラ缶というどうみても怪しげなグッズが250万円で販売されています。テスラ缶は別名「メドベッド」とも呼ばれており「夢の治療機器」としてこのような感じで販売されています。

メドベッド「テスラ缶」販売サイト

https://www.teslamedbed.net/

名称は「テスラ メドベッド」となっていますが、ベッドの下に見えるのがテスラ缶で、メドベッド=テスラ缶と考えて差し支えないですね。

このテスラ缶の効果・効能はなんでも「生命力エネルギーで細胞を健康に再充電して修復する」そうなんで、誰がどうみてもからだに良さそうですし、病気も治ってしまうと考えます。

このテスラ缶の広告では効果に関しては、書けないことが沢山あるので公式ラインでお問合せをする方式になっているのは薬機法という法律に違反しない為の技だと考えられます。

薬機法は医学の素人さんがトンデモ医学で被害を被らないために、医薬品や医療機器などの有効性・安全性を確保するために設けられた法律で正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で旧薬事法を改良したものです。

テスラ缶の実物

これがテスラ缶の神々しいお姿です。

どこからどうみてもなーんの効果もないただの缶をベッドの下に置いたところで健康被害は起きないだろけど、250万円という大金を払って燃やさないゴミの日であっても、あの中身では処理に困って途方に暮れることは間違いないです(笑)。

しかーし、テスラ缶を医師が販売したり、処方したりした場合は薬機法に抵触する可能性は回避できるのです。なぜなら誰がどうみてもポンコツの擬似医療機器と考えられる「メタトロン」などが医師や国家資格のある代替医療や怪しげな代替医療で平然と使用されているからです。

こんなのもありますね。「テスラジェネレーター」健康増進!人生の華やぎ!宇宙テクノロジー?【吉田統合研究所】が提供しますhttps://www.yoshida-togo.jp/tesla/

うわっ、当院所在地の近くじゃん(汗)

テスラ缶と反ワクチンの深い関係

ここで俎上に乗せたテスラ缶はイーロン・マスクの会社のテスラとは全く関係はありません。昔々天才と呼ばれながら葬られたニコラ・テスラ(Nikola Tesla)という発明家がいたことに因んだ名称だと考えられます。

テスラさんはエジソンのもとで働いている時に電気の交流の有用性に気が付いたのですが、直流での発電事業を推進していたエジソンの陰謀によって葬りされました。現在、私たちが日常で使用している電気はテスラが注目した交流であることから悲劇の天才との評もあります。

そのテスラの名称をつけたトンデモ系ニセ医学グッズであるテスラ缶を反ワクチン陣営が大歓迎したのも感慨深いものですなあ。

メタトロンについては トンデモ波動系「メタトロン」が困ったちゃんを大量に生み出す理由。潜入レポートでブチ切れているトンデモ医学総本山のウェブサイトは悲しくなるほど矛盾だらけなど多数取り揃えていますので、ご興味のある方はどーぞお読み下さい。

そんなテスラ缶の中身ですが、ただのセメントだの鉱石だのという情報が拡散されています。つまりメタトロンより雑な代物であることは既に多くの方がご存知だと思い、ここでは端折りますね。

テスラ缶はFDAに登録された医療機器だから効果の信頼性は担保されている

中身を見るまでもなくポンコツと考えて間違いのないテスラ缶ですが、テスラメドベッドの広告にはTeslaBioHealearsのGoMedBedGeneratorsはFDAに登録された医療機器であることが記載されています。TeslaBioHealearsのウェブサイトはこんな感じになっています。FDAのウェブサイトで実際にGoMedBedGeneratorsが登録されているかまでを調べるユーザーは少ない。考えて余計なお世話として調べてみると、こんな結果になりました。

FDAのサイトで「gomedbedgenerators」で検索した結果

https://www.fda.gov/で「gomedbedgenerators」で検索した結果。

米国TESLA BIOHEALINGのウェブサイトを目を凝らしてみると

Tesla BioHealing does not provide any medical advice. Our products, FDA-registered Tesla BioHealing OTC (Over-The-Counter) Medical Devices, and services are not intended to diagnose, treat, cure, or prevent any disease or medical condition. Please consult your own healthcare provider if you have any medical issues.

と下の方に小さい文字でに書かれています。

この文章から読み取れるのは、

  • Tesla Bio Healing が医療機器を店頭販売をすることがFDAに登録されている。
  • Tesla Bio Healingが販売されているものは病気を治療するもので無く、病状の診断はできないし、病気の予防を目的とするものではありません。

なのです。たんに医療機器販売業者として登録されているだけでテスラ缶やメドベッドの効果をFDAが認めているわけではないのです。つまり、

どこからどうみてもテスラ缶であろうと、メドベッドであろうとFDAが効果を認めて無いよ!!

と解釈できるはずです。

日本におけるテスラ缶やメドベッドを販売するときにFDAに登録された医療機器です、として広告するのは限りなく薬機法に抵触する可能性があります。

医師がテスラ缶やメドベッドを販売したら薬機法には抵触しない

医師の裁量権というものが時々話題になったり問題になったりします。人体は必ず個人差があり、100人に処方して100人に同じ結果が出ることは稀です。治療にあたっては所謂さじ加減が必要となってくる場面が実際の臨床の場では皆無ではありません。

本来はこの「さじ加減」を医師の裁量権と解釈するのが真っ当な裁量権の解釈ですが、この裁量権は拡大解釈することも不可能ではありません。

例えば通常は毒であると考えられているものを患者さんに処方しても極端に医師の裁量権を拡大解釈すれば問題無し、と判断することさえ可能なのです。

先程「メタトロン」というポンコツ擬似医療機器について述べましたが、真っ当な医師であれば目もくれないメタトロンを採用している医師の多くが反ワクチン派であり、テスラ缶やメドベッドを取り扱っている、その効果を絶賛している人々も反ワクチン派である点もかなり気になります。

反ワクチン医師が今のところ私が見る限りではテスラ缶やメドベッドに関しては触れていないのが不幸中の幸いですね。

反ワクチン医師がテスラ缶を推奨して治療に使ったり販売したりしたら誰も止めることができないのですから!!

「テスラ缶(メドベッドジェネレーター)」なる物体が高額で売られていても、効果を信じるのは危険です

https://twitter.com/kurodoraneko15/status/1453329341056569352

※テスラ缶に関しては陰謀論の専門家である黒猫ドラネコさん(@kurodoraneko15)が鋭く斬り込んでいます。

私ならかわいい、かわいいペットのハリネズミくんの寝姿を見ながら缶入りビスコを食べたほうがリラックスできてリフレッシュできます。※個人の感想です(笑)

この記事のURLとタイトルをコピーしてシェアする際にペーストする
タイトルとURLをコピーする

執筆した医師

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

五本木クリニックのブログを購読する

五本木クリニック院長のtwitterアカウントをフォローfeedlyで五本木クリニックのブログを購読するインスタで桑満おさむ医師のアカウントをフォローする