あのカネボウの白斑被害が集団訴訟になったが、当院での治療結果は?

五本木クリニックで行った白斑被害者救出作戦の結果です。カネボウの白斑被害に遭われた方で白斑が改善しない方にとって少しでも役立てるよう当院の治療データをお知らせします。

無責任な態度だったカネボウへの怒り

女性にとって憧れの美肌を実現する美白化粧品であるカネボウのラインナップによる白斑被害。当院でもたまたま他の病気で通院していた方が被害にあってしまいました。患者さんがカネボウに問い合わせたところ、カネボウがクレーム専用に契約したかの様な担当者が登場しての無責任な対応ぶりに怒り心頭。皮膚科学会に対応を丸投げしたり、皮膚科学会の偉い先生が「白斑は確実に良くなっている人がいます」とコメントしたものの、その後さらにどれだけ良くなったのかは公表されていません。

白斑が完治した症例ってほとんどありません

カネボウの化粧品による白斑ではありませんが、尋常性白斑という病気があります。治療も決め手が無い為に多くの患者さんがドクターショッピングを繰り返しますし、医療関係者も今回こそ決め手になる治療が開発された!と飛びついても今までの治療法と大差がなくガッカリするというパターンを繰り返しています。多くの医療関係者は白班は炎症に基づいたことにより引き起こされていると考えて、炎症を抑える薬を中心に治療をしているようです。当院では人数は限定させていただきましたが、美容皮膚科に関わるものとして少しでも社会貢献ができるようにとカネボウの白斑被害者の方10人を無料で治療させていただきました。

当院での白斑被害救出作戦の結果

本来なら途中経過もブログ等で公表する予定だったのですが、あるマスメディアが当院の取材条件と患者さんの取材に対する希望を守らなかったという事態が発生した為に、治療経過は公開していませんでした。

今回、白斑被害が集団訴訟をするという報道がありましたので、白斑が改善しない方に少しでも役立てるようにデータをお知らせします。

  • 治療の対象者は10人です
  • 遠方や仕事の都合上、通院を断念した方が8人
  • 全員がまだ治療途中である
  • 治療法は月に一回フラクセルというレーザーで白斑部分を刺激する
  • 現在通院中の8人すべてが治療前より白斑が薄くなっている

以上の様な結果になっています。

カネボウ白斑前_JPG

治療前の写真です。フラクセルというレーザーを5回照射したのが、下の写真です。

カネボウ白斑後_JPG

まだまだ完治にはほど遠いのですが、治療を継続していきます。

白斑治療を優先させた為に科学的ではないというご意見もあるかも

今回当院で行った治療法の結果は医学的な統計に耐えうるものではありません。というのも治療する方と放置する方の二つのグループに別けて、果たして治療したことによって効果があったのか?あるいは無治療でも時間の経過で白斑は症状が回復できるのか?ということが判別できないからです。しかし、当院は実験機関でもありませんし、カネボウに協力するクリニックでもありませんので、私たちの実践経験から導きだされた治療法を患者さんに十分納得していただいた上で行いました。

データを誇る為の社会貢献ではなく、白斑被害に対するカネボウはもちろんのこと、皮膚科学会のハッキリしない態度にガッカリしたため、先ずはアクションを起こしたのです。皮膚科学会で把握している医療機関で今回の白斑が完治した症例あるのでしょうか?あればぜひ公開していたでけると、被害者の方も少しは安心できるのですが⋯。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

五本木クリニックのブログを購読する

五本木クリニック院長のtwitterアカウントをフォローfeedlyで五本木クリニックのブログを購読するインスタで桑満おさむ医師のアカウントをフォローする