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おしっこ(尿)の出方がおかしい(散らばる、二股に分かれる)

おしっこの線が1本にならない

主に男性に多いのですが、尿が1本の線にならず、2方向に分かれたり、ランダムに撒き散らしたように出るケースがあります。

症状

おしっこをする時、ふつうは太い尿線で、尿が途中で途切れることなく短時間で出終わります。ところが、排尿時にシャワーのように散らばって出たり、通常1本の線になって飛ぶところが二股に分かれたりして、便器を汚してしまうことがあります。これらは尿線の異常と呼ばれ、排尿障害の1つの症状と考えられます。

尿線の異常としてはその他にも、排尿時に線が細くなってしまう尿の勢いが弱い尿が途中で止まってしまうなどの症状が出ることがあります。また、尿をするのにお腹に力を入れないと出ないというのも尿線異常の症状の1つです。

尿線に異常があるかどうかを判断するには尿流量を測ることが最も有用な検査方法です。

原因

おしっこが1本の線にならずに散らばったり二股に分かれたりする、尿の飛ぶ線が細くなってしまう原因としては尿道の出口が狭くなっている生まれつきの奇形がある結石や腫瘍などがある、があります。その他にも、包皮により尿の出口がふさがれてしまう、つまり包茎で見られることも多くなっています。

尿の勢いが弱くなる原因としては、加齢とともに前立腺が肥大化する前立腺肥大症や、尿道が狭くなってしまう尿道狭窄などで膀胱の出口が狭くなる場合や、排尿に関わる筋肉がうまく働かない神経因性膀胱が考えられます。また、最初はいつもどおり尿が出ていても排尿の途中で尿が止まる原因としては、膀胱結石、膀胱内異物、膀胱腫瘍などがあり、排尿中に尿道が詰まることで起こります。

疑いのある疾患

前立腺肥大症

膀胱の出口にあり、尿道を囲むようにして存在する前立腺が肥大して、尿道を圧迫し排尿障害を起こします。その他、頻尿、夜間頻尿、尿意を我慢できない尿意切迫感、尿の勢いが弱い、残尿感などの症状が出現します。

加齢とともに増え、70才以上の男性の約70%に前立腺肥大症があるといわれています。治療として薬物療法や、外科的な治療があります。

前立腺がん

男性のみにある前立腺にできるがんが前立腺がんです。もともと欧米に多い病気ですが、日本でも患者数は増加しており、社会の高齢化や、食生活の欧米化により高蛋白、高脂肪の食事が増えたことがその一因と考えられます。

病気が進行すると、尿が出にくい、排尿時の痛み、夜間におしっこの回数が多いなどの症状が見られることがあります。初期の特徴的な症状はほとんどありませんが、PSA検査という血液を採取する検査が普及し、早期のがんが発見されるようになりました。

膀胱腫瘍

膀胱腫瘍のほとんどは悪性腫瘍、つまり膀胱がんです。男性に多く、60〜70歳が発症のピークです。膀胱がんの原因の1つとして喫煙が知られており、膀胱がんの7〜8割は、膀胱の内側表面にとどまる悪性度の低い膀胱がんです。

膀胱がんの最初の症状としては、目で見てわかる血尿が一番多く、血尿が持続するのではなく、しばらくすると止まることもあります。痛みを伴わないため放置しがちですが、血尿を見たら医師に相談することが大切です。

膀胱結石

膀胱から尿道にかけての尿の流れが悪いと、腎臓から尿管を通って膀胱に落ちてきた結石が膀胱にたまることになります。これが膀胱結石です。膀胱内に物質が結晶化して沈殿することにより、膀胱結石が生成されることもあります。

結石により膀胱が刺激されるため、不意におしっこがしたくなる尿意切迫や、おしっこの回数が多い頻尿、排尿困難などの症状が現れます。

膀胱異物

尿道の入口から異物を挿入することで、異物が尿道を通り、膀胱まで達したものを膀胱異物といいます。

自慰行為目的や性的行為目的が多く、異物の種類としては糸類をはじめ体温計、針、ヘアピン、ろうそくなどさまざまです。これらの異物を放置すると膀胱を傷つけるリスクが高くなるため、異常に気が付いたら速やかな受診が必要です。

神経因性膀胱

排尿をコントロールしている神経がさまざまな原因で障害されることにより、膀胱の機能が正常に働かなくなる状態です。症状としては、おしっこの回数が多い頻尿、尿が漏れてしまう尿失禁、排尿困難などが現れます。

原因として、脳卒中、パーキンソン病、糖尿病などの病気や外傷による脊髄損傷、ヘルニアなどがあり、放置すると尿路感染症が起きたり、腎機能が悪くなったりする場合もあります。

尿道狭窄(にょうどうきょうさく)

交通事後などの外傷や尿道カテーテルを膀胱に留置している場合、尿道炎などの炎症の後遺症によって尿道が狭くなり、尿が出にくくなる病気です。また、尿道の筋肉が過敏になって頻尿や尿漏れを起こす場合もあります。重症になると自力で排尿ができなくなり、適切に治療しないと尿路感染症や腎臓機能の低下の原因となります。

治療としては尿道の拡張や、内視鏡的尿道切開などがあり、これらの治療後に再発する場合は尿道の再建手術を行います。

尿道腫瘍

膀胱からおしっこが排出される通り道を尿道といい、長さは男性で約20cm、女性で約4cmです。尿道がんはまれな病気ですが、早期から周囲の組織に広がる傾向があります。
原因としては、膀胱がんの病歴、繰り返す性感染症などがあります。

早期のがんでは症状が全く出ないことがあります。病気が進むと尿道から膿が出る、おしっこに血が混じる、排尿時に尿が出にくい、夜間に頻尿がある、会陰部や陰茎のしこり、足の付け根のしこりなどに気付くことがあります。

尿道下裂

男の子の陰茎の生まれつきの異常です。通常、尿の出口は陰茎の先端にありますが、母親のお腹にいる胎児の時期に尿道の形成がうまくいかず、陰茎の途中に出口ができ、陰茎も曲がっているため立位で尿がまっすぐに飛びません。

頻度は120人から300人に1人といわれており、治療は、基本的に幼児期の手術となります。

【大きな誤解】泌尿器科って恥ずかしいし、痛い検査されるし、と受診を控えている方へ

【大きな誤解】泌尿器科って恥ずかしいし、痛い検査されるし、と受診を控えている方へ

病気になっても受診したくない科目ベスト3入りが確実な(※n=5)である泌尿器科を専門としてしまった医師が、受診を躊躇している人々が泌尿器科に対して抱いているであろう誤解を解いてみます。オシッコのことで悩んでいる人、泌尿器科を受診するのは恥ずかしくないし怖くないし痛くないんだよ!ってことをお伝えします。

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医療ニュース

著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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