パチもん抗体検査キットに気をつけよう、371人陽性でも感染者は1人???

PCR検査しないと感染者数・死亡数が増えると主張してきた検査推進派イチオシが抗体検査です。

検査推進派は、PCR検査が足りないと感染が爆発すると不安を煽り、感染者数が減れば、検査してないから分からないから減ってるとはいえないと否定してきました。とにかく検査を受けさせたい人たちは、秋に第2波・来年には第3波が来ると言われている・確実に来る、などという予言とセットで全国民PCR検査・抗体検査を推しています。

マスクや防護服で基準をクリアできない製品が世界中に出回ったように検査キットも粗悪品が多く報告されています。

抗体検査キットは安全なのでしょうか??というお話です。

厄介な感染症禍に乗じたパチもん抗体検査が世界中にバラ撒かれている?

やっかいな感染症ウイルス🦠感染で世界中から注目されているのが日本における死者数の少なさ。

その理由に対してさまざまな検証が今後世界中の感染症や疫学の研究者が行っていくと思われます。

テレビに出演する医療関係者の中でも、「とにかくPCR検査を!!」と主張する人もいましたが、冷静な医療関係者の多くは、「PCR検査は必要に応じて行うべき」と考えていました。

セルフPCR検査キットなるものも登場していますが、PCR検査の次に注目を集めたのがやっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査です。

私も抗体検査キットが開発された、と聞いた当初はPCR検査と組み合わせると有効な診断方法になりえると考えたのですが⋯現在、市場に出回っているやっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査キットはかなり問題があるものが混入しているようです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yonemotofumiaki/20200515-00178567/

インドネシアのある地区で2129人がやっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査を受けて、陽性と判定された人が447人でました。

確定診断を受けるために抗体検査で陽性と判定された人のなかから371人がPCR検査を受けたところ、なんと、やっかいな感染症ウイルス🦠に感染していると診断された人はなんと、たったの1人だったのです。

この記事の一次ソースを確認するために、インドネシアの新聞をネット検索したのですが、対象となった地域でやっかいな感染症ウイルス🦠の蔓延が予想されたために大掛かりな検査を行う予定、との報道までしか確認できませんでした。

やっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査、そもそも検査キットがパチもん?

PCRキットの危うさが一般の方にも知られてくると、今度は「私も抗体検査を受けてみたい!」と考える人がでてきて当然です。

へんてこな感染症用の抗体検査キットが入手できちゃう

通販サイトでもへんてこな感染症用の抗体検査キットが入手できちゃう模様(https://ecsp.tsuku2.jp/viewDetail.php?t=3&Ino=000010404200&itemCd=00855230162701より)

抗体という言葉を初めて知った、という人は稀だと思います。風疹ワクチンを受けていない、あるいは受けた記憶がない人に対して行政は風疹抗体の無料検査を行っています。結果的に一定レベルの抗体が無い、と判定された方は無料で風疹ワクチンを受けることが可能です。抗体検査はある種の感染症に関しては信頼度が確立されています。

PCR検査って今回のやっかいな感染症ウイルス🦠騒ぎではじめて聞いた人も多いでしょうけど、抗体検査となるとなんとなーくイメージできやすく、信頼度が高そうな気がしてしまうのは仕方がありません。

しかし、PCRにしろ、抗体検査にしろ、医師であれば感染症の専門家で無くても最低限の知識はあるはずなのですが、一部の業者、ちがうか⋯一部の医師によって積極的にやっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査が行われているのです。

この医師たちが使用している抗体検査キットは信頼度が現時点でも詳細は不明なものがほとんどなんだけどねえ。

正確さが不明確なやっかいな感染症ウイルス🦠抗体検査を受けてどうするんだろう

高い確率でやっかいな感染症ウイルス🦠に感染しているのか、あるいは感染した既往があるのか、あるいは全く感染していないのか、これを判定できる検査方法があったら素晴らしいことかもしれません。

現時点でやっかいな感染症ウイルス🦠の抗体検査キットだよ、と称しているものは、私が確認できたのが18種類です。

その中で世界的に名の知られた製薬メーカー・医療機器メーカーが開発したものは3種類(私が知らないけど、実は有名なメーカーが他にあったらゴメンなさい)。

米Abbott社が開発して、アボットジャパンが販売しているもの

独シーメンスが開発して、シーメンスヘルスケアが販売を検討しているもの

スイスRoche社が開発して、ロシュ・ダイアグノスティックスが販売しているもの

上記3社が開発したものであれば、それなりの信頼度がおける抗体検査キットであると私なら判断します⋯でも、これらはまだまだ取り扱いとしては研究用試薬なんだよなあ。

研究用試薬扱いなのに、一般の方からお金を取って検査キットでやっかいな感染症ウイルス🦠感染の有無を調べちゃうのってどうなんでしょうね、と思ってしまいます。

現在販売されている抗体検査キットの多くは中国製、信頼度がかなり微妙かも

日本の会社であるクラボウが「やっかいな感染症ウイルス🦠抗体検査試薬キット」をかなり早い時期に販売を開始しました。

クラボウが日本で販売している抗体検査キットが、現在日本で使用されているメインとなっています(実態・実数に関しては調べようがない)。

実はこのクラボウが販売している抗体検査キットは中国の会社が開発して製造していることまでは判っていても、不思議なことにその開発した中国の会社名が不明というか、公開されていないのです。

どこの会社がどのように開発したかを公開されていない抗体検査キットを販売してしまうクラボウ、大丈夫かぁ、と余計な心配をしてしまいます。

インドネシアの371人中1人しか的中出来なかったらしい検査キットも中国製でした。

判定方法を公開していないやっかいな感染症ウイルス🦠抗体検査キットもあるよ

現時点で世界中に出回っている抗体検査キットの中にはその判定方法さえ未公開のものさえあります。

抗体検査の基礎知識

人間の抗体はざっくり分別すると5種類あります。その5種類はIgM、IgD、IgG、IgA、IgEでIgは「Immunoglobulin」の略であり、日本語だと免疫グロブリンです。IgMは感染初期に増加して時間とともに減少、IgGは感染後、しばらくしてから増加します。

抗体検査キットの基本的な仕組みはIgMとIgGを測定することです。検査キットで抗体を検出するためには抗原が必要です。この検査キットの試薬に含まれている抗原によって、検査キットのの性能は左右されます。

やっかいな感染症ウイルス🦠、新型と頭につくからには旧型の厄介な感染症ウイルスがいたからですよね。いままで普通の風邪と診断されていたものの多くの原因ウイルスは厄介な感染症ウイルスです。

検査キットで使われている抗原が旧来の厄介な感染症ウイルスの構造に似通っていたら、やっかいな感染症ウイルス🦠によって作られた抗体なのか、以前に感染してしまった普通の風邪の原因ウイルスによって作られた抗体なのか区別がつかないことになります。

検査に欠かせない「抗原」としてどのようなものを使用しているのかさえも公開していない検査キットが実際に世界中に出回っています。

やっかいな感染症ウイルス🦠検査キットの中には性能を第三者が検証できないような怪しげなレベルのものがある、これはおぼえていても損じゃないと思いますよ。

欠陥品だらけのやっかいな感染症ウイルス🦠検査キット

抗体検査キット、これって本当に信頼できるのかぁ、と考えているのは当然私だけではありません。

たとえば

記者会見

ニューズウィークは「中国製やっかいな感染症ウイルス🦠検査キットはほとんどの患者にとって信頼できない」と報じています。

さらに巨大製薬メーカーのロッシュのCEOは「既存のやっかいな感染症ウイルス🦠抗体検査は信頼できない」とも述べています。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/ceo-30.phpより

ロッシュの場合、自社でも抗体検査キットを取り扱ってますので⋯。

とにかく、正確さ信頼性に問題のある抗体検査キットを自腹を切って行う価値は日本の本日現在の感染状況をみる限り、必要ないと思うのは私だけでしょうか?

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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