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残念でした、花粉症の新薬は2014年6月からの販売って今シーズン間に合わない!

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症状を抑えるのではなく、花粉症を根本から治療する、つまり完治させる治療薬が2014年4月から正式に薬価収載されます。

この新薬は画期的な花粉症を根本から治す薬なんですけど即効性はありません

薬価収載されるということは、厚生労働省が花粉の薬として承認して、医療機関で処方することが可能になることを意味します。でも、残念ながら今シーズンのスギ花粉には間に合いません。

スギ花粉症治療薬シダトレン

花粉症の新薬の特徴は減感作療法

今までもアレルゲンと呼ばれる花粉アレルギーを根本から治すことができる治療法は有りましたが、頻回に通院しなければいけなく、それも数年間通院しないとならない方法でした。アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、医師側も患者さん側も通院が面倒で効果がでるまで時間がかかることもあり、一般的な治療法にはなりませんでした。

頻回に通院しなくても花粉症を治すことができる新薬

今回承認された新薬はアレルゲンを含んだ液体を舌下に垂らして、すこしづつ体を花粉に慣れさせて、アレルギー反応を起こさないようにして鼻水や目の痒みを抑える効果があります。このような方法を減感作療法と呼びますが、症状を抑える対症療法ではなく、ある意味一生花粉症に悩ませられることが無くなる画期的な治療が自宅でできるというのです。

自宅といっても数週間ごとには通院をしなければなりませんが、今までの方法のように痛みを伴う皮下に注射をしなくてもいいし、毎週数日間を医療機関通いしないでいいのですから花粉症に悩ませられている方にとっては夢のような薬なんです。 副作用の問題は先日のブログに簡単に書いてありますので、ご参照ください。

花粉症の新薬の販売は6月からだって❗

これは驚きと怒りが混じった花粉症患者さんの声なんではないでしょうか?今年は二年に一回行われる医療費を見直す年でした。お役所の仕事ですので、新しい改定された医療費が適用されるのは4月スタートです。

鳴り物入りで登場した今回の舌下式の新薬ですが、この薬のことは数年前から医療関係者の間では噂になっていました。いつも厚生労働省をイジメている私ですが、今回は庇うわけではないのですけどもともと今年の4月に発売されていても、今シーズンの花粉症には効果を発揮することは無かったのです。

2014年に発売された新しい医薬品

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1902Q_Z10C14A2000000/

スギ花粉って4月には収束しますので、残念ながら今年は従来の薬を使用するほか選択枝はありません。減感作療法は効果がでるには時間がかかりますので、6月にはさっそく医療機関を受診して来年の花粉到来の備えたらいかがでしょうか?

新薬と言えば以前ED治療薬が前立腺肥大症に効果があり、ひょっとして保険診療で使用できるかもしれない、という内容のブログを書きましたがこれも4月から薬価収載されましたので、健康保険の適用となりました。でも、絶対にダメですよ、ED治療目的で「夜におしっこに何回も起きるんですけど」なんて言って受診しても。特に私は専門を泌尿器としていますので、すぐにバレます、何を目的として来院したかを。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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