現代医学は「ぢ」のヒサヤ大黒堂の不思議膏を見習うべし!!

先日から痔になってしまって市販薬を試したけどいまいちなので、とうとうあの「ぢ」で有名なヒサヤ大黒堂の見本セットを頼んでしまいました。

私が常に漢方薬を批判し、西洋医学一択では無いことを知っていただくともに、幼年期にどんなものなんだろうと思っていたヒサヤ大黒堂の見本セットを入手した喜びをお伝えしたいと存じます。

ヒサヤ大黒堂の不思議膏の創意工夫を医師も製薬会社も学ぶべきである!!

痔、英語だとHemorrhoids、この「痔(じ)」をなぜか「ぢ」と書き表し400年間商売を続けているヒサヤ大黒堂。誰でも一度は新聞広告や雑誌あるいはネットで見かけたことがあるのではないかな。

先日より、痔に悩まされていた私は子どもの時から憧れていた、どんな内容のものが送られてくるかワクワクしながらヒサヤ大黒堂の「ぢ」の見本を請求しました。

肛門科を受診することやドラッグストアで痔の治療薬を購入することが恥ずかしい人のために、なんと広告に書かれているように個人名でこんなパッケージでヒサヤ大黒堂の見本は送られてきます。

ヒサヤ大黒堂から送られてくるセット

参りましたよ、この気の使いよう、病院で自分の名前を呼ばれたことに抗議する意味不明な人さえいるこの時代、ユーザー目線にたって痔であることを誰にも知られずに治すことを実現しているヒサヤ大黒堂さんに感服しました。

これがヒサヤ大黒堂の秘薬「不思議膏」と「金鵄丸」の神々しいお姿です

ヒサヤ大黒堂の広告は知っている人であっても実物を持っている人は少なくとも私の周囲ではいません(そりゃそうか、こっそりみんな治したいとおもっているんだもんね)。

不思議膏と金鵄丸

ヒサヤ大黒堂の歴史や家伝秘法のぢ薬開発秘話(キミエホワイトやリョウシンJVの開発秘話なんて比にならない)、痔の種類や痔が手術で治らないのか、という医学教科書やガイドラインでは知ることのできない知識を得ることができる「病あればその他に必ず薬あり」との始祖遺訓が書かれた小冊子をありがたく読ませていただきました。

不思議膏と金鵄丸の成分はこれ!!

家伝秘薬といっても薬として販売するには成分を表示しなければいけないという世知辛い世の中なので、400年の歴史を誇るヒサヤ大黒堂の「薬効至上を貫く厳格な吟味」によってチョイスされた不思議膏と金鵄丸の成分をお伝えします。

不思議膏の成分

  • 朝鮮人参・・・朝鮮人参には多数の成分が入っているけどジンセノシドがポイントなのかな?
  • 桂皮・・・漢方薬によく使われている鎮痛・血流改善効果
  • 甘草・・・鎮痛・消炎効果
  • 大黄・・・消炎・鎮痛効果
  • 大風子・・・肌のトラブルを抑えるようだけど西洋医学的にはエビデンス不足
  • 貝母・・・からだを冷やす効果があるらしいけど痔の場合、冷やしていいのかな?
  • 黄蝋・・・腫れを抑える効果
  • 胡麻油・・・たぶん便秘改善効果

で構成されています。主成分のうち甘草は市販薬として有名な痔治療薬と同じですね。良さそうな成分てんこもり、相互作用については不明ながら400年以上愛された伝統薬なんだからそれなりに効果は期待できるんだと思います。

しかし、重厚な包装でまるで古文書を読むような感じの小冊子の成分表示に「絶品傳承高貴生薬」と書かれているだけでめちゃくちゃ効果があるようにバイアスがかかってしまう単純な私です。

金鵄丸の成分は大黄・黄柏・桂皮・朝鮮人参・芍薬・甘草・コロンボ(?)・黄連・槐花・黄芩・連翹・梹榔子・山帰来・木香・大風子・苦参・山梔子という17種という生薬の豪華ラインナップで構成されています。このあたりになると何がどのような効果があるのかワケがわからなくなってしまってしまうけど、とにかく家伝秘法の「ぢ」の薬なのでありがたがって服用させていただきます。

薬の効果効能より気の使い方が心に刺さるヒサヤ大黒堂

まずは誰にも知られないで治療ができるようにとの配慮から、ヒサヤ大黒堂の見本セットは個人名で送られてきます。

さらに懇切丁寧な使用方法(これ、ちょっと画像をアップするのは控えさせていただきます)。ジーちゃん、バーちゃんでも納得の行く説明方法、これは一般開業医として見習うべき点も多数です。

薬剤を注入するシリンジのようなものがちょっと太すぎる点、あとは薬剤が黄色いというか黄土色というかまるでウンチっぽい色のため下着が汚れる心配があり、どうみても家族に治療中であることがばれるかおもらししてしまったか誤解される可能性があります。でも400年の伝統の上に成り立った不思議膏ですから、成分を変えるわけにはいかなですよね。

ヒサヤ大黒堂とボラギノールA注入軟膏の比較

右がボラギノールA注入軟膏、左のぶっといのがヒサヤ大黒堂の注入器。

不思議膏の効果と金鵄丸の効果ですが、当然見本セットで完治するわけないわな。本格的にヒサヤ大黒堂の購入しようと思って見てみたら、うひゃ〜っというくらい高額。市販薬でもダメ、ヒサヤ大黒堂は高額、そうなると処方薬のプロクトセディルとかの使用を考えてしまいます。

「悩んだとき、全快者の話を聞き、私も勇気づけられ、全快を果たせました」と書かれている「闘病記」なる小冊子を読んでいたらヒサヤ大黒堂宛の現金書留封筒にすごすごと大枚を入れてしまっている自分を発見しました(笑)

そもそもは痔は完治するのか、治るまで何日かかるのかを考えてきたのに変な方向に進んでいることは分かってはいるんだけど、この話題は必ずや人の役に立つ医学情報になると思いつつ続編の用意に入っています(笑)

おまけ:ここまでしてヒサヤ大黒堂をディスるのは考えものでは?

「ヒサヤ大黒堂」で検索しようと思ったら入力補助(サジェストっていうのかな)でこんなのが出てきます。さらにこの検索結果にしたがってタッチしてみると他の痔の広告が・・・。これはあまりにもひどすぎるんじゃないでしょうか?

ヒサヤ大黒堂をdisる広告

そして出てくる広告はこれ。

ヒサヤ大黒堂死亡

しかし、「ヒサヤ大黒堂 死亡」はひどすぎるんじゃないの!こんな広告出しているところの薬なのサプリなのか知らんけど購入して体験レポート書いちゃうぞ。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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