• サイト内検索ボタン
  • クリニックへ電話
  • お問い合わせフォーム

お電話でのお問い合わせ

美容整形とは?美容外科治療を考えなおしました、「美容整形手術を積極的にはじめました〜」。

東国原英夫氏が眼瞼下垂の手術をすることに関して「眼瞼下垂手術は美容整形では無いよね?」と発言したそうです。

眼瞼下垂だと誤診して手術をしたら大変なことになる

当院は泌尿器科を中心とした保険診療に美容皮膚科・美容外科という保険診療外の診療・治療もしている為にこの記事は考えさせられました。

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2730750/

当院の美容部門では今までは眼瞼下垂手術は疾患の1つなので、保険診療で行えるために眼瞼下垂手術を得意としている保険医療機関を紹介させていただいていました。今後も疾患つまり病気と診断した場合は当院で手術は行わないで、信頼のできる他の医療機関をご紹介します。

一方で、眼瞼下垂とご自分で考えていてもそれは上眼瞼(上まぶた)の皮ふが老化とともに弛んで生じる「皮膚弛緩」と呼ばれる状態があります。眼瞼下垂は上まぶたの筋肉が緩むことが主な原因であり、視界を遮ります。一方で皮膚弛緩の場合は上まぶたの筋肉は緩んではいないけど、上瞼の皮ふが垂れ下がってくる状態であり、これを治療するのは保険適用外と考えるのが正しいと判断しています(このあたりをごっちゃにしている美容系医療機関もあるけどね)。

単純に皮ふが緩んでいるだけであるのに、筋肉まで縮める手術をしてしまうと、目を閉じることができなくなる危険性があります。皮ふ弛緩なのに眼瞼下垂の手術をして瞼が閉じれない患者さんに対して、「ああ、取り敢えず眠るときはテープで固定してください。そのうちに筋肉は延びますから」と伝えた無責任な医師の話を聞いたことがあります。

じゃあ、最初から手術するなよ!!

この方はご自身では眼瞼下垂と考えていたようです。まっすぐ前を見た時に瞳孔充分上げられない状態を眼瞼下垂と定義されています。上記の症例では眉の下を切開して、たるんだ上眼瞼の皮ふを引き上げる「眉毛下皮膚切除術(眉下切開法)」を行いました。

HIFUは美容整形のカテゴリーでは無いと思います

一方で、美容整形をしたことを公に発言する芸能人もいます。井戸田潤さんは美容整形をしたことを、衝撃の告白的にメディアに取り上げられています。

https://ent.smt.docomo.ne.jp/article/8380571

井戸田も「美容整形でフェイスラインを上げるために電気で顔を焼き上げるような施術をした。バチバチ鳴るのだが、めちゃくちゃ痛い!」と痛かった思い出を明かしました。

https://ent.smt.docomo.ne.jp/article/8380571

実際にこの件が取り上げられたABEMA的ニュースショーは観ていないのですが、たぶん、ある程度の痛みが伴ってフェイスラインを上げる治療としてはHIFU(ハイフ、High Intensity Focused Ultrasoundの頭文字)が考えられます。当院にもHIFUは数種類の機器があるけど、パチパチって音がしたっけなあ・・・。

たるみを改善する治療に関しては、当院では美容整形のカテゴリーとは考えていません。ヒトの体はどの部分であっても年齢とともに重力の影響で垂れ下がってきます、つまり緩みます。加齢に対してなんらかの対処することは多くの人が望んでいるのではないでしょうか?姿かたちをメスを使って手術する治療を当院では美容外科(一般的には美容整形と呼んでいますね)のカテゴリーに入れていました。

美容皮膚科は切らない、美容外科は切る、単純なカテゴライズだったのですが、近年様々な術式が考案され、針と糸だけで皮ふのたるみを改善する「スレッドリフト」が大流行です。これは美容外科で地道な修行を積まないでも、やろうと思えばやれなくもない治療であるために、残念ながら経験不足の医師によるスレッドリフト治療の弊害も当院ではかなり経験しています。

健康保険で治療できるものは、美容整形では無い!!

歯科領域の治療で考えてみます。歯を矯正する場合、保険診療が適用されるのは以下の場合だけです。

  • 厚生労働大臣が定めた疾患が原因の咬合異常
  •     
  • 前歯3歯以上の形成不全が原因の咬合異常
  •    
  • 顎変形症の手術前後

上記以外は保険診療の対象外であるために自由診療になってしまいます。歯科矯正は今では普通のことと受け止められていますよね。ワイヤーで固定するだけではない、大掛かりな歯科矯正もあります。つまり切る治療になってしまいますが、歯科矯正をした人に対して「あの人は美容整形をした!」って言いますか?

最低限の生活をするために不都合な状態を改善する治療は保険診療の対象であり、大げさに言えば生命を維持するためには問題は無いけど、その人が気にしている状態を治療するのは保険診療の対象外と考えることもできます。

乱暴なカテゴライズとは思えますが、医科領域に限って言えば保険診療が可能であるけど顔などを手術することは美容整形とは呼べないと考えても良いかもしれませんね。

中にはどう見ても審美的な治療が目的であっても、健康保険で治療してしまうサービス心旺盛な医師もいます。その一方で、美容整形の治療費を自費でもらいながら、別途保険診療の手術をしたことにして二重請求する悪質な医師も居なくはありません。

今後の美容医療に関する当院の方針転換(あくまで院長案ですけど・・・)

2020年春から2021年現在まで、世の中でへんてこで厄介な感染症の影響のため、当院も以前と比べて患者さんの数が減少している日があります。のんきに世間話をしながらの診療もそれはそれで有意義な時間ではあります。保険診療部門がめちゃ暇な時は今まではほとんど顔を出していなかった美容部門を覗きにいって多くの患者さんとお話ができて勉強になっています。

「先生のところは目を大きくする手術はしていないの?」とシミの治療で通院している患者さんに尋ねられました。「うーん、積極的にはやっていないなあ」と私は回答。「姿かたちを変える、いわゆる美容整形はやってないんだよねえ」と告げたところ、「なーんだ、じゃあ、○○クリニックに相談に行ってみますね」とその患者さん。

後日、とんでもない状態でその患者さんは来院しました。「せんせい〜、○○クリニックで手術したらこんなになっちゃった〜涙」。

美容担当医やスタッフによると、外出自粛とリモートワーク、そしてマスク着用が常態になっているここ数ヶ月、他院で美容整形手術を受けて悲惨な状態で当院に駆け込む患者さんが増えているとのこと。中には当院にシミやたるみの治療で通院していながら、他院で美容整形手術を受けてへんてこなトラブルになってしまった方もいました。

経験不足、説明不足の美容系医師が美容外科手術をして最終的に当院に患者さんが悩みに悩んで来院されるのであれば、当院的には積極的にアピールしてこなかった、姿かたちを変える美容外科部門を大々的に立ち上げ、美容整形をご希望の患者さんの期待にお答えできる体制に整えました。

「五本木クリニックって美容整形はやっていないのよね?」

「いいえ、当院の美容担当医は本来は全員が美容外科医です。これからは美容外科も積極的に行っていきます」

著者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の著者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

詳しいプロフィール

五本木クリニックのブログを購読する

五本木クリニック院長のtwitterアカウントをフォローfeedlyで五本木クリニックのブログを購読する