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泌尿器の検査って痛いの?痛くないの?

痛いイメージのある泌尿器の検査ですけど⋯

泌尿器系の病気の検査って痛いイメージを持っている方多数だと思います。本当のことをお伝えするとすれば泌尿器の検査は痛くない、でも若干痛いものもある❗です。

例えば尿道炎の検査、これは昔の検査方法はそれはそれは痛く、検査している医師側も「こりゃ痛いよね」ってものでした。スチール製の先が輪っかになった針金のようなものを、尿道から挿入して、少しばかりグリグリしてそれをプレパラートに擦り付けて顕微鏡で覗く、そんな今やったら訴えられそうな検査でしたもの。

その後、顕微鏡では見ることができないクラミジアの蔓延によって、尿道炎の検査にPCR ( ポリメラーゼ連鎖反応 polymerase chain reaction)を利用するようになって、かなり痛みが軽減されました。しかし、この検査方法も痛みはありました、だって綿棒状のものを尿道に挿入してグリグリするんですから。医学は進歩していますので、現在はPCRを尿に利用して、尿道炎の原因である微生物を見つけることが可能となっています。となると尿道炎の検査は全く痛みが無い❗と言い切れます。

膀胱鏡検査⋯これが痛かったのは昔々の話です

膀胱内の異常、特に膀胱がんや血尿の検査に対して膀胱内視鏡検査(膀胱鏡検査)を行う場合があります。この検査は10数年前はめちゃ痛かったです。だって、金属製のポール状のものを尿道から挿入して膀胱内を観察する検査でしたからね。この検査を行なってあまりの痛さに訴えられた泌尿器科医が米国でいた、なんて噂が出ていたくらいです。下半身に対する麻酔である腰椎麻酔をすれば全く痛みなしに検査ができるのですが、そんな方法を採用していた医療機関はかなり稀であり、多くはキシロカインゼリー(局所麻酔効果がある)を尿道から注入して、その後に硬性鏡と今では呼ばれている膀胱内視鏡を挿入していました。これじゃ気軽に膀胱内を観察検査することができないために、軟性鏡と呼ばれる今一般的に胃カメラと呼ばれている形状の膀胱内視鏡が開発されましたの。

じゃあ、軟性鏡による 膀胱内視鏡検査は痛く無いの?と尋ねられたら⋯

考えているほど痛く無いですよ的な弱気な返答となってしまいます

現時点で膀胱内視鏡検査をするにあたって、下半身麻酔(腰椎麻酔)をしている医療機関はまずありません。前述のキシロカインゼリーをたっぷり尿道内に注入して、それから内視鏡を挿入します。

女性の場合は尿道自体が男性と比較して短いので、痛みはほとんどありません、と言えるのですが、男性の場合は検査する医師のテクニックに痛みは左右されるのが実態です。特に前立腺と尿道をつなぐ場所が急カーブを描いていますので、このポイントをどれだけスムーズに通過させるか、これで痛みの強さが変わってくるのです。胃カメラは気持ちが悪いけど、苦しくて気持ちが悪い、と感じる方が多いとは思いますが、膀胱内視鏡検査はそれよりは正直なところちょいとばかし痛いです。

前立腺の生検って痛いの?

PSAが高値であり、前立腺がんが疑われる場合に確定診断をするためには「前立腺針生検」を行う必要があります。一般的に入院して検査をするものと思われがちですが、当院では日帰り検査が可能となっています。この検査は針で前立腺の一部をさして、ごく少量の前立腺の組織を採取して、顕微鏡でがんの有る無し、がんの悪性度を診断する重要な検査です。

前立腺がんに対する前立腺針生検は痛いのでしょうか?

これは痛く無い、と言い切れはしませんが苦痛というほどの痛みでは無いはずです。当院の場合、会陰から麻酔薬を注射しますが、この時の痛みはインフルエンザの予防接種レベルの痛みです。この麻酔によって前立腺周辺が十分に痛みを除くことが可能ですから、検査自体は痛く無い、御考えください。

各医療機関によっていかに正確に前立腺に「がん」がありそうな部分に針を刺すかがかなり工夫がなされています。当院の場合、日帰り検査であっても、大病院における入院が必要な前立腺針生検の検出率に遜色のない結果を得ています(ちょと自慢できる話です)。

泌尿器の検査で痛くない、と言い切れる検査もあります❗

検査を受ける際に痛みを伴わない、と言い切れる検査の一つとして尿検査が挙げられます。まあ、尿道炎や膀胱炎で受診された場合は、主訴自体が「排尿痛」ってこともありますが、これは我慢してくださいませ。

簡易な方法である痛みを伴わない尿検査ですが、実は多くの病気の情報が得られます

スクリーニング検査としてウロペーパーを使うと「血尿」「タンパク尿」「尿糖」「PH」「比重」や感染症による「白血球」が解ります。さらに尿を培養検査することにより、感染症の原因となった微生物(多くは細菌)を確定することができますし、処方した薬が本当にその菌等に効果を発揮するかを判断する感受性検査も可能です。

この尿に対する感受性検査をしていれば、万が一処方した抗菌剤に対して耐性を獲得した菌であっても、そのほかの抗菌剤であれば感受性(細菌を消滅させる強さ)があるかを明確にできます。

痛くなく多くの病気を診断できる超音波検査

エコー検査(超音波検査)も、痛くないと言い切れる検査方法で泌尿器で多用されています。痛みの王様とさえ呼ばれることがある尿管結石膀胱がん、腎がんをエコー検査で診断することができます。また、お腹にエコーのブローベを当てることで前立腺の大きさを測定して、前立腺肥大症を確定診断することもできます。

もちろん前立腺がんも超音波検査で発見できるのですが⋯こんな感じのプローベをお尻から挿入しますので、いくらキシロカインゼリーを注入したとしても全く痛くない、と言ったらウソになってしまいます。慣れない医師が男性が泌尿器科を受診した場合、お約束的に行われていると都市伝説的に言われている「直腸診」をするよりは痛くないはずです。

結論

泌尿器科の検査は痛いものもあるけど、医師側もなるべく痛くないように工夫をしていますし、痛くない検査を優先しています❗

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医療ニュース

著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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