【スパム❓】私に届いた一通の反ワクチン勧誘の手紙。怖れるべき?それとも笑うべき?よくわからない陰謀論。

ひさびさに反ワクチンのトンデモさん方面からお手紙をいただきました。多分、頭の中は日本国の行方を心配しているうちに陰謀論に絡め取られて、反ワクチンになってしまったんでしょうね。

反ワクチンの陰謀論に取りつかれたトンデモさんからお手紙をいただきました。

開業医をやっていると毎日大量のDMが送られてきます。私は書類の整理が苦手なため開封はアシスタントが行ってくれます(書類整理と称して私は請求書をなんどか破棄してしまったレベル)。

こんなお手紙が親展で送付されてきたので、普段はどんな怪しげな手紙であっても開封するアシスタントも妖気を感じたためか私が開封したところ、まさに典型的トンデモさん独特の文体が目に入ってきました。こんな感じね↓!!

トンデモさんからのお手紙の内容

内閣総理大臣から事業主/従業員を対象とした「即時解放のため」のお手紙のようです。さらにC.cとかRe.って手紙では初めて見た。

昨年2020年以来世界中に広がっている感染症に対する日本国に対応に憤りを感じての文章とは予想されるのですが・・・

どう見ても反ワクチン陰謀に毒された内容じゃん!!

まあ、そもそも日本では全国的にロックダウンはなされていませんし、県境の閉鎖も行われていませんし、ワクチン接種は実験じゃないし、どこの国のことやら私の勉強不足もあるとは思いますけど内容を理解できませんでした。

84円切手を使用しています、全部送付した場合の費用は日本の医療機関の数がざっくり10万か所と仮定したら840万円、さらに封筒代・印刷代を合わせたら膨大となる費用を掛けつつも、なんとなーく家内制手工業的な無差別手紙直訴ということのようです。手紙からDNA検出できるかもの、唾液の。

反ワクチン派トンデモさんの無謀なる努力の先にあるものは・・・。

これだけのイニシャルコストをかけることができる財力を持ち合わせているお手紙の主の狙いはどこにあるのか勘ぐってしまいます。

今回の私が手にした手紙は気の緩みがちな日本国に喝を入れるため、憤りに任せたものであり手紙を送ることによって目的は果たせたのかもしれませんね。

しかーし、反ワクチンを旗印として不埒な志をもった輩もいないわけではありません。特に医師免許をもって反ワクチンという非科学的なことを言い出している人たちには注意が必要です。

反ワクチンで40億円荒稼ぎ!!?

反ワクチンという非科学的・非医学的な主張を喧伝するだけで40億円荒稼ぎした人が海外ではいます。

感染急増「子ども」にワクチンを受けさせるべきか
SNS上のデマ拡散、黒幕は40億円荒稼ぎの実態(https://toyokeizai.net/articles/-/450279?page=5)

反ワクチン業界は、そうして集めたフォロワー相手にセミナーを開き、会費を徴収し、サプリメントや本の販売などを行ってきた。CCDHの別の報告書では、業界全体の収益は年間少なくとも3578万ドル(39億円超)に上る

ひとさまの懐を気にするのはあまりお行儀が良くないことだけど、人々を間違った道に誘いこむ反ワクチンという主張をするだけで、黒幕は荒稼ぎをしているのですね。

反ワクチンとマルチ商法の親和性

日本国内でもこのようは話がでています。

SNSに飛び交うワクチンのデマ マルチ商法への入口に利用されることも(https://news.goo.ne.jp/article/postseven/trend/postseven-1677821.html)

詳細については本文を読んでいただければいいけど、2011年3月11日に日本を襲った天災、その後の事故(事故なのか、人災なのかについてはここでは触れません)の時もマルチビジネス方面の方々の暗躍がありました。

原口一博議員、原発事故の処理水関連でトンデモデトックスサプリ広告記事を引用しちゃった❗

日本でも反ワクチン業界と呼んでも問題ないビジネスが存在しています。黒幕なのかどうかは不明ながら、感染症と正面から闘わなければならない医師であって反ワクチン派と呼ばれる人たちがいるのがかなり厄介です。

医師は反現代医療から反ワクチンとなるのがトレンド

私が反ワクチン医師として定点観測していたつもりだったのに、昨年くらいから反現代医療から怪しげなサプリメント療法やどう考えても理解できないオーソモレキュラー療法使い、或いはニセ医学の典型であるホメオパシー波動医療に毒された医師が反ワクチンの旗手となっていることが報告されています。

この方は私の診療圏で消化器外科医として活躍しているお医者さんでイベルメクチンの治療効果と予防効果を推しつつ、自らもコロナに感染し(当然ワクチン未接種)クラスターを発生させましたね。

イベルメクチンを処方しまくるお医者さんが衆議院選挙に立候補❗

どさくさに紛れてヘンテコなことを言い出すお医者さんもいます。例えばここでネタにしたクリニック。

【クエン酸でがんが消える】最終的にはトンデモ医学の代表オーソモレキュラーにたどり着いた。

いまではしっかりイベルメクチン信奉者に仕上がっています。

イベルメクチンの安全性は非常に高く、寄生虫に感染した人間に対して(中略)多数の前臨床試験で抗がん作用が確認されています。したがって、がん治療薬として再利用を検討する候補薬としての条件が揃っていると言えます。

https://1ginzaclinic.com/Ivermectin/Ivermectin.html

まあ実験レベルで効果があったとしても臨床ではNGとなっしまう薬剤は星の数ほどありますので、即患者さんへ処方はよろしくないですね。

今回の騒動でいい加減なことを言ってしまう人を身近でも経験していると思います。最近は鎮静化傾向が全国で見られますので、誰がどれだけ流言飛語レベルのへんなことを言い出していたかをチェックする良い機会だと思います。

ところで家内制手工業的にお手紙を送ってくれたかたにお返事を書きたいのですが、どこに送ればいいのでしょうか?手紙を出すときは必ず返信用の宛名を書くことを忘れないようにしてね。

この記事のURLとタイトルをコピーしてシェアする際にペーストする
タイトルとURLをコピーする

執筆した医師

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

五本木クリニックのブログを購読する

五本木クリニック院長のtwitterアカウントをフォローfeedlyで五本木クリニックのブログを購読するインスタで桑満おさむ医師のアカウントをフォローする