体験レポート 目の疲れ、目の衰えにはブルーベリー❗これ試したんだけど⋯。

電子カルテ、論文探し、ブログ書き、SNSと目を酷使している生活を送っている私。とにかく老眼がどんどん進行するし、そう言えばテレビを見ていてもくっきりハッキリ見えないような気もしてきました。テレビのインフォマーシャルを見て「パパ、これ良いんじゃない」と某社のブルーベリー系のサプリを指差す家人の片手は既に0120-⋯・と押し始めていました。

ブルーベリー、ビルベリーは眼精疲労に効果あるらしいので服用してみました❗

http://www.fancl.co.jp/pub/ek/index_netm.html?scid=afi-ntm&utm_source=afi&utm_medium=afi-ntm&utm_campaign=afi-ntm

 確かこれだったはず。

家内安全を考慮して「届くの楽しみだな(棒)」「ここのサプリ、ブルーベリーじゃなくてビルベリーだから効果期待できるね(棒)」なんて心のこもった感謝の言葉を家人に伝えました。まあ、サプリで本当に効果があったら、大手製薬会社が薬として開発するはず、だってそのほうが儲かるもんね、と思ってしまう私ですが、とにかく家庭内安泰が一番。感謝の心を言葉に表して、深夜にコソコソ起き出して自分の部屋にこもって調べまくりました、ブルーベリーやビルベリーの効果を。

ブルーベリーやビルベリーが眼精疲労等に効果を証明した論文捜索開始❗

色々なサイトを見て調べる限り、ブルーベリーよりビルベリーの方がアントシアニンの含有量が多いので効果的の様です。そもそもブルーベリーに眼精疲労を回復させる効果があるのか、あるいは近視・遠視・老眼を改善させる効果があるのか、を調べてみたんですが⋯残念ながら誰もが納得するような明確な効果を証明した医学論文はかなーり怪しげでした。

そこでアントシアニンがブルーベリーより多く含まれているとのビルベリーに関する医学論文を探してみると⋯「The effect of bilberry nutritional supplementation on night visual acuity and contrast sensitivity」(Altern Med Rev. 2000 Apr;5 (2) :164-73)によると、二重盲検無作為化プラセボ比較試験を行っていますが残念ながら、夜間視力改善効果もボケる視野の改善効果もありませんでした。

まあこの研究は米国のですから、できれば人種差とかもあるかもしれないので日本人を対象にした、医学論文を探してみると「Bilberry extract supplementation for preventing eye fatigue in video display terminal workers」(J Nutr Health Aging. 2015 May;19 (5) :548-54)がありました。これは日本人を対象に日本の研究者がダブルブラインドでビルベリーの効果を研究したもので、様々な目の症状がどのように改善されるか調べています。

ビルベリーは目の症状を改善する効果あり❗でした⋯でも判定方法が自己評価

少なくとも眼精疲労には効果があることがわかりましたので、私は通販でゲットしたビルベリーが主成分のサプリを3ヶ月ほど飲むことにしました。

私の目の疲れ、目の衰えに対してビルベリーは果たして効果はあったのか?

真面目に三ヶ月ビルベリーサプリを服用した私の自己評価は

ビルベリーなんて、全然効果ないじゃん❗

あくまでお客様個人の感想です(笑)。ビルベリーが目の症状を改善するとされている主成分のアントシアニンに対する研究は確かに多く行われています。しかし、その多くがなぜか日本で行われており、さらにクオリティの高いとされている海外の医学論文にはあまり掲載されていません。しかし「Effects of Berries Consumption on Cardiovascular Risk Factors: A Meta-analysis with Trial Sequential Analysis of Randomized Controlled Trials」(Sci Rep. 2016 Mar 23;6:23625)によれば非常に精度の高い方法であるランダム化比較試験(RCT) を用いて調べた所、LDLコレステロール 、HDLコレステロール改善効果はあるようです。

せっかく、家人が買ってくれたビルベリーのサプリ、コレステロール値を改善する為に飲んだと解釈して、自分自身を納得させました(もちろん家人にも「ありがとう」といったけど、チョット棒読みで)。

サプリで効果あるなら、薬として販売されるはずじゃん理論

私が常々疑問に思っていることなんですが、本当に効果があるのならサプリとして販売しないで、薬として製造し、治験を行って健康保険で処方できるようにすればいいじゃん。あるいは健康保険対象外であったとしても、OTCとして販売した方が会社は利益が出るはずなんじゃないでしょうか?

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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