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ドクターズコスメと普通の化粧品の違い、知っていますか?実は効果に違いは⋯。

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日本ではドクターと言えば医師の英語と皆さんは思っているでしょうが、本当は違います。

英語圏ではPhysician(日本語では内科医)と呼ぶことが多く、外科系の医師はSurgeonと呼ばれたりします。

Doctorは一般的には博士と訳されることがありますが、日本で博士の本当の名称はPhilosophiae Doctor(Ph.D.)なんですけど、ヨーロッパでそもそも大学って宗教系が母体になって神学とか哲学(philosophy)を学ぶ場所であったから此の様な複雑な呼び方ができました。

でも、日本ではドクターと言えば医師というのが慣用になっていますので、理屈っぽくしないで話を進めますね。

ドクターズコスメの定義はありませんので、効果で違いを見分けるのは難しいです

ドクターズコスメの定義

世界中の皮膚科医や美容皮膚科が効果的なドクターズコスメの開発を行っています。

ドクターズコスメという名称は厚生労働省が判定する効果の基準による違い?

化粧品と呼ばれるものは何かを治すとか、何かを改善する、その効果・効能によって厚生労働省は医薬品・医薬部外品・そしてその他に分類しています。一般的に化粧品は効果・効能はかなり低いという位置づけで医薬部外品の下に分類されています。その為に効果・効能を露骨に広告宣伝をすることは禁じられています。サプリメントの位置づけを同じ様なものですから、ドクターズコスメに過度な効果・効能を求めてはいけません。

ドクターズコスメは商標登録?

記憶が定かではないのですが(しっかり調べろとの声は無視)、ドクターズコスメやドクターコスメという名称が出現しだした10数年前にこれらの名称を商標登録した人がいた様な気がします。しかし、審査をお役所仕事的にこなしている間に世の中に出回ってしまったので、正式に商標登録できなかったのかもしれません(この当たりしっかり調べろと再度の声も無視)。現在ではドクターコスメ、ドクターズコスメで商標問題で係争中なんて話を聞きませんので、誰でも自由に使用できる言葉と認識してください。

ドクターズコスメでも、効果は化粧品と医薬部外品では大違い

話は繰り返しになりますが、化粧品と医薬部外品って大きな違いがあります。医薬部外品は私たちが使用する医薬品より効果は落ちるけど、副作用等も弱いのでドラッグストアで購入することができます。歯磨きグッズでも医薬部外品に指定されているものもあります。化粧品の場合、医薬部外品医の方が効果・効能があるのは間違いないんですが、それを承認してもらうためには莫大なお金が必要ですので、大メーカー以外の化粧品メーカーが医薬部外品の化粧品(薬用化粧品)を販売しているのは稀です。院内で処方するドクターズコスメの場合は、本来なら薬を含有させえることが可能なのですが、一般の方に販売する場合は限られた成分で化粧品を作り上げて行かなければなりません。

医薬部外品であっても問題を起こしたこともある

化粧品の効果を、特にドクターズコスメの場合、医薬品の知識がある為に余りにも狙い過ぎますと、カネボウが引き起こした白班事件の様な結果になってしまいます。あの成分は本来は医薬品として私たち医療機関で処方するべきものだったようです。

カネボウ白斑事件の化粧品

化粧品開発で医師が関わったのがドクターズコスメ

わかりやすく考えると開発に医師が関わったもの、または院内で使用していたものを製品化した場合にドクターズコスメと呼んでいるようです。院内で使用する場合は明らかに薬を使用していたけれど、商品化・製品化するにあたっては医薬品・医薬部外品に相当するものは含有していないはずです。ドクターズコスメと言ってもクリニックで処方されるクリニック独自の秘密の成分が入っているわけでは無いのです。でないと薬事法違反になってしまいますので。

効果的な賢いドクターズコスメの選び方

名称を付ける上で法的な決まりがないドクターズコスメですから、本当に医師が開発に加わったのか、またその製品を実在するクリニックで使用しているかを目安にしたらいかがでしょうか?日本のシステムですと、文学博士が開発に加わってもドクターズコスメってつけられますし、極端な場合は全くドクター(医師以外でも)が関わらなくても名前はつけられますので。当院の医師が積極的に開発に協力したのはこれです。

ペレのフラーレン配合ドクターズコスメ

もともと当院でレーザー治療後の赤みを早期に解消する為に開発して院内で使用していました。また、特別サービスとして患者さんに提供して大好評だったものです。

ドクターズコスメは機能性化粧品とも違います

今、注目されているドクターズコスメの効果的成分としてはフラーレン、APPS,FGF,EGFなどがありますが、余りにも薬的なものを含む場合は注意が必要です。でないとカネボウ事件の二の舞になってしまいますので、ご注意ください。

コスメはそもそも効果・効能は言ってはいけません

様々な表現を使用して薬事法に触れないように広告宣伝をしていますが、非科学的・非医学的なものも含まれています。主要成分をしっかりと明記してあり、その理論的裏付けがハッキリしている成分を含んでいるものを使用するべきです。万が一、肌に合わなかったのトラブルに対して提携医療機関があるところは安心できるのではないでしょうか?

本当に効果を求めるなら医薬品を

ばっちり出来てしまったシミやくっきり出来たシワに対して化粧品に効果を求めるのは無理です。そのような場合は美容皮膚科に相談される方が賢明だと考えます。

ドクターズコスメのことを良く知って、理解してから使用すれば失敗はしません。

ジープラス化粧品

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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