医療ジャーナリストなる不思議なお仕事⋯ヘンテコなご意見は控えめに❗

奥様向けバラエティ番組に医療ジャーナリストという職業の方が医学問題についてもっともらしいコメントをしています。以前、ブログで伊藤隼也さんという医療ジャーナリストに触れたところ、ツイッターで一方的にブロックされたことがあります。

医療ジャーナリスト方面はトンデモさんの宝庫だよ⁉

先日、ビジネスジャーナルというどちらかといえば、私のブログのネタの宝庫(もちろんトンデモ方面)から執筆依頼がありました、もちろん速攻でお断り。最近は芸風を変えたのかと念のために「Business Journal」のサイトを見回したら⋯

伊藤隼也さん同等、あるいは上回るレベルのトンデモ系医療ジャーナリストさんを発見しました❗

トンデモ医療ジャーナリスト界のニューフェイスかと、「村上純一」という医療ジャーナリストと称する方の著作物を見つけるためにAmazonさんで検索すると、こんな結果となりました(笑)

村上純一という医療ジャーナリストの著作物一覧

別に著作物がないと医療ジャーナリストと呼べない、なんて権威主義のことは一介の町医者である私は言いません。次に「医療ジャーナリスト村上純一」で検索してみると、私のブログである「「飲んではいけない薬」はウソだらけ⁉医師でも医療ジャーナリストでもトンデモさんが多発❗」がトップに❗

村上純一さん、思い出しました。あのフッ素入り歯磨き粉は危険、がんやダウン症の原因になる、との与太話を振りまいていた人でした。

フッ素入り歯磨き粉危険、次はお約束の経皮毒❗

医療ジャーナリスト村上純一さんはトンデモ系の有名なデマ話である「フッ素入り歯磨き粉は危険!」以外にも、ニセ医学・疑似科学信者さんのお約束である「経皮毒」も無責任に拡散しています。

ニセ医学経皮毒の話を拡散する医療ジャーナリスト村上純一

http://biz-journal.jp/2015/08/post_11136.html

ねっ、デマ話に医療ジャーナリスト村上純一さんは火をくべています❗そこでは

経皮吸収された化学物質は10日たってもその10%ほどしか排出されません。消化や分解されず、皮下脂肪や子宮などに蓄積されます。経皮吸収の場合の化学物質分解率は、わずか2%といわれています。

http://biz-journal.jp/2015/08/post_11136.html

わあああ、出ました、今は無きウェルク言葉「といわれています」❗経皮毒信者さん界隈でささやかれている「口から入った毒素は90パーセント排出される、でも経皮毒は10パーセントしか排出されない、って与太話をまんまお書きになっているご様子。経済産業省が平成20年2月20日に「特定商取引法違反の連鎖販売業者に対する業務停止命令について」で

他社の製品は有害で同社の製品のみが安全であるという事実が ないにもかわらず 「経皮毒という言葉を知っているか。皮膚を通じて体内にたまる毒のことで、市販の台所用洗剤に含まれている 「一般に市販されている洗剤メーカーなどの商品を使っていると将来私たちは癌になる。同社の商品はすべてナチュラル成分でできていて、化学物質を使っていない 」

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286890/www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/pdf/080221nw.pdf

このように勧誘して問題になった事実をご存知ないのでしょうか、村上純一さんは。下手すりゃヘンテコなマルチ系の業者の協力者と思われちゃいますよ、医療ジャーナリストなのに。

経皮毒についてはこちらをどうぞ↓

簡単にできる「膀胱がん検診」なんてあったっけ⁉

医療ジャーナリストと称する村上純一さんはさらに飛ばします。同じくビジネスジャーナルで「がん検診&早期発見は無意味?治療で寿命縮める?本当に受けるべき検診」(http://biz-journal.jp/2015/07/post_10715.html)という一見まともそうな記事でも、知ったかぶりの知識を披露しています。

がん検診が果たして、国民の寿命を伸ばすか?との問いかけに対しては異論反論があります。がん検診の有効性とがんの早期発見の有効性は別物と考えなければいけないのですが、この村上純一さんの見解として「受けるべき検診」とこんなのを列記しています。

・乳がん⋯自分で見つけられる可能性のある唯一のがんといえる。胸を揉んでみて、しこりがあった場合は早目に外科で受診するといい。乳がんの見つけ方はネット上でも公開されているので、参考にされたい。また、1年に1回程度マンモグラフィー検査を受けておくと早期発見しやすい。

はあ、年一回にマンモグラフィーによる乳がん検診を推奨している自治体、あるいは医師ってどこにいるの〜❗さらに

・膀胱がん⋯尿検査によって調べられるので、比較的気軽に受診できる。

は〜あっ、膀胱がん検診ってどこの自治体がやってんの??尿検査だけで、膀胱がんって見つけられるの??こんないい加減な受けるべき検診の見分け方なんて書いちゃって大丈夫でしょうか?

インフルエンザワクチンを打ったのにインフルエンザにすぐなった、だからインフルエンザの予防接種は受けなくなった

とツイートしている伊藤隼也さんの方がまだマシかも(笑)。

インフルエンザの予防接種の効果を全く理解していない伊藤隼也のツイート

伊藤隼也さんは以下の、どちらかだったのでしょうね、多分。

  1. ワクチンは接種するとすぐに効果が出る、と思っていた。
  2. ワクチンを打ったために体内にインフルエンザウイルスが侵入し感染した。
テレビに出ている医療ジャーナリスト伊藤隼也さん、検索してもビックコミックしか出てこない医療ジャーナリスト村上純一さん、どっちもどっちかなあ(笑)

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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