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波動医学の必需品「メタトロン」とワクチンの深い関係。

有名芸能人が波動医学を推奨はマズイです。それもヒジョーにマズイのです。なぜならトンデモ波動医学はメタトロンというニセ医学御用達機器とワクチンは深いつながりがあるからです。

波動医学はトンデモ系ニセ医学の根源であり、非科学的思考でワクチンを拒否するムーブメントの温床になっているのです。

波動医学は芸能人にも人気?

一定の年齢層の方にカリスマ的な人気を誇る窪塚洋介さん、最近こんな事があったようです。「ノーマスク」に関する発言に関しては読者の判断に任せるとして⋯

そんな窪塚さん、最近イチオシの一冊は『世界に広がる「波動医学」』 (船瀬俊介著) とのこと。

https://joshi-spa.jp/1068110

この件に関してははっきりお伝えしておきます。

波動医学はトンデモ系ニセ医学の根源です!!

窪塚さんのような本来のタレントを意味する英語のtalentをお持ちの方はある程度神がかったというかスピチュアルな方面の独特の感覚を備えていることは珍しくないことだと思います。それこそ神様の贈り物です。

窪塚洋介さんイチオシの本、なぜか私は持っているんだよね(笑)。

しかし、一般人が波動医学に接触することは非常にリスキーことであり、現代医療全否定にもつながり助かる病気・治る病気の治療を受けるう機会を損失してしまう可能性が大きいのです!窪塚さんのように影響力のある方の情報発信は、非常に強力で感化される人は多数です。私は医師として繰り返し波動医学を否定しつづけます。

疑似科学「水からの伝言」「EM菌」からニセ医学「不食」に至るまで波動という科学用語を乱用するトンデモさんの侵食は予想以上であり、波動医学につきものの波動測定器兼治療機「メタトロン」とうトンデモ系ポンコツマシンに翻弄されてしまうことになるので注意が必要です。

反ワクチンの日野市議会議員池田としえ氏はメタトロン信奉者

ワクチン忌避と反ワクチンは微妙に違っています。ワクチン忌避にはワクチン超慎重派の方もいますし、ワクチンが権力によって強制されることに対する疑問が理由の方も混じっています。

しかし、感情ではなく政治的志向でもなく、なぜか激しく非科学的非医学的な論理でワクチン接種に反対して、いたいけな一般人を扇動するのが池田としえさんをはじめとする「反ワクチン派」です。

私は池田としえ市議をわけがわからないけど、とりあえず反ワクチンをぶち上げておくかレベルの市議だと思っていたらこんな投稿をFacebookで見つけてしまいました。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1629188593926425&id=100005058998653

現時点でこの投稿は削除されているか鍵垢になっているので、ツイッター上の画像「https://twitter.com/hitoshinoma1/status/1323366777439449088」をお借りしました。

HPVワクチンで副反応被害が回復されつつあることは喜ばしいことです。しかし、症状回復に本当にメタトロンが有効であったのかに関して大いなる疑問がありますし、波動医学の必需品であるメタトロンのメカニズムから科学的・医学的には考えにくいのです。

メタトロンがポンコツである理由

ガリレオ詭弁との言い回しがあります。地動説を唱えたガリレオは当時嘲笑され、宗教裁判に掛けられた。しかし、ガリレオは正しかった。これがガリレオ詭弁です。現代科学でその効果を認められないのは、世間一般の常識が間違っていて将来的には自分達の主張は正しいことが認められるはずだ、「ガリレオだってそうだったでしょ」と使うことをガリレオ詭弁と呼びます。

波動測定器・波動治療機「メタトロン」は嘘発見器と同じ仕組みであり現代医療で標準化するわけのないポンコツです。

ポンコツ疑似医療機器で診断して、ポンコツ波動治療機で波動の歪みを修正したところで病気が治るわけがありません。

波動という疑似科学で説明する波動医学、しかし不思議なことに信奉者は増えることはあっても、減ること無いのが現状です。

人間の体の仕組みはいまだに謎だらけであり、病気の原因が確実に判明し、発病のメカニズムが100%解明していて、治療方法が確立されている疾患は残念なことに多くはありません。

しかし、わざわざ科学的に解明していないというかありえない理論を背景に病気を診断し、完璧ではない現代医療でほとんどが治療できる疾患に対してなぜトンデモ系ニセ医学を使う医師がいるのでしょうか?

波動医学と反ワクチンは親和性が高い

私が複雑な状況を解決する時に必ず頭に入れておく言葉があります、それは「オッカムのかみそり(Ockam’s razor) 」です。

「オッカムのかみそり」はある事象を必要以上に多くのことを仮定して説明するよりは、その時点で解明している原理や法則を使うことで単純化することであり14世紀の英国の神学者Ockham(Occamと表記されることもある)が伝えたとされる論理です。

例えばワクチンは複数の科学者・医学者に認められた感染症の予防方法です。ワクチンの効果を裏付けるまっとうな医学論文は星の数ほどあります。しかし、ワクチンは絶対ではありません。ワクチンを接種しても予防効果が現れない人もゼロではありませんし、残念なことに副反応も生じます。

そこで世界中の医学系研究者はワクチンの予防効果をいかにすれば高められるか、いかに工夫をすれば副反応を減らせるかを、ワクチンのメカニズムと人体のその時点でわかっている構造を照らしあわせて今現在も研究を続けています。

そんなワクチンに対して波動医学の影響を受けた人たちはなぜか反ワクチンあるいはワクチン忌避に傾きがちです。さらに反ワクチン派の方々を支えている医師の多くがメタトロンを臨床の場で使用しています。

科学的医学的にわかっていることによって効果を説明できるワクチン。検証もできなければ科学的理論さえなりたつ余地がない波動をもとにした波動医学とたんなる嘘発見器レベルのメタトロンという波動治療機を裏付けにしてワクチンを否定するような論法はオッカムのかみそりを使えば一刀両断、ばっさり切り捨てられるはずです。

ダブルブラインドを使えばメタトロンの効果は明らかに

二重盲検法(Double blind test)という臨床試験でもちいられる検証方法があります。実薬と偽薬を用意し、処方する医師も処方を受ける患者さんも、実薬と偽薬がわからないようにして服用し、実薬が偽薬より効果があった場合に限り、実薬の成分が薬効を示したと判断する方法です。

ある病気の患者さんがいたとします。この患者さんに対してメタトロンと標準的な医療で使用される診断機器の両者を使ってみます。メタトロンが正確な診断を下し、現代医療機器が誤診をしたとします。この場合、

メタトロンが下した診断が正しかったとどうやって判断するのでしょうか?

メタトロンの診断が正しいことを証明する方法、間違いなく現代医学を使用するんじゃないの?

だったら最初からメタトロンなんか使わないで、標準的な診断方法に従ったほうが時間のムダも省けるんじゃないの?

メタトロンの治療効果に関しては、標準治療とメタトロン治療をダブルブラインドで検証すれば明らかになるはずです。

しかし、メタトロンで病状が回復したとされる症例は私が調べた限りはお客様の個人的感想レベルであり、そもそも本当にその病気に罹患していたのかさえ不明なものがほとんどです(そりゃそうだよね、メタトロンで診断しているんだから)。

そもそもメタトロンは医療機器じゃないよ!!

波動医学とメタトロン(他の名称も多数出回っています)、科学的な検証がなされたものを一般書籍であっても私は目にしたことがありません。波動医学に振り回されたポンコツ診断治療機器メタトロンに依存している市会議員さん、この辺りのエビデンスを一般書籍で結構なのでご提示くださいませ。もちろんタッグを組んだお医者さんのご意見も揃えていただければ幸いに存じます。

https://twitter.com/hitoshinoma1/status/1347898074333466624より

そもそもメタトロンを取り扱っているメタトロン・ジャパン・グループはこのようにウェブサイトに記載しています。

量子波動器「メタトロン (MTR) 」は医療機器ではありません。また、医師や有資格者による診断を代行するものでもなく、病名や臓器の部位を特定し診断したり、治療する目的ではありません。

https://metatron-jpn.com/

トンデモ医学の大御所の内海聡医師以外にもメタトロンを実際に使用している医師は複数いることを最後に記しておきます。

執筆者情報

桑満おさむ医師

このブログ記事の筆者:桑満おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

詳しいプロフィール

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