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刺す美容液「オデコディープパッチ」の効果が本当なら医学の常識が一気に覆される大発見!!??

シワ治療として美容皮膚科で使われるヒアルロン酸注射。ヒアルロン酸は高分子であるために、シワを消すためにはヒアルロン酸を注射する必要があります。オデコのシワ対策として、ヒアルロン酸を主成分とした刺す美容液というものを見かけました。

この美容液の効果が事実であるならば、500ダルトンルールと呼ばれる医学常識に反する大発見なのですが・・・。

500ダルトンルールを無視した、ヒアルロン酸を含む刺す美容液の効果を検証しました

医学的常識として500ダルトンルール(500 dalton rule)というものがあります。

薬剤が皮膚内に吸収されるためには500ダルトン(分子量の単位)以下であることが必要なのです。

先日このような医学の常識を覆すシワを消す化粧品と思われる広告を目にしました。

オデコのシワに刺し続けて翌朝ピーン

https://www.odekodeep.com/pc/h036001_512.htmlより

不可能であることのたとえ話である「針の穴にラクダを通す」をこのシワ対策美容液は実現してしまったのでしょうか?

オデコディープパッチ、広告に書かれていることが科学的・医学的な事実であればシワ治療をしている美容皮膚科の医師は職を失いますし、500ダルトンの壁を乗り越えることが可能なら製薬業界はパニックになり、多くの薬剤が経口ではなく、経皮摂取することが可能になるはずです。

医療業界・製薬業界の未来を変える可能性のある、オデコの横ジワ対策美容液の効果・効能を医療業界に身を置く立場として検証してみました。

海外のアロエ系の化粧水の解説

https://www.aaextracts.com/aloe-vera-for-making-cosmetics/より

この図は海外のアロエ系の化粧水の解説文。500ダルトン以上は吸収されないことは、化粧品業界でも常識だと思うのですけど。

高分子量のヒアルロン酸が肌から吸収されてオデコのシワを改善するはずが無い理由

500ダルトンルールに関してのこのような医学論文があります。「The 500 Dalton Rule for the Skin Penetration of Chemical Compounds and Drugs」(PMID: 10839713)は薬剤開発に関わった研究者であったら一度は目にしたことがある有名な論文です。

過活動膀胱の薬剤をどうにか貼付剤(貼り薬)にできないかと考えた製薬メーカーの治験を当院で行なったことがあるので、500ダルトンルールについての説明を製薬メーカーの学術部の方に私は受けました(治験に参加した薬は無事に保険適用薬になりました)。

簡単に言えば、分子量が500以上の薬剤が皮膚を通して体内に浸透することはありえないのが現時点の医学的な常識であり、どのようにして効果のある薬剤を500ダルトン以下にするのかが重要なポイントなのです。

ちなみに、オデコディープパッチの主成分がシワ治療に美容皮膚科で使われるヒアルロン酸が主成分だと仮定した場合、針の穴をラクダが通らない限り体内にヒアルロン酸が浸透することはありえません。

だって、ヒアルロン酸の分子量って最低でも50万なんだもん。

保湿・保水効果を期待してヒアルロン酸を顔に塗っても、ヒアルロン酸が届く範囲は角質層(皮膚科学的に正しいのは角層)までであり、シワの原因となっている真皮層まで入り込むはずがありません。

それを意識したためか、このオデコディープパッチは針状になっているらしいのですが・・・何故か広告には小さい文字で「※角質層まで」と書かれています。

針状の美容液が刺さって届いて??

https://www.odekodeep.com/pc/h036001_512.htmlより

オデコの横ジワの原因は真皮層以下の深い層にあります。オデコディープパッチは真皮層より表面にある角層までしか届きません。

オデコディープパッチでオデコの横ジワ問題が解消するはずがないのです。

皮膚の表面中の表面の角質層までしか届かない図

オデコディープパッチが針状であっても、効果のある成分が皮膚に浸透するのは最上層つまり皮膚の表面中の表面の角質層まで。オデコの横ジワのような大ジワの場合、シワの原因はもっと下層の真皮にあります。

刺す美容液のハリ成分であるヒアルロン酸でオデコのシワを解消するのは無理です

500ダルトンルールを無視した刺す美容液と称するオデコディープパッチ、オデコの横ジワの原因となっている真皮層まで、針があったとしても有効成分が届かないことを小さな文字で広告中に記載しているオデコディープパッチ。

化粧品は効果・効能より夢を与える美容グッヅの一つと私は解釈してます。化粧品の広告はキレイな女優さんがイメージキャラクターとして登場します。この化粧品を使えば私も憧れの女優やアイドルのようになれるかも、っと密かな期待をしてしまうのも理解できます(以前は女性心理を理解できない院長との烙印を押されていましたが、ちょっと大人になりました)。

でもさあ、なんでこの刺す美容液オデコディープパッチを売っている会社は

私たち、北の快適工房は日本企業の0.1%以下しか認められていない東証一部に上場しています。

https://www.odekodeep.com/pc/h036001_512.html
と広告の冒頭に書いているのか?

オデコディープパッチの他の広告では

・人気雑誌の美容系ランキングで1位を獲得*・2020年「モンドセレクション」で金賞受賞

https://perfectbhcare.com/odekodeep/ydn/b036001_1058.html?utm_source=ad_net&utm_medium=cpm&utm_campaign=K-type-OP-criteo-RWD-02645-000229690&media_id=234661

と一部の知っている人は知っている的なモンド・セレクションまで持ち出しています。

これってハロー効果を使いまくりじゃん!!

実力以上の効果を期待させる「ハロー効果」

ここ以下はおまけです。ハロー効果をご存知でしょうか?英語だと「halo effect」と書き、halo は神様を表現するときに使われる後光や光輪を意味します。

奈良の大仏のハロー効果

このような感じで仏像でも海外の宗教画などでも使用されている後光や光輪がハロー効果の語源です。ハロー効果とは認知バイアスの一つであり広告手法としては多用されています。例えばスポーツ選手がスポーツドリンクの広告に出ていたら、「あっ、あの選手も愛用しているんだから効果のあるスポーツドリンクだ」と感じてしまうのもハロー効果の一つです。

そう言えば、昔巨人軍の王選手がナボナの広告にでていたっけ。「王選手が食べているナボナだから美味しいだろう」と考えた人は少ないかもね(王貞治氏は義理堅い人だから、地元のお菓子屋さんに頼まれたら断れない性格だったらしい)。

ナボナ・自由が丘に本店のあるお菓子屋さん

亀屋万年堂「ナボナはお菓子のホームラン王です」(https://www.navona.co.jp/homerun/)より

私の生活圏ではナボナはいまだに愛されているお菓子だよ。

「オデコディープパッチ」、そう言えば先日もブログ記事にしたっけ。

「刺す化粧品」でシワを消すことは可能か?ヒアルロン酸の分子量を考えたら無理(キッパリ)。

当院には泌尿器科を中心とした、一般保険診療以外に美容部が併設されています。通常というか医学的常識として、ヒアルロン酸は針を使って注入(浸透ではありません)しますし、シワは筋肉の動きによって作られるので、根本的なシワ治療としてはボトックス注射が使用されます。

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